初心者が初段になるまで 「将棋とは どんなゲーム?」 | 将棋・序盤のStrategy ~ 矢倉 角換わり 横歩取り 相掛かり 中飛車 四間飛車 三間飛車 向かい飛車 相振り飛車 ~

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オールラウンドプレイヤーを目指す序盤研究ブログです。最近は棋書 感想・レビューのコーナーで、棋書の評価付けもしています。

こんにちは。

この「初心者が初段になるまで」は、
初心者を初段へ導く事を目的とし、
指導方法を研究をしていくコーナーです。

今回は、全くの将棋初心者へのアプローチについて考えてみます。



初心者の方、というよりも
将棋を知らない方がまず言う言葉として、
「将棋ってどんなゲーム?」というものがあります。

残念ながら、将棋はスポーツと違って、
分からない人が見れば、本当に何も分からないのです。

よって、この「将棋ってどんなゲーム?」という言葉には、
「将棋のどこが楽しいの?」という裏の言葉が秘められているように思います。

ここで、「王様を取りあうゲームだよ」などと言っても、
王様自体が何だか良く分かっていないので、
なかなか将棋に興味を持ってはくれません。

どうしたら将棋に興味を持ってくれるでしょうか・・・?


・・・ここでアイディアを1つ。


飛車と角の裏側は「竜王」と「竜馬」である事は、
将棋をされている方ならご存知でしょうが、
「竜王」がオス、「竜馬」はメス、という説があるんですね。

そして、
上記では「王様」と書きましたが、正確には「玉」です。

初形で一段目にある駒は、全て宝物を表すのですが、
「玉」もそんな宝物の1つなのです。

ちなみに、それぞれどんな宝物かというと・・・
「香」は香木。
「桂」はシナモン(香辛料。昔は超高級品)。
「金」「銀」は言うまでもないですね。

じゃあ、「玉」はというと、これは宝石を表しています。

そう言えば、竜は手に玉を持っていますよね。

竜の持っている玉は、火焔宝珠という翡翠(ヒスイ)玉。
意のままに欲しいものが手に入るという代物なのです。

もしかしたら「金」「銀」「桂」「香」といった宝物は、
この火焔宝珠によって、2匹の竜の元に渡ったものなのかもしれませんね。

そして、盤上には「星」と呼ばれる点がありますよね。
つまり、将棋盤は宇宙を表しているのです。

2匹の竜が世界の宝物を意のままにし、
自由自在に宇宙を舞う姿を想像すれば、
将棋の持つスケールの大きさを感じる事が出来るでしょう。

また、
「将棋はシルクロードを渡り、中国から伝来した」
という説につなげる事も難しくなさそうです。
(シルクロードからは香辛料を、中国からは竜という概念を)



・・・では、これらの情報を繋ぎ合わせて、問いに答えてみましょう。

「将棋ってどんなゲームなの?」

「将棋はね、
2組の竜のカップルが、お互いの火焔宝珠を奪うために、
宇宙で繰り広げるバトルなんだよ。


・・・あれっ?将棋ってそんなゲームだっけ??(笑)

でも、少年ジャンプか何かと間違えそうな上記の説明だったら、
将棋に興味を持ってくれそうですね!(笑)


しかし、
2匹の竜はもうすでに火焔宝珠を持っているのに、
何故もう1つ火焔宝珠を欲しがるのでしょうか。

・・・・

メス竜「・・・ねぇ。」

オス竜「何?」

メス竜「シナモン欲しい。」

オス竜「もう2つも持ってるだろ?」

メス竜「もっと欲しいの!
     火焔宝珠ならいくらでも出せるから良いでしょ?」

オス竜「そんな事に使えないよ・・・」

メス竜「だったら、隣の山田さん家(仮)から火焔宝珠奪ってきて!」

オス竜「・・・」


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