書いていこうと思います。
最近では、ゴキゲン中飛車側が穴熊にする傾向がありますが、
そういった持久戦を検討する前に、
振り飛車側の速攻が成立しないか考えてみたいと思います。
初手から
▲７六歩 △８四歩 ▲５六歩 △８五歩 ▲７七角 △３四歩
▲５五歩 △６二銀 ▲５八飛 △４二玉 ▲４八玉 △３二玉
▲６八銀 △５二金右 ▲３八玉 △３三角 ▲２八玉 △２二玉
▲５七銀 △４四歩 ▲５六銀 △１二香 ▲３八銀 △１一玉
▲６五銀（下図：基本図）
一目「お子様攻め」ですが、
女流棋戦ではチラホラ見かける手法です。
（女流批判ではないですよ：汗）
私自身もお世話になっている指し方であり、
上位クラスにも一発入る可能性が高いと思っています。
（６段あたりで指しても、アッサリ潰れてくれる事がある）
ここからノーマルな対応は△２二銀ですが、
▲５四歩 △４三金 ▲７五歩 △３一金 ▲７四歩（下図）
と進んでみると、早くも受けが難しい。
△７四同歩には▲５五角と飛び出し、以下
△９二飛 ▲５三歩成 △同 銀 ▲５四歩 △同 銀 ▲同 銀
△同 金 ▲９一角成 △同 飛 ▲５四飛（下図）
これは必勝ですね。
上図はいくら何でも上手くいきすぎですが、
実際六段クラス相手にこう進んだ事もあり、
変化のしどころも案外難しいようです。
例えば、△３一金のところで△８四飛と浮いても▲７四歩（下図）。
△７四同歩は▲９五角～▲６二角成で潰れなので、
△８四飛は却って当たりが強くなるだけのようです。
また、▲５四歩に△同 歩は▲同 飛が急所（下図）。
△５三歩とは打ちづらく、
また、△４三金や△５三銀なども▲５六飛で、
これもまた当たりが強くなって攻めやすいです。
（以下、やはり７筋と５筋を絡める攻法で良い）
というわけで、
居飛車側はノーマルに受けていると潰れてしまうので
アブノーマルに受けなくてはいけないようです(笑）
基本図以下
△４三金 ▲５四歩 △４二銀（下図）
△４二銀が居飛車の奥の手。
この手を知らないと受けきるのが容易ではありません。
上図で前例と同様に▲７五歩と溜めると、
△６四歩▲５三歩成△同銀右で受け止められます。
よって上図では▲５三歩成ですが、
△同銀右 ▲５四歩 △６四銀（下図）
中央が厚くなったのを活かして、強く戦ってしまいます。
▲５六銀は△５四金で切れ筋なので、
先手はガンガンいくよりなさそうですが・・・
１．▲同 銀 △同 歩 ▲５三銀 △５二歩
２．▲同 銀 △同 歩 ▲５五銀 △６五銀
いずれも後手が指しやすい形勢です。
居飛車穴熊に対し、５筋から速攻する形は
△４二銀の秘手があってうまくいきません。
しかし、△４二銀以降も後手玉が薄いので、
居飛車穴熊恐怖症の方には、見た目が優しいかもしれません。
そもそも、△４二銀を指せる人がこれまでほぼ皆無なので、
「誤魔化しても勝ちたい」というのであればオススメの戦法です。
お役に立てたらポチっと！
