将棋倶楽部24総括と大切なお知らせ | 将棋大好き雁木師の新将棋文化創造研究所

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「将棋大好き雁木師の将棋本探究」をリニューアルしたブログです。
主に将棋に関する詩などの作品紹介と、自分の将棋の近況報告を行います。

読者の皆様こんにちは。今年も雪におびえる季節がやってきた雁木師でございます。今日は今年の将棋倶楽部24の総括を行いたいと思います。長文となりますが、最後までお付き合いいただけると幸いです。なお、「描く将プレイバック」はお休みさせていただきます。

 

まずは将棋倶楽部24の近況から。ルール詳細はこちらから。

 

 

では報告に入ります。

 

総合成績:42勝38敗中断局1。勝率.525

※中断局は対局数にカウントしない

現在レート:1,210点 最高レート:1,288点

 

手番別勝敗

手番別勝率:先手番勝率.621 後手番勝率.441

 

今月は勝ち越しで終えました。前半は1週目に7連勝をマーク。その後は連勝連敗が続くも勝ち越し。2週目は連勝連敗が目立ち、結局指し分け。後半は先週は3連敗スタート。その後に5連勝で盛り返すも終盤に4連敗で負け越し。今週は3連勝スタートもその後は連勝と連敗を繰り返し結局勝ち越しで終えました。内容は、勝ち将棋は踏み込みも良く、粘りも発揮できる内容が多かったです。一方で負け将棋は、一度崩れると一気に崩壊する内容が多く、苦戦を余儀なくされました。では、戦型別の勝敗に入ります。

 

自分から見た戦型

相手から見た戦型

 

今月は右玉を多く指しました。2週目から3週続けて採用数10局超えという圧倒的な採用率です。勝敗は勝ち越しでしたが、内容はややいまひとつ。後ほど触れますが、四間飛車戦で苦戦の印象でした。

次に多いのが角換わり。速攻形を軸に、腰掛け銀や早繰り銀も採用。成績は負け越しで、薄い玉形で戦う難しい戦い方に課題を残す内容となりました。

左美濃も採用数を伸ばしました。矢倉戦、もしくはその類型相手の将棋で採用数を伸ばしました。成績は勝ち越しで、存在感を発揮しました。それ以外では、相掛かりや横歩取りは採用数増も負け越しに終わりました。

 

相手から見た戦型は、居飛車では角換わり、振り飛車では三間飛車が多かったです。角換わりは速攻形や腰掛け銀が多く、全体的にスピード勝負の将棋が多かったです。受けきれないときは内容が完全に崩れます。

三間飛車はノーマル三間飛車が目立ちました。これは、自分が初手に☗2六歩~☗2五歩と飛車先を早く突いて石田流を封じていることが大きな要因です。ただし、それでも強引に石田流にすることは実は可能。「無理やり石田流」と呼ばれる方法ですが、今週はこの戦法をぶつけられて負けました。成績は負け越し。中盤の折衝で課題を残しました。

そのほかの戦型では、矢倉は左美濃をぶつける作戦で勝ち越し。振り飛車では四間飛車戦は片美濃のバランス型の採用が増え、苦戦。中飛車は服部スペシャルが加わって勝ち越しました。

 

 

ではここからは、私の今年の将棋倶楽部24を振り返りたいと思います。まずは年間成績を見ていきます。

 

総合成績:484勝476敗 勝率.504

 

手番別勝敗

手番別勝率:先手番勝率.518 後手番勝率.489

 

今年1年トータルでは勝ち越しでした。後ほど触れますが、1月の失速を少しずつ巻き返し、後半で徐々に加速する感覚で勝ち越しです。今年1年は将棋でもブログでもその他の生活面でも大きく変化した1年でした。それでも勝ち越しできたことは評価したいと思います。

 

では、戦型別の勝敗を見ていきます。

 

自分から見た戦型

 

相手から見た戦型

 

表の文字が小さいので、文章で説明します。今年1年も右玉を軸に戦いました。採用数は43%で全戦型の中でダントツの採用数です。成績は微差で勝ち越し。右玉の勝敗が調子のバロメーターみたいな感覚になっていました。次いで多いのは角換わり。成績は負け越しでしたが、速攻形に挑戦するなど、採用戦法を変革させてみる小さなチャレンジに挑みました。

振り飛車は上半期は三間飛車を軸に採用数を伸ばしましたが、夏場を境に採用が止まりました。初手を変えるというマイナーチェンジが働いた形です。

 

相手から見た戦型は、居飛車は角換わり。振り飛車は中飛車が多かったです。角換わりは全体として、積極性の将棋が多かったです。流行の右玉には苦戦。右玉に囲われる前に速攻形を仕掛けてみたいですが、なかなかうまくいきませんでした。

中飛車はゴキゲン中飛車が多かったです。対抗軸は先手番なら右玉、後手番なら加えて服部スペシャルも採用。服部スペシャルは相性がよく、対中飛車戦の勝ち越しに大きく影響しました。

それ以外では、矢倉は王道の金矢倉に左美濃をぶつける形。四間飛車は夏場に苦戦を強いられました。

 

ではここからは、各月の成績を振り返ります。

 

1月は全体として不調。大黒柱の右玉の成績が不本意で、代替策の戦法も不発気味でした。三間飛車は藤井システムが存在感を示すも、全体のカバーにまでは至りませんでした。

 

2月は前半は三間飛車が引っ張り、後半に入って右玉が復活傾向に。その分、角換わりが減少の余波を喰らう形になりました。全体成績は勝ち越し。三間飛車が前半で大きく躍動した形が反映されています。

 

3月は前半はいまひとつも、後半に入って後手番での勝ち星が伸び、勝ち越し。戦型では右玉が完全復活し採用率は50%超えに到達しました。その分、これまで引っ張ってきた三間飛車は採用数を落とし、角換わりが復調しています。

 

4月に入り、資格の取得のため活動内容を変更して臨んだ24は負け越し。2週目の負け越しがそのまま結果に反映されました。右玉は安定して勝ち越しましたが、それ以外の戦法が苦戦。三間飛車が負け越し、角換わりも伸びず。代わって矢倉が台頭し、変革の時を迎えます。

 

5月は全体では勝ち越し。右玉は採用数はダントツも、星が伸びませんでした。代わって矢倉が安定して勝ち越し。三間飛車も復調しました。角換わりは矢倉の台頭で減少しています。

 

6月も勝ち越し。右玉の採用数は相変わらず群を抜いています。そのほかの戦法は、三間飛車と矢倉が減少。「その他」に分類される力戦の将棋が増えました。記事リンクを読んで振り返ると、初手を変えてみるというマイナーチェンジを敢行。現在の流れに波及していく感覚です。

 

以上、上半期の成績を見てきました。基本となる右玉は好不調の波はあるものの、安定した採用数で存在感を示しています。その一方で、右玉が崩れているときの切り替えになる代替戦法は変遷を繰り返し角換わりから三間飛車、矢倉へシフト。しかし、初手を変えるというマイナーチェンジで三間飛車や矢倉の数も減らすことになります。

続いて下半期の成績を見ていきます。

 

7月は1週目が絶好調も、その後に失速。結局は指し分けに終わりました。右玉はその象徴ともいえる成績の過程を歩み、指し分け。振り飛車は完全に採用が止まり、角換わりの復活と雁木が台頭がその穴を埋める形になりました。

 

8月は先手番が集中したことが影響したのか勝ち越し。軸となる右玉は相変わらず高い採用率ですが成績は負け越しでした。角換わりは桂跳ね速攻に活路を見出し、勝ち越し。全体としては右玉の負け越しを他の戦法全部でカバーした形です。

 

9月は負け越し。これまで軸となっていた右玉は採用数を落として2番手に後退。代わって角換わりが採用数を伸ばし、2本柱を形成する形となります。また、対振り飛車も右玉一辺倒から服部スペシャルや棒銀を交えた作戦変更に舵を切ることになり、再び変革期を迎えます。

 

10月も負け越し。村田システムの書籍を紹介したこともあり、相掛かりや力戦の将棋が増えるも、結果が伴わず苦戦。右玉も負け越し、角換わりは勝ち越しも負け越しのカバーには至りませんでした。そんな中での光明は左美濃の台頭。対矢倉戦限定で採用していましたが、振り飛車戦でも活用の幅を広げて大きく勝ち越しました。

 

11月は勝ち越し。苦しんだ右玉が採用数と勝ち星を伸ばして復活。一方で角換わりが伸び悩むという結果でした。右玉の復活で、左美濃の採用数は落ちるも勝ち越し。相掛かりや力戦調の将棋でも戦える星になってきたことも勝ち越しの要因でした。

 

そして、今月は冒頭でも触れましたが勝ち越し。右玉の勝ち越しを角換わりの負け越しで相殺される形でしたが、左美濃の台頭などで勝ち越しにつながりました。

 

 

以上、下半期の成績を見ていきました。下半期は右玉が苦戦もその他の戦法でカバーしていくという結果が多く、大崩れは少なかったという感触でした。左美濃や服部スペシャルといった戦法の採用が年間成績の勝ち越しを後押しした格好です。

 

これで、今年の将棋倶楽部24の総括を終わりたいと思います。

 

さてここからは、大切なお知らせでございます。私雁木師は旧ブログ時代から約5年ほどにわたり、将棋倶楽部24の対局と分析を行い、その結果を当ブログ内にて発表してまいりました。このうち、対局分析とその発表を本日をもちまして休止することにいたしました。

休止の理由としてはいろいろありますが、その1つとして長い間24の対局と分析を支えたパソコンの買い替えの検討です。私は24での対局・分析やブログの執筆、それ以外での用途でもPCで済ませることができる案件はノートPCの東芝製Dynabookを採用していました。

 

しかし、現在使用しているPCは2017年の春に購入した2016年秋モデル。今年で使用してから7年目を迎えます。私はPCの寿命に関してはそこまで詳しくはありませんが、ノートパソコン場合は5年がスパンとされているそうです。となるとやはり、PCにもあちこちに不具合があるのも事実。特にブラウザの起動に時間がかかり、ブラウザが完全に表示されるまでに将棋クエストの「詰めチャレ」で時間をつぶすということもありました。

そこでPCの買い替えを検討することになったのですが、現状具体案が定まっていません。まずはノート型の継続か、それともデスクトップ型に切り替えるか。あと、どのような用途で使うのか。そして何よりお値段です。購入自体は来年の3月を軸に調整しています。そこまでの間に方針を固めたいと考えていますが、それまで将棋倶楽部24の分析と発表を休止しようと考えて決断いたしました。

 

これまで私の対局結果を楽しみにしてくださった皆様には大変申し訳ありませんが、やはりPCの今後を考えるとここで休止の決断を下して、新調計画を進めるべきという結論に至りました。なお、休止期間は来年1年間を予定しています。個人としての24の対局は継続の方向ですが、これまでの定期実施から不定期実施に変更となります。

 

なお、24企画に代わる企画も検討しています。内容としては、将棋ウォーズの対局を振り返るというものにしたいと思います。詳細は年明けに発表を予定しているのでどうか楽しみにお待ちいただければと思います。当ブログの年内最後の更新は12/30(土)、内容は年末恒例の「描く将」企画を予定しています。どうぞお楽しみに。

 

さて、長々と話してきましたが今日はここまでとさせていただきます。本日も長文となりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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