読者の皆様こんばんは。棋王戦第2局の日に、遊戯王の一番くじでフィギュアが当たった雁木師でございます。今日は前半は「右玉浪漫飛行」の21回目。後半は将棋倶楽部24の近況報告を行いたいと思います。長文となりますが、最後までお付き合いいただけると幸いです。
まずは「右玉浪漫飛行」から。今回も、DJ.ミギタマとアオテツと一緒に進めていきたいと思います。
2人についてはこちらから。
前回のおさらいがしたいという方は、下記リブログ記事からご確認いただけます。
それでは「右玉浪漫飛行」の始まりです。
※なお、このストーリーに出てくる人物、出来事などは一部を除き架空のものです。実際の人物、出来事などとは一切関係ありません。
DJ.ミギタマ(以下ミ)「DJ.ミギタマの右玉浪漫飛行~!!」
~♪(オープニングBGM)
ミ「将棋ファンのみんな、元気かい?DJ.ミギタマだ」
アオテツ(以下ア)「こんばんは。アシスタントのアオテツです。よろしくお願いします」
ミ「さて、今日のオープニングは前回の続きだね」
ア「たしか、ミギタマさんのスタジアムDJ時代に、お子さんからお手紙をいただいたところまでお話ししてましたね」
ミ「今日はそのあとのことを話そう」
ア「お手紙をもらったミギタマさんはなんて返事したのですか?」
ミ「うん。こんな感じだったかな」
ー○○くん、お手紙をくれてありがとう。君だけじゃなく、迷子になった子供がいると心配するんです。だから、あのときはすぐにお父さんを呼び出したんだ。あのときの○○くんは泣いていたと他の人から聞きました。だからすぐにでも、お父さんを呼び出した。それがお兄さんのお仕事だからです。
○○くんは将来はアナウンサーさんになりたいと言ってたね。ぼくの仕事はアナウンサーではないんだ。正しくはスタジアムDJと言って、みんなが来てくれた野球場を盛り上げる仕事をしています。でも、お兄さんがきっかけでアナウンサーになると言ってくれたのはうれしかったです。
心のやさしい○○くんはきっと、人のかなしみやつらさが分かる大人になると思うよ。迷子になるなんて、本当はしてはいけないんだけど、この経験が君を成長させてくれた。お兄さんはそう信じているよ。またこの野球場に遊びに来てね。○○くんがまた来るのを楽しみにしています。
DJ.ミギタマ
ア「ミギタマさん、その子に優しいエールを送っていますね」
ミ「いや、その…。子供から手紙をもらうというのは、スタジアムDJになってからこれが初めてでさ。どう返事すればいいのか分からなくてね」
ア「まあ、スタジアムDJにお手紙をくれるお子さんがいることも珍しいですしね」
ミ「で、ミギタマのありのままの気持ちを書くことにしたんだ」
ア「それがあのお手紙に込められたのですね」
ミ「うん。あとから聞いたらその子は喜んでいたそうだ」
ア「よかったですね。で、その子とはその後はどうなったんですか?」
ミ「手紙はそれっきりだったけど、幹部に聞いたらその後も何度か野球場に遊びに来てくれたそうだ。手紙をくれたときは5歳だったと聞いているから、今は小学3年生かな」
ア「野球をしているんですかね。勉強も頑張っているかな?」
ミ「とにかく、その子の今後に幸あれと言いたいね。将棋をやってくれたらうれしいけどね」
ア「では前説はそこまでにして、今日の本題に入りましょう」
第21回「中飛車との戦い 先手中飛車編 Part2」
ミ「で、アオちゃん。今日も中飛車の将棋を見ていくんだったね」
ア「はい、中飛車との戦いも今回で最終回です。前回の先手中飛車と後手右玉の戦いの続きの棋譜を見ていきます。ラジオネーム『金(きん)の亡者』さんからいただいた棋譜を進めていきます」
ミ「まずは前回の指了図を見ていこう」
(6図・前回指了図)
ミ「たしか、局面は右玉有利との評価だったね」
ア「今回はここからの先手中飛車の反撃筋を見ていきます」
指了図以下の指し手
☗6五歩 ☖同歩
☗同金 ☖同桂
☗同飛 ☖6四歩
☗6七飛 ☖7八角
☗4七飛 ☖8九角成
☗4四歩 ☖5二銀
☗6五歩
(7図)
解説:先手の反撃は指了図からの☗6五歩。以下金桂交換で後手優位を維持の状況です。☖6四歩に☗6七飛と引いたことで、☗7八角の打ち込みのスキが生じました。再び馬を作って勝勢の後手。先手は再度の☗6五歩から何とか拠点を作りたいところです。後手からするとこの歩を取ってものいいものか…。
ミ「ますます後手がよくなってる気がする」
ア「金と桂馬の交換ですが、結局桂馬の損は取り返されたので、先手は単純に金損になってますね」
ミ「『金の亡者』さんの話だと『次の一手からの流れはもしかしたらチャンスと思った』と振り返ってるね。一体後手は何を指したんだろう?」
ア「ということで久しぶりにお電話をつないでその時の心境を聞いてみましょう」
ミ「確かに気になるけど…。深夜に負け将棋を振り返るのはツラいんじゃないかな」
ア「ミギタマさん、ダメですよ。棋譜のネタバレしちゃったら」
ミ「あ、いや…。すまんすまん。つい局面が不利だから負け将棋だと…」
ア「もしもし…」
7図以下の指し手
☖1七歩成 ☗同桂
☖同香成 ☗同飛
☖1六歩 ☗同飛
☖2四桂 ☗1二飛成
☖3二金打 ☗6四歩
☖同銀 ☗6五歩
(8図)
解説:7図では単に☖6五同歩でも問題はありませんが、☖5六馬が最善手。以下☗4三歩成の成り捨てから先手の飛車成りを後手が王手飛車で食い止める派手な応酬に進行するのが一例で後手は勝勢を維持できます。
本譜は☖1七歩成~☖1七同香成と進行しましたが、☗1七同飛と動かれて、先手の眠っていた飛車を覚ましてしまう形になりました。以下は龍を作られて持ち駒の金を受けに使う形となり、勝勢をふいにした格好です。
8図の☗6五歩は取っても逃げても☗6四桂が見える一着。かといってこのままタダで銀を取られるわけにはいきません。鉄壁に見える金銀6枚のディフェンスですが、なんとか被害を最小限に食い止めたいところです。
ミ「これは先手も元気が出てくる展開かな?」
ア「『金の亡者』さん、ありがとうございます!!☗1二飛成の局面は生き生きと話してくださいましたね」
ミ「龍を作れば少しだけれど元気が出てくると思うよ。じゃあ今度は右玉の視点から見ていこう。この銀取りは受けにくいよな」
ア「銀を逃がすなら☖5五銀、☖6五同銀、☖7三銀の3択ですが、いずれも☗6四桂が厳しく見えます」
ミ「ミギタマ的には☗6五歩を拠点に攻められるのは歯がゆいから、☖6五同銀と応じてみたい」
ア「では実際の進行を見ていきましょう」
8図以下の指し手
☖5五銀 ☗6四桂
☖同銀 ☗同歩
☖5六馬 ☗4七角
(9図)
解説:8図の局面は龍ができたこと、銀桂交換が保証されていること、先手に歩の拠点ができることなどを考えると、人間的には先手を持って指してみたい方もいっらしゃるかと思います。しかし、ソフトの評価は後手優勢と判定。龍は作られたものの、金銀と下段飛車の利きで侵入をうまく食い止めていることが評価の要因ではないかと考えられます。
さて、本譜は8図から後手は☖5五銀と上に銀を逃がしました。すかさず☗6四桂で金銀両取りがかかります。すかさず☖6四同銀と桂馬を食いちぎってから、☖5六馬と馬を引いてきた後手。対する先手は☗4七角で馬を消しにかかりますが、この一手が流れを再び後手に呼び込むこととなりました。9図からひと目は☖5五馬の王手銀取りが見えますが、そのあとは後手が一気に踏み込む展開となります。
ミ「う~ん。先手は龍ができたけど攻めが上手くいってないのかな」
ア「8図の時点でソフトは後手優勢と評価しているのがミソですよね」
ミ「で、9図なんだけどやっぱり☖5五馬から駒得したい」
ア「ミギタマさん、7七の銀が欲しいのですね…」
ミ「だって『駒得は裏切らない』って昔から言うじゃないか。それに後手の持ち駒は現状桂馬2枚しかない。『三桂あって詰まぬことなし』って昔から言われてるけど、四桂持っていてもこの局面は詰むかどうか怪しいぜ」
ア「格言を散りばめたコメントですね。とはいえ、銀を取るとまた馬が先手玉から離れるリスクはあります」
ミ「で、実際のところはどう進んだの?やっぱり銀は取るよね」
ア「では、本譜の進行を進めていきましょう」
9図以下の指し手
☖5五馬 ☗3七香
☖3五歩 ☗1五龍
☖2五桂打 ☗同歩
☖3六歩 ☗2四歩
☖3七歩成 ☗同銀
☖4五桂打 ☗4六銀打
☖2五香 ☗同角
☖3七桂成 ☗同銀
☖2五桂 ☗同龍
☖7七角成 ☗5五桂
(10図)
解説:9図から☖5五馬はこの一手。☗3七香の受けに対して、☖3五歩から桂馬を使ってしつこく攻める展開になりました。しかし、☖3五歩では☖6四馬と拠点の歩を払う手や☖6五歩と角の活用を封じる手といった守りの手が優りました。事実、10図の☗5五桂は6四の歩を生かした先手の反撃筋。ここからは先手に攻めのターンが回ります。☗4三歩成と☗6三歩成の両狙いが受からない後手はどう守るのでしょうか?
ミ「後手は決めに行こうとしてきたけど…」
ア「先手陣は崩れそうで崩れません。☗5五桂から反撃ということですが」
ミ「これはどう受けるべきなんだろう?それとも攻めるべきなのか…。う~む…」
ア「ミギタマさんは考えていますが、番組の尺があるので進行を見ていきましょう」
ミ「ちょ、ちょっとアオちゃん。まだ考えてるんだけど…」
10図以下の指し手
☖2四歩 ☗6三歩成
☖同銀 ☗同桂成
☖同金 ☗6五龍
☖6四歩 ☗6九龍
☖5七桂 ☗7九龍
(11図)
解説:後手は10図から☖2四歩。☗同龍は☖5五馬で打った桂馬が取られるので、先手はここで☗6三歩成から踏み込みました。しかし、☖6四歩に対する☗6九飛を弱気な一着と見たのか、ソフトの評価は後手勝勢に触れました。
さて11図は☖5七桂の両取りに対して☗7九龍と馬取りで返した一手です。後手は馬を逃げると金を逃げられて☖5七桂が空振りに終わるので、ここで思い切った決断を下します。
ミ「お、アタリの応酬か」
ア「ミギタマさんは局面をどう見ていますか?」
ミ「そうだね、さすがに後手を持ってみたいな。右玉が堅いし」
ア「ソフトの評価は後手勝勢ということですが、後手も攻めの起点が難しいですね」
ミ「馬を取られたら先手玉も簡単には負けないと思うけど…」
ア「逃がすと☖3八金などで金が逃げられるので、踏み込んでいくのでしょうか?」
ミ「考えてもしょうがないから進行を見ていこうか」
11図以下の指し手
☖4九桂成 ☗7七龍
☖3九角 ☗2七玉
☖2五銀 ☗2六歩
☖3六歩 ☗2五歩
☖3七歩成 ☗同龍
☖4八角成 ☗同龍
☖同成桂 ☗3七香
(12図)
解説:11図から後手は☖4九桂成と金を取りました。☗7七龍と馬を取られたのですが☖3九角~☖2五銀と先手玉を上下で挟み撃ちにする狙いです。先手は☗2六歩と銀を殺して上部脱出を狙います。以下は先手玉が上部脱出できるか否かの攻防となり、迎えた12図の局面。一見すると先手玉は詰みはないように見えますが、実は先手玉は詰んでいます。さて、どこから詰ましに行くべきか。
ミ「長かったこの将棋もついに決着の時か」
ア「どこから詰ましに行きましょうか」
ミ「やはり☖3八銀からなんだけど…」
ア「上が広く見えますよね。しかし…」
ミ「なんとか後手陣の2枚の金を使って挟み撃ちにできないかな?」
ア「ミギタマさんの構想の是非はともかく、挟み撃ちの考えは正しいですね」
ミ「で、実際はどうなったの?」
ア「やはり実戦も☖3八銀と打ちました。そこからの進行を見ていきましょう」
12図以下の指し手
☖3八銀 ☗1六玉
☖1一飛 ☗1二歩
☖同飛 ☗1三歩
☖同飛 ☗1四歩
☖同飛 ☗1五歩
☖2七銀 ☗2六玉
☖2五歩 ☗3五玉
☖3四飛打 ☗4六玉
☖4四飛 ☗4五桂
☖4七成桂
まで146手で後手の勝ち
(投了図)
解説:☖3八銀から詰み筋に入る形になりました。☗1六玉と逃げたことで下段飛車を1一に回しての挟み撃ち構想が実現。先手は歩を犠牲に「大駒は近づけて受けよ」の格言で粘ります。途中の☗4四飛が実は詰みを逃す筋になってしまいましたが、ここで☗4五桂と受けたところで再び詰み筋に入って先手は投了。投了図以下は☗5六玉と逃げるのが最善の頑張りですが、以下
☖5四飛 ☗5五角
☖同飛 ☗6七玉
☖5八飛成 ☗7七玉
☖6七金
までの詰みとなります。途中の☗5五角で☗5五銀や☗5五桂でも同じ詰み筋です。
ミ「いや~、長い将棋だったね」
ア「評価値は終始、後手右玉に触れていましたが勝ち切るまでが大変でした」
ミ「まさに『勝つまでが大変だった環那』だね」
ア「…。では、スリーポイントチェックのコーナーにいきましょうか」
ミ「アオちゃん…」
ポイント①:ぶつかった歩は…
ミ「そもそもどうしてこの将棋はこんなに長くなったんだろう?」
ア「右玉側からすると、7図の☗6五歩に対する応手に問題があったことが大きいでしょうか」
ミ「ああ。たしか本譜は☖1七歩成とスパークして、結果的に先手に龍を呼び込んでしまったんだったね」
ア「結論から言えば、素直に☖6五同歩と応じても問題はなかったです。馬の利きで先手は☗5六桂と打てませんので」
ミ「何かの本で『角の利きは1万回確認しましょう』と書いてあったけど、馬の利きもしっかり確認してから指そう!!」
ポイント②:形勢判断のコツ
ミ「ミギタマ的には先手も何とかできると思った局面があったけど…」
ア「8図のあたりですね。ただ、ソフトにかけると評価値は後手右玉優勢の評価でした」
ミ「実際の対局ではどっちが優勢かなんて教えてくれないから、形勢判断は迷うよね」
ア「Dいわく、判断ポイントは4つだと言います」
1.玉の堅さ
2.駒の損得
3.駒の効率
4.手番
(参考記事はこちら)
ミ「えっと…、この基準を当てはめてみると…。8図は玉の堅さは後手よし。駒の損得も金銀6枚あるからやっぱり後手を持ちたい。駒の効率は…微妙だけどやや先手を持ってみたい。で、手番は後手か」
ア「改めてみると攻め込まれてはいますが後手優位と見てよかったのですね」
ミ「ついつい攻勢をかけている側が優位に見えてしまうんだよな~」
ア「そこまで弱気にならなくてもよいということですね」
ポイント③:挟撃態勢を築く
ミ「最終盤は先手玉が詰むや詰まざるやの攻防になったけど」
ア「後手の攻めは上下で挟み撃ちにする狙いでした」
ミ「実戦はうまく挟み撃ちに成功して後手が勝ったね」
ア「挟み撃ちは寄せの基本の1つです。上下だけでなく、左右からの挟み撃ちの筋も覚えていきたいですね」
ーエンディング
ミ「というわけで今日は先手中飛車と後手右玉の戦いの中終盤を見てきたけど…」
ア「長い将棋でしたが、基本のエッセンスが詰まった一局でした」
ミ「『金の亡者』さん、本当にいい将棋の棋譜をありがとうございました!!」
ア「どんな将棋にも基本はありますが、今回は根本のエッセンスを学べました」
ミ「で、アオちゃん。ここでお知らせがあるんだって?」
ア「はい。次回の放送は『右玉浪漫飛行 スペシャル』と題して、以前放送した右玉に関する書籍のご紹介の第2弾を放送する予定にしています」
ミ「おお~!!それは楽しみだ。で、どんな本を紹介するの?」
ア「それは次回の放送までのお楽しみです。ぜひ楽しみにお待ちいただければと思います」
ミ「お、アオちゃん。またDにプレッシャーをかける気だね」
ア「ミギタマさんもさんざんプレッシャーをかけているではないですか」
ミ「というわけで右田さん(D)。よろしく頼むよ!!というわけで今日はここまで。お相手はDJ.ミギタマと」
ア「アシスタントのアオテツでした」
ミ「それじゃあみんな、また次回。Bye」
~♪(エンディングBGM)
以上で「右玉浪漫飛行」を終わります。次に将棋倶楽部24の近況報告を行いたいと思います。ルール詳細はこちら。
では報告に入ります。
総合成績:43勝37敗1千日手。勝率.538
※千日手局は原則対局数としてカウントしない
現在レート:898点 最高レート:1,288点
手番別勝敗
手番別勝率:先手番勝率.512 後手番勝率.564
今月は勝ち越しで終えました。星の流れを見ると、先週は、前半は2連敗2連勝。後半は2連敗の後に2連勝を2度記録し勝ち越し。今週は、序盤は2連敗2連勝。中盤には2連勝3連敗2連勝。終盤には2連勝も最後3連敗で負け越しです。内容は、勝ち将棋は序盤から完璧という内容は少なく、逆転勝ちの内容が多いです。反面負け将棋は、終始優勢に進めて突然一手で崩れる内容が多く、逆転されると挽回ができなくなることもありました。では戦型別の勝敗です。
自分から見た戦型
相手から見た戦型
今月は右玉を多く指しました。成績は今一つでしたが前半の内容を考えると復調傾向です。居飛車戦での戦いで勝てるようになってきたのは大きいです。
次いで多いのは三間飛車。しかし、先週、今週と採用数は落ちていきました。右玉以外の居飛車戦で勝てるようになってきたことが大きな要因と言えます。もちろん三間飛車もこれで終わりというわけではなく、また復活の可能性もあります。
そのほかの戦型では、角換わり、左美濃、雁木が地味ながらも存在感を発揮。角換わりは腰掛け銀や右玉が軸。左美濃は矢倉戦で威力を発揮。一方で雁木はいまひとつ伸びてきません。
相手から見た戦型は、居飛車は矢倉。振り飛車は中飛車が多かったです。最も多かった中飛車は先手中飛車。後手番のゴキゲン中飛車も目立ちました。対抗策は右玉が軸です。成績は五分の星です。中飛車の攻めを右玉で受け止めるかどうかの将棋が多かったです。
矢倉は金矢倉が軸で、早囲いからの速攻もあります。対抗策は右玉と左美濃が軸です。こちらは、勝ち越しています。左美濃はガンガン攻めていく将棋。右玉は受け止めたり踏み込んだりの将棋が多いです。
そのほかの戦型では四間飛車は、片美濃、高美濃、穴熊がバランスよく数を伸ばしています。居飛車では引き角が地味ながらも不気味な存在。三間飛車の採用数次第でしょうか。
雑記帳㉑「王将戦と当ブログのアクセス数」
昨日から今日にかけて行われた大注目の王将戦七番勝負第5局はが藤井聡太王将が挑戦者の羽生善治九段に勝ち、王将位の初防衛に王手をかけました。中継では、評価値が二転三転する白熱の攻防に多くのファンが驚き、感動されたことでしょう。
さて、昨日の当ブログのアクセス数が多かったのは、今回の第5局で採用された横歩取りの書籍のご紹介した記事でした。
(記事の詳細はこちら)
この記事を書いたのは1年半ほど前でしたが、昨日だけでこの記事のアクセス数は18件。当ブログの記事アクセスは記事の更新がない日は大体多くても1記事あたり8件程度のアクセス数なので、いつもよりわずかながらとはいえ多かったのは少し驚きました。それだけ、今回の王将戦で対局の内容もさることながら、これがきっかけで横歩取りに興味を持たれた方もいらっしゃったのかなと思います。
ちなみに、昨日時点でのこの記事の2月のアクセス数は105件。これは当ブログのすべての記事の中で2番目に多いアクセス数です。詳しく調べてみると2/10前後にアクセス数が集中。特に2/10(金)はこの日だけでこの記事に40件のアクセス数がありました。理由はよくわかりませんが、この記事に興味を持っていただけるのは実際に書いている身としては大変ありがたい限りです。
では、当ブログで2月に最も多くアクセスされている記事は何かと言いますとこちらです。
この記事は今月の始めに書いたもので、西山朋佳女流三冠はこのときはまさに女流名人奪取に王手をかけていたところ。2日後に女流名人戦第3局が行われるという状況でした。このタイミングでの書籍紹介ということもあり記事を更新した2/3~4あたりにアクセス数が集中。昨日時点での2月のアクセス数は157件でした。西山女流三冠が対局の際には、ぜひこの記事と書籍があることを思い出していただけると嬉しいです。
最後に、いつも当ブログにアクセスいただき、そして記事を読んでいただきありがとうございます。今後も皆様に将棋に興味を持つ、将棋が好きになる、そして将棋が強くなることを願い、記事を書いてまいります。今後ともよろしくお願いいたします。