feeling/無いよりましかG7/6月17日 | Retro Virus Web Log  

●G7がこの間話し合ったことの中にロシアの凍結資産の運用についてがある

 

・ロシアの凍結資産が産む莫大な利潤をウクライナの復興支援に当てたらどうかといわれ続け実現しないままになっていた

それがこの間のG7で急に決まった

G7はロシアが敗北すると見立て活用を決めたように思われる

 

米の主張は一歩踏み込んだ元金まで

だが、欧州諸国と日本の指導者たちは国際法を盾に反対した

国際法を破ったロシアを国際法で守るのは不思議な考え方

案の定抜け抜けとロシアはG7の決定を非難した

「国際法を無視した泥棒行為」

 

今の世界の政治はロシアの論理が通る環境にある

独立国が増え人間開発度指数が低い国々は先進国の世話にならざるを得ない

親方がロシアになればロシアの主張を、中国になれば中国の主張を、米国になれば米国の主張を支持する

親方どうしが合意しなければ何も決まらない

これが国際政治の現状

 

ロシアはロシアの衛星国と、中国は中国の衛星国と、米国は米国の衛星国と話し合い決めることが流行る

 

G7は米国の衛星国でつくる話し合いの場だからそこで決まったことはロシア、中国には不利に働く

従って当然無視し又は反駁する

 

国連の共通理解と違い比較的踏み込んだ話し合いが出来るG7ならではの自分たち有利の結論が出た

「凍結資産の利潤をウクライナの復興支援に活用する」

 

米国の提案は退けられた

私はその事に絶望に近い失望を抱く

「国際法を侵したロシアを国際法を持ち出して擁護するなんてあり得ない話ではないか」と思う

 

先進国の中には身勝手な発言を通そうとする指導者、言葉に責任を取らない指導者、義務に従わない指導者、約束を破る指導者、モラルすらない指導者、いろいろ

非常識が今や世界の常識になった

ロシアの「ウクライナ侵攻」はそんな「世界の政治の乱れ」に付け入った行動だ

 

今回米国が出した提案は国際法を侵したロシアに「常任国相当の責任」を取らせようというもの

「国際法の秩序を回復」しようという狙いが見える提案だった

この米国案を退ける勇気しか西側も日本も持ち合わせていなかったことに私は失望する

 

「たまたまプーチンが間違っただけでそれは誰にでも起こりえること」

「あまり厳しく臨むとロシアの善人たちがかわいそうではないか」

「ロシアが国際法を破ったとしてもそれはプーチンのせいでロシア国民ではない」

「私たちまで国際法を破ることはないのでは」

そんな会話が聞こえて来そうなG7の話し合いだつたのではないか

米国の鉄の女イエレンが歯ぎしりして悔しがっている様が私には見える

 

「たまたま」で済ます子供の仕業のような見方・考え方は大人の社会では遠ざけなければならない

メリットかデメリットが発生する場面では取り敢えず進んでみるが私の選択肢