我々一行は中華料理を堪能した後、
蘇州の庭園、抽政園でのんびり過ごすことにした。
昔々その昔、この広大な庭園は誰かの所有地だったと言うから驚きである。
庭園の中にはところどころに建物があり、その周りは池や植物に囲まれている。
その建物というのも、その一つの建物が一つの部屋となっている。
例えば、勉強をする部屋だとか、雨の音を静かに聴く部屋など。
私は上海ガールNさんに建物に入るたびに、
私:「Nさん、ここは何の部屋?」
Nさん:「ここは、宝物を置く部屋です。」
など聞きながら”ふむふむ、そうなんだ”と納得していた。
そして、私は素敵な部屋を見つけた。
部屋には大きな鏡が置いてあり、その鏡の中にはきれいな池が映し出されている。
中国、日本もそうですが、方角というのをとても大切にしているように思う。
この部屋も鏡の置いてある方角がいいらしく、こちらを眺めてゆっくり時を
過ごしたそうな。
私たちはここから上海に帰ることになるが、朝早かったのと、色々
歩きまわったのとで、車内では全員がくたっと寝てしまうこととなる。
つづく。
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実体顕微鏡
の松電舎!