僕が中学生の頃の話です。
当時、生徒は部活動に所属することが義務付けられており、テニス部に所属していた私はテニスというスポーツの未来に限界を感じ、同じくサッカー、科学に絶望した友人とともに水泳部に転部しました。
水泳部には、なぜか各部活から選りすぐりのはみ出し者達が集まってきてたので、本当に水泳がしたい人間と、これといった目的もなくなんとなくそこにいる人間が存在していました。僕はもちろん後者です。
大会では応援そっちのけでドラクエモンスターズに精を出し、ランニングはだるいので裏山に隠れ潜む、そんな生活を送っていました。
そんなある日僕が部室にいくと、例によって根性も向上心もない糞野郎仲間数人が、部室の更衣室からは死角になる、コースロープなどを置いてあるスペースで何かをしていました。
机に乗り、家からわざわざ持ってきたであろう工具で天井のネジを必死にはずしているのです。水泳には全くやる気を見せない彼等が、鬼気迫る顔で一心不乱にネジをはずしています。こんないい顔してる彼等を私は始めてみました。あまりに集中しているのか、私の存在にも全く気がつきません。
彼等曰く、彼らは天井裏に隠された水泳部に代々伝わる伝説のエロ本を探すらしいのです。
こいつらバカか、と思った私は足早にそこを立ち去りました。
後日、水泳部は休部になりました。
理由は、男子生徒数人が部室の天井裏に忍び込み、天井伝いに女子更衣室までいき盗撮をしようとしたからです。
そうです。奴等です。
なにが伝説のエロ本だ。彼等が求めていたのはエロ本どころかピッチピチの女子の裸体だったんですよ。
しかしなぜ犯行がばれてしまったのでしょうか。
彼等がまんまと天井裏に侵入し女子更衣室を目指してたら、天井が彼等の重みに耐え切れず全員仲良く床に落下してきたらしいです。部室は女子更衣室まであと50cmというところで天井に大穴があいていました。
思い起こせば、以前盗撮グループの一人は、プールの泳ぎのフォームをチェックする部屋で、泳ぐ女子を写るんですでパッシャパシャ撮ってました。彼はなるべくして盗撮犯になったと思います。
その後なんだかんだあって水泳部は潰れ、今はもうないそうです。僕はこの事件が引き金になったと信じて疑いません。