師走は文字のごとく、慌ただしすぎて、先月のことが大昔のことのように感じますが、先月末はミュンヘンで2箇所、二夜連続のソロコンサートに出演させて頂きました。
それぞれ、会場リハーサルの時に、オーガナイザーの方に、なんとなく、今日はどのくらいのお客様がお見えになるんですか?と聞いたのですが、その人数が私の予想をはるかに超えており、びっくりしたのを覚えています。
ドイツ、私の住んでいるミュンヘンでは、東京に比べたら一夜に開催されているコンサートの数は比にならないくらい少ないと思いますが、例えば、シリーズで毎月、または2ヶ月に一回や半年に一回などのペースで何十年と続けてきているリサイタルシリーズが、たくさんあります。
お客様も毎回、熱心に通っていらっしゃるようで、固定のお客様がいらっしゃるんですね。出演者によふチケット・ノルマなんていう概念さえありまさん。本当に素晴らしいオーガナイズだと思います。日本は、あちこちでたくさんのコンサート、新しい企画が毎晩毎晩溢れんばかりです。今はどなたでも、自分でコンサートを企画する時代になりました。そういうことが可能になる環境もありがたいこと思いますが、それだけコンサートの数が多いと、お客様に来ていただくのが大変ですね。ただでさえ日本人は平日は夜遅くまで働いています。
ドイツでは自分で企画する、という概念はあまりないようです。その代わり、あちこちの市民会館や、街の本当に小さな施設でも、オーガナイザーがしっかり企画して、しかもそれをずーっと長く続けていて、1つ1つのコンサートに歴史があり、同時にお客様がついてきています。街のお客様が必ず毎回、多勢きてくださる、という形が一般的です。お客様もそのコンサートの成長、音楽家の成長をながーい目で見守ってくれている、そんな気もします。
今回の2つのコンサートも、そんな長い歴史のあるシリーズのようでした。お客様はそのコンサートに毎回"出席"していることを誇りに思っているようでもあり、だからこそ、お客様はとてもとても温かく、私の拙いドイツ語の曲目解説も、それはそれは熱心に聞いてくださいました。
その翌日から、前回の帰国から間も無く、11月下旬より約一週間、またまた日本にお邪魔していました🏃🏻♀️💨
幸せなことに、年末の恒例となってきている岡山は真庭の久世エスパスホールでのコンサートがありました。
今年はピアニストの佐野隆哉さん、そしてソプラノの三宅理恵さんとのジョイントコンサートで、私はピアノソロの他、三宅さんの歌の伴奏もお手伝いさせて頂きました。
みっじかい滞在でしたが、真庭の近くの街の美味しい酒蔵のレストランでお食事をいただいたり、美しい景色を堪能したり、とても充実していました!
酒蔵のレストランで買った、醤油麹をミュンヘンに持って帰り、早速、例えば豚ヒレと絡めて一晩置いた後、フライパンで焼くなどの料理に使っていますが、これがまた美味です。。麹ってこういう使い方もあるんですね。
今年はこれでおしまい😊 たくさんの演奏の機会に恵まれたとても幸せな一年だったと言えます。ドイツでも少しずつ活動の場が広がり、たくさんのご縁をいただき感謝の気持ちです。
今年も、コンサートにお越し下さり叱咤激励くださった皆様、また、さぼりがちな、このブログちゃんを読んで下さってる皆様、心から感謝申し上げます。
皆様、素敵なクリスマス、そして良い一年をお迎えくださいませ!!
ミュンヘンより心を込めて…
翔子