C:でも結局1年終える事ができたんでしょ?
P:できました。でもその前にニューヨークに住む母の友人の所に大体1か月一人で立ち寄ったんです。
C:うらやましい。どんな所に遊びに行ったの?ニューヨーク、どうだった?
P:1か月、ほんとに楽しかったです。一人でいたのは実際は二週間ぐらいだったんですけど、ブラブラ散歩して…その当時16とか17歳ぐらいだったんで、その年頃にとっては超クールな生活で楽しかったです。
C:16歳でニューヨークを歩いてるんだ
P:Pには同じ州の交換留学に行っている友だちのグループもいたんで、留学プログラム終了近くになって、Pの学校は先に終わって、友だちの学校は後から終わって、そんな感じでそこで一緒になったんです。
C:へー
P:で、そこに友達がやってきたんです。それで一緒にニューヨークで遊んだっていう感じです。
C:へー。高校時代にいい経験したんだね
P:それから家族が来て二週間更に一緒に過ごしたっていう感じです。それからタイに帰りました。
C:めっちゃいいじゃん
P:楽しかったです。それから高3のタイの日常の輪の中に戻らないといけなくなった感じです。人によって幸せに感じる事は違うと思うんですけど、僕はどちらの生活もそれぞれに幸せでした。例えるなら、一方は楽しい。冒険みたいで自分のことは自分でやらないといけない。戻ってきたら友だちのいる懐かしい生活の風景がある。内心すごく戻りたかったんです。友だちが恋しくて。高校生ってずっと友だちとくっついて行動して、友だちと一緒に居たいし、友だちと遊びに行きたいし、そんな感じじゃないですか。
C:でもそれ以上の価値があるよね。高2の1年の代わりに留学して、楽しんでるし、高3で戻ってきたわけだし
P:最高に楽しかったです
C:高校生活の最高の時に帰って来れたわけだし
P:でも態度に問題があるんですよね。高校生の素行の悪い中に戻って来るっていう。素行が悪いって言っても暴力をふるうとかそんなんじゃないんです。でも勉強しない所に戻ってきたっていうか。国際学部に入ろうとしてたんですけど、僕の入りたかった国際学部はその時はSAT以外の別の成績を使わなくて。僕、SATはアメリカで終わってたんですよ。
C:全部終わってたんだ
P:なので、戻ってきたらテストは全部済んでるっていうことになるので、戻ってきたらただ楽しむだけみたいな感じでした。
C:じゃあ高3は楽しかったわけだ。僕もそうだよ。そんな感じでさ。午後になってから学校にやって来て、毎日1時に授業に行ってたんだよ。
勉強するって言わないよね。学食でグゥエッティアオを食べてボール蹴りに行ってた。きみの高3はどうよ?
P:7時か8時には教室に行きます。でも高3になってからは教科書を持っていきませんでした。ペンすら鞄に入れていませんでした。鞄の中は空っぽだったんです。
僕、中1から高2までテストを落としたことないんです。再試を受けた事がありません。でも高3は全てのテストで再試だったんです。
C:うん、分かるよ。進路が決まってたからだよね
P:そうです。もう大学に入る事が決まってたので。良くないですよね。その時に教えている事も重要な事ですから。でもその頃子どもだったので、友だちとくっついて過ごしてたっていうか。めっちゃ楽しい。学校はあるし、真剣になることなく自由な感じの1年にしたかったんです。日常を楽しむ事にポイントを置いてたんです。
C:一人でも遊ぶんだ?
P:一人でも遊びます
C:学校で決まってるルーティンみたいなのがあるだろ?その中には行事が沢山あると思うんだけど、きみは行事でどんなことをやったの?
P:なにも(笑)
C:なにもしなかったの?
P:なにもしてません(笑)
C:本気で遊ぶだけ、みたいなスタイルだったんだ。
P:そうです。友だちのスタイルに合わせて一緒にいるっていう感じで。「やれよ」ってそそのかされたら「いいよ」やっちゃう感じで。「これは?」「やろう、いいよ」みたいな。でもやられるときは友だちがやられて、僕は笑ってました。
大学には…反抗してましたね。反抗的な子どもでした。
点数にはさっき言ったみたいなことが全部含まれてるんですけど、その時ほんとに友達にべったりだったんで、大学入学の願書提出の時も、両親は「出しなさい」みたいな感じで。最初は「出さない」「行かない」みたいな感じだったんです。「嫌だ。起きない」って。意固地になってたっていうか…そんな感じです。
C:ほんとに勉強したくなかったんだ
P:ほんとに勉強したくなかったです。ぱったり勉強しないってことを始めてしまうと、全然勉強したくなくなるんですよ。今までずっと勉強してきましたから。
C:医者はどこいっちゃんたんだよ?医者とパイロットは?
P:その頃は全く頭にありませんでした。ただ楽しみたいって。
C:楽しければいい
P:楽しければいいって思ってました。
C:「将来どうしよう」みたいなことは考えなかったの?
P:その時は全くなんにもありませんでした。なにがしたいのかとかも考えた事はありませんでした。どうなりたいのかとかも考えてませんでした。それから、ああ、家業があるじゃん、って。みんなそんな感じだと思うんですけど、家で働けばいいやって。そんな感じで、何にも興味がなかったし、5年から10年の将来のプランもなく、「えー、何したらいいんだろ。目標ってなんだろ」みたいな感じでした。
C:芸能界に足を踏み入れるっていうことは
P:芸能界に入るなんて考えてもいませんでした。だって写真写りに自信がなかったんです。
自分のやることにも自信がありませんでしたし。だから、「無理だろ」って。「僕じゃないだろ」って。子どもの頃から一人で道を渡る自信すらなかったんです。見知らぬ人と話す勇気はもっとありませんでした。いつも誰かから評価を下されているような気がして自信を持てなくて、「どうしなきゃ駄目なんだろ」「これでいいのかな」そんな感じのことを考えてて、考え過ぎてパニックになってました。
C:そういう考えってどこから来てるの?
P:自分自身です。自信がないのは、自分がそんなだったからなんです。「きっと駄目だ」「きっとできない」「僕じゃ力不足だ」「ほかの人と合わないだろ」とか、「しゃべるのがこんな調子じゃ、どんな目で見られるかわからない」とかそんな風に決めてかかってるんです。そんな風に考えをどんどん膨らませちゃって
C:じゃあ、卒業までの間はなにやってたの?
P:ブラブラあちこち遊びに行ったりしてました。反抗したり、学校に行かなかったり、…大学に入学するまではそんな感じでした。勉強と同じようにステップを踏んでいくっていうか…難しくて。大学で勉強に行き詰ったんです。その時経済学を勉強してたんですよ。カセテート大のインターナショナルプログラムの中でなんですけど。
C:カセテート大の生活はどうだった?
P:楽しかったです。めっちゃ良かったですよ。別のグループもできましたし。普通、男子って「男は男同士」みたいな感じでグループでつるんでるじゃないですか。バスケットボールしたり、サッカーしたり。僕はそういうのを座って「わー!」とかいいながらいつも応援してたんですけど、卒業して色んな学校から来て大学で出会った女子の10人グループの中に入りました。
C:そうなの?
P:そうなんです。女子が10人でそのなかにPがいるっていう感じで。
C:僕も典型的な大学で学んでたんだよね。僕が大学の時は新しい友だちに会うのに滅茶苦茶緊張したよ。行事がでは大丈夫なんだけど、その時はまだ授業はないだろ?
P:そうそう
C:教室では違うだろ?
P:違いますね。それにみんな別々の学校から来てますから、それぞれに違いがあるっていうか…学校には同じような環境に住んでる人がやってきますよね。放課後の活動とかも。でも、この人はコラートから、この人はチェンマイからっていうことになったら、ほんとに全然違うんですよ。だから違った視点で見る事が出来るんです。僕のように考えなきゃいけないとか、そういうのがないんですよ。社会ってこんなに大きくて広かったんだっていう事を知ったんです。色んな考えがあるし、色んな人がいるっていうことを。
C:また学生に戻りたいとか考えたことある?
P:また学生に戻りたいっていう気持ちがちらっとよぎる事はあるんですけど、っていうのもガセサート大学で学んできた友達がいたり、別の友達は修士課程を卒業してたり、…っていうのも僕は今年25歳になる年なので、そのまま続けて勉強をしていた友達は、とある人は2年、また別の人は1年、…ていう感じで、もう卒業試験は終わっていて、ある人はイギリス、ある人はアメリカで勉強して、今そんな感じで勉強をみんな終えてタイに戻って来ているっていう感じです。そいうことがほんとに…なんて言うか、みんなが学んできたことを僕も学びたかったなっていうか。僕もそんな風にしたかったな…なんでこの事について知識がないんだろう…そんな感じで。そんな時は戻りたいなんて思う事もあります。時間が経つってそういう事ですよね。だからまだ吹っ切れてないっていうのが本当の所かもしれないです。
C:同じ学部だった人の中でも別の人は勉強によって経験を積んだけど、きみは仕事をする事で経験を積んだじゃない?つまり、他の人とは違う経験をしてる。
P:そうです。
へ〜❗❗❗❗❗PP、高3はサボってたんだー❗❗❗ITSAYの学校のグループは、そんな感じのPPの経験から来てるのかな?だからみんな成績良くない感じ?(バス以外)オーエウが大学行かないとか、家業を継ぐとか言ってたのも、PPが高3の時にそんな事を言ってたエピソードがあるから?
わー、凄い凄い❗
新しい発見がありました
ITSAYまた見てみようっと。
大学が女子だけのグループにPPがいた事はPPが卒業セレモニーの時ぐらいに知って、その時は「え?そん事ある?」って思ってました。
「全員PPの取り巻き?それともPPも女子?」とか最初は衝撃的だったんですけど、それこそ固定概念っていうやつですよね。
まあ、PPに女子的な部分があるのは事実でしょうが、まあ、それもPPという人の一部分でしかないわけで。知っての通り、中身が完全に女子なわけではないのです。
この番組のスタイルのPP、男前ですよね。カッコいい
さて、まだ16分ほどしかやってないので、全6回か7回のシリーズになると思います。
良かったらお付き合いください