人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ
ロバート・フルガム 河出書房新社エッセイ集 世に棲む哲学者 1990年に日本での出版2004年に加筆新版がでている 新人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ私のクレド(信条)は有名なのかもしれない少々引用させてもらう人間どう生きるか、どのようにふるまい、どんな気持ちで日々を送ればいいか、本当に知っていなくてはならないことを、わたしは全部残らず幼稚園で教わった。人生の知恵は大学院という山のてっぺんにあるのではなく、日曜学校の砂場に埋まっていたのである。わたしはそこで何を学んだろうか。 なんでもみんなでわけあうこと。ずるをしないこと。ひとをぶたないこと。使ったものは必ずもとのところに戻すこと。ちらかしたら後片づけをすること。人のものに手をださないこと。誰かを傷つけたらごめんなさいということ。食事の前には手をあらうこと。トイレに行ったらちゃんと水を流すこと。焼きたてのクッキーと冷たいミルクは体にいい。釣り合いの取れた生活をすることー毎日、少し勉強し、少し考え、少し絵を描き、歌い、踊り、遊び、そして少し働くこと。毎日必ず昼寝をすること。おもてにでるときは車に気をつけ、手をつないで、はなればなれにならないようにすること。不思議だなと思う気持ちを大切にすること。発泡スチロールにまいた小さな種のことを忘れないように。種から芽が出て、根が伸びて、草花が育つ。どうしてそんなことが起きるのか、本当のところは誰も知らない。でも、人間だっておんなじだ。金魚もハムスターも、二十日鼠も、発泡スチロールのカップにまいた小さな種さえもいつかは死ぬ。人間も死から逃れることはできない。ディックとジェーンを主人公にした子供の本で最初に覚えた言葉を思いだそう。何よりも大切な意味をもつ言葉。「見てごらん」これ以外にもたくさんの印象に残る自然な気持ちが沸き起こる言葉・文章がつまっているエッセイ集。焼きたてのクッキーをわけあうこと、ずるをしなければ 争いはきっと起きない