精神医学、精神看護、精神医療
医学書院の雑誌「精神医学」の2月号の特集は”精神医療・精神医学の組織文化のパラダイムシフト”とある。病院の経営管理と立場から、医学教育の立場からの論考地域の実践現場で起きていることなど幅広い。「精神看護」は ”精神科治療 この10年で覆った常識とは”とある。看護技術や聴くこと対話などの紹介が多い雑誌だがあらためて特集が組まれている。物質依存の物質との絶対的禁止、統合失調症の妄想への傾聴のタブー、かつて常識のように教科書に載っていた対応技術が神話のように扱われているものもある。精神保健福祉法や障害者総合支援法、障害者権利条約を踏まえて、これから先を見据えた実践をしている、実践しようとする人たちもいる。知識や理念のエンパワメントがあり当事者の権利が意識共有されるようになってきている。SNSがアドボケーターを得るのによい機能を果たすこともある。そのような流れの中で目の届きにくい山の中で療養環境にあったとしても、昭和の精神病院文化が残り、限られた職員だけで構成された組織文化の最下層に動けない患者、動きを封じた患者を置き、医療の名のもとに治療やケアをするふりをするようでそうではない人たちがいたことがやりきれない。