寒風吹きすさぶ12月の週末、私の住む中野からほんの少しの距離にある阿佐ヶ谷にあるギャラリー白線にて宮西計三先生の”恍惚の水彩画展(薔薇絵)を鑑賞しに行ってきました!!
なんと.....以前私が書いたまことに拙い宮西先生のコラムをギャラリーの方が先生と一緒にご覧になったそうで(ぎゃああああああ!!!!)そちらからご連絡をいただいてしまい....ま....誠に恐縮です。ううう....
昼の12時少し回った頃、小ぶりなギャラリーのドアを開けて中に入るとあれ?どなたもいらっしゃらない.....?
しばらくすると奥からごそごそといかにもアーティスト風情な長髪の初老紳士が現れて....
あっ!!宮西先生だ!!
そして私に気づいた宮西先生は、ちょっとお待ちくださいね、と言いながらいそいそとシャッターを開け室内に外光を入れ.....
あああっ!!先生ちょっと待ってください!!自然光は水彩絵の具の退色を早めますってば!!暗くてっ、暗くていいですからあっ!!
閑話休題
なにはともあれ宮西先生の初めて印刷物ではない生の作品をこの目で拝見できたことは古くからのファンとして感慨深かったです。
個人的にはあの到底人間業とは思えないモノクロの点描画を拝見したかったですが、水彩画も大変美しく圧倒的に細かい!!
そして先生が長年追求し続けておられる幻想的でエロティックな世界観は相変わらずご健在でありました。
CDや漫画が売れなくなっている昨今、音楽は楽器で直に生音を聴かせ、漫画は原画でナマの手作業を人々の目に触れさせる....こうすることによってアナログの価値というものがまたじわじわと再評価される時代に来ているのかもしれません。
昔の墨汁一滴のごとき肉筆回覧紙を見るように......
そして宮西先生のようなタイプの漫画家こそ一人でも多くの人に原画の素晴らしさを味わってもらいたいです!!そしてもっともっと評価されるべきなのでは!!
しっかし....
昔から思うのですが.....漫画家において名前にに”宮”がつく方って細密で美しい絵を描く方が多いような.....?
宮西先生しかり、宮谷一彦先生、みやわき心太郎先生、少女漫画だと宮脇明子先生など.....
私もデビュー時、ペンネームに”宮”をつければもっと絵の上手い漫画家になれたかなあ.....(なるわきゃない)
水彩画展は阿佐ヶ谷ギャラリー白線にて今月28日まで!!ご興味のある方は是非!!
先生の作品の中で一番大好きなMairaにサインをいただきました!!家宝にいたします!!
ギャラリーにて購入できる新作、単眼母子 合ワセノ鏡(なんと直筆サイン入り)
こちらも宮西ワールド全開です!!