10月26日発売の雑誌グランドジャンププレミアムにて、新作読み切りを発表します!! | きたがわ翔のブログ

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漫画家です。
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え〜....このところ色々あってちょっぴり本枠からそれた漫画の仕事ばかりしておりましたが、今月26日発売のグランドジャンププレミアムという雑誌にて久しぶりに長編読み切り(50ページ)を描きました!!私のオリジナル漫画作品を楽しみに待っておられた方々(いるのか?)何だかやたらお待たせしてしまい本当に申し訳ありません!!

 

 

今年の春クラウドファンディングにて企画した19FOREVERDEATH SWEEPERの2作品の続編、結局19は皆様の温かいご支援により成功しましたが、DEATHの方は残念ながら私の力不足により目標金額に達せずお蔵入りということになってしまいました。

 

つか、企画サイド!!いきなり2本同時に行うなんてどだい無理だったんですってば!!設定金額にしたっていくらなんでも高すぎ!!....ですが....これはもう過ぎたことなので忘れます。はい、きれいさっぱり。

 

 

で、で、その読み切りですが、ファンディングでオシャカになったDEATHの企画をなんと私の古巣である集英社様が拾って下さることになったんですよ!!いや、これはとってもありがたい!!まあ、結果ファンディング行ったことによってこの作品の存在が知れ渡り、企画が通ったということであるのならばそれは結果オーライですもんね!!ただし条件付きですけどっ!!

 

条件というのは遺品整理という設定はそのまま、キャラクターをすべて新しいものに変えるというもの。なので今回の読み切りは角川から発表したDEATH SWEEPERの続編、いわゆるスピンオフ作品というわけではありません。似てますけど。

 

タイトルはわかりやすく、

 

遺品整理会社DEATEH SWEEPERS

 

となりました!!

前作の黒髪の普通っぽい青年としろ髪の美青年のツインキャラという設定は今回も継承することにいたしました。えへへへ。

 

しろ髪の彼はやっぱりどこか三輪くんに通じるルックス....

アナログでペン入れしてバックのベタは取り込んだ後コンピューターで仕上げることに。

 

 

 

閑話休題

 

 

 

実は漫画家にはいわゆるひたすら読者のためを思い自分から切り離してエンターティメントに徹した作品を描くタイプと、成長と共にその都度その都度自分の内面(感性)を切り売りして作品を描くタイプと二種類おりまして、自分はどちらかというと後者のタイプだったりするわけです。しかも私くらいの年齢になってくると自分と読者との年齢のギャップを埋めるのがそれはそれは大変な作業になってゆき、そこから逃げて安易にエロや歴史物にいくのもどうか?とかなんとか、まあここ数年私は正直作品に対し色々悩むことが多かったわけなんです。

 

はっきり言って私のように自分切り売り漫画を描くタイプの漫画家が30年以上も現役続けられたこと自体奇跡なんですよ!!

昔で言えばその代表格であった永島慎二先生や宮谷一彦先生なんか、40過ぎた頃には殆ど作品を発表しなくなっていましたし、自分漫画にはある程度の勘違いナルシズムが絶対に必要なのでもの分かりのいい大人になる、もとい少年の心を忘れてしまうと急速に作品が描けなくなるものなのです。

 

 

で、今回の作品は主に人の死を扱います。そもそも私は30代を少し過ぎた頃大切な友人を失ったことがきっかけで死について深く洞察するようになったのですが、半世紀も生きていますともう洞察も何も、普段生活しているだけでもひたひたと死が身近にせまってくるように感じるわけなんですよ!!いやマジで!!

病気の治りの遅さ、性欲の減退、見た目の劣化....(あうううううっ!!)

 

か....確実に自分の身体が死へと向かっている.....(何を今更)

 

 

しかし!!私は年を取ってもそんなことは笑い飛ばしながら楽しく生きてゆきたいと思っております!!

 

 

 

なので今回の作品は角川の時とは違い、死を扱いつつユーモア満載の笑える作品にしたかったのですが、設定上やはりインパクトのあるホラーテイストも必要ということで、ネームを何度か修正しているうちにホラー風味でちょっぴり泣けるヒューマン社会派ドラマ、的な作品に仕上がってしまいました!!しまいましたってどういうこと!?

 

う〜ん、まるで大昔の少女漫画でたまにあったという、こわくてかなしいバレエまんが(どんなまんがだ)みたいなノリ....とはおそらく違いますが(当たり前だ)総じてきたがわ翔らしい漫画に仕上がったと思いますので、興味のある方は是非読んで感想いただけるとありがたいです。

 

そしてあわよくば読者アンケートなども出していただけると続編がさらに描きやすくなりますので、どうかよろしくお願い致します!!

 

 

今回はペン入れの大部分をアナログ、仕上げをコンピューターでやりましたが、現場に群がる大量のハエを描くにあたり、ついついはえブラシなるものを製作してしまいました!!(おいおいおい!!)

 

一番下にはえブラシが....

 

じ....実際はえを一匹一匹手描きするのってかなり大変なんですよ.....

 

こういうシーンとか、実は拡大したら一匹一匹全部リアルなはえです(笑)

 

 

この作品に関しては発売日までにちびちび宣伝を兼ねたツイートを流しますので重ね重ねよろしくお願い致します!!