翔です。
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ロシアはリオオリンピックで男子女子ともに団体銀メダルという大きな成果を挙げました。
選手がリオに到着してもなお騒がれ続けたドーピング問題に翻弄され、
直前まで出場が危ぶまれた中での団体銀メダルは感動的でしたね。
ロシアチームは今回の団体で直前にメンバーの入れ替えを行ってました。
もともと団体に選ばれていたのは、ダヴィド・ベルヤフスキー、ニコライ・ククセンコフ、デニス・アブリャジン、ニキータ・ナゴルニー、そしてニキータ・イグナチェフの5人でした。
しかし、直前になって補欠であったイワン・ストレトビッチの団体入が決定。その代わりに外されたのがイグナチェフでした。
つり輪が強く、手薄な鉄棒も補える存在としてイグナチェフは選ばれていました。
メンバー交替のカギを握るのがアブリャジンです。
アブリャジンはケガの影響で個人総合を諦めてゆか・つり輪・跳馬に特化した選手です。
3種目を高いレベルで完成させられるアブリャジンの存在は団体には欠かすことはできません。
ストレトビッチが決勝で演技した種目は、あん馬・平行棒・鉄棒・・・
アブリャジンができない種目をカバーしているのです。
イグナチェフにはあん馬の力が足りませんでした。
ストレトビッチは団体決勝でも会心の演技を完遂、あん馬始まりのロシアは絶好のスタートを切り、日本に追い抜かれるまでトップの位置を保ち続けました。
終わってみればロシアは団体銀メダル。体操王国復活の兆しが見えました。
イグナチェフもこの捷報を喜んでいるでしょうか。
さて、イグナチェフは鉄棒ができることでロシアチームには必要とされてきました。
ロシアの中でも高い難度の手放し技を雄大に決める頼もしい存在です。
手放し技や片手車輪など見所たくさんです。
①アドラーひねり倒立(D)
②カッシーナ(G)
③コールマン(F)
④伸身トカチェフ(D)
⑤ツォ・リミン(C)
⑥アドラー1回ひねり片坂手倒立(D)
⑦ヤマワキ(D)+0.1
⑧シュタルダー(B)
⑨クースト(C)
⑩後方伸身2回宙返り2回ひねり(E)
イグナチェフは2014年にはつり輪のファイナリストにもなっています。
ロシアで代表を勝ち取るにはつり輪ができるということだけでは難しくなってくるんですね。
しかしイグナチェフにはそのほかでも活躍できる場が十分にあります。
イグナチェフは今後もロシアに必要な存在になっていくでしょう。