2016年リオ・デ・ジャネイロオリンピック団体決勝、日本のあん馬 | 体操っておもしろいよな

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男子体操競技をメインにしているブログです。
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少しでも体操に興味を持ってくれれば幸いです。

どうも、


翔です。



今週は1週間かけてリオオリンピックの男子団体決勝の日本の演技を振り返っていこうと思います。


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まずは第1ローテのあん馬。


当初予想していたローテーションとは違ったスタートになりましたが、そうはいっても目指すところは金メダル。


爆発的な得点は見込めませんが確実に決めて幸先の良いスタートを発したいところです。


先陣を切るの内村選手。


勢いを作る山室選手。


確実に決める加藤選手。


しかし、日本はスタートでつまずき、低い順位から上位陣を追いかける展開になりました。






○内村航平

逆交差倒立(D)
Bループ(B)
横向き旋回(A)
Eフロップ(E)
Dコンバイン(D)
ロス(D)
ウ・グォニアン(E)
マジャール移動(D)
シバド(D)
DSA倒立3/4ひねり3部分移動おり(D)


素晴らしいスタートを切ってくれました。さすがはキングです。


Dスコアは3人の中で最も低いのですが、唯一の15点越え。


さすがの美しさでトップバッターの役目を終えます。



○山室光史

正交差倒立(D)
逆交差倒立(D)
Dコンバイン(D)
Eフロップ(E)
馬端から馬端まで正面横移動(馬背を経由しない)(D)
ロス(D)
マジャール移動(D)
シバド(D)
Bループ(B)
逆リア倒立3/4ひねり3部分移動おり(D)


相変わらずの靱やかな旋回、開脚旋回も取り入れた構成でD難度の技を次々と決めます。


しかし、前移動で予期しない落下がありました。


あん馬では滅多に落下しない山室さんの落下は、オリンピック団体決勝の緊張感を伝えてくれます。


本人は大舞台で固くなりすぎたと語りました。


日本チームは特に悲観はせず、選手はただ自分の役目を果たすことに集中するだけでした。



○加藤凌平

逆交差倒立(D)
縦向き後ろ1/2移動(B)
マジャールシュピンデル(D)
マジャール移動(D)
シバド(D)
ロス(D)
Dコンバイン(D)
Eフロップ(E)
馬端から馬端まで正面横移動(馬背を経由しない)(D)
DSA倒立3/4ひねり3部分移動おり(D)


6種目の中でも一番難しいといわれるあん馬においても演技構成をコロコロと変える器用な選手ですが、


前の選手に失敗があった次でプレッシャーがかかる中しっかりと通し切りました。


フロップで崩れかける部分がありましたがこらえてこらえて最後まで無事に通し切ります。




落下しやすいあん馬スタートで緊張感は高まるばかりですが、ここを超えたらもう這い上がるのみ。


もうひとつ日本の苦手種目が待っています。


2種目目のつり輪で今大会のキーマンとなるあの男の登場です。