現役整体師セラピストが本音で語る「整体・リラクゼーション業界」について

現役整体師セラピストが本音で語る「整体・リラクゼーション業界」について

これから整体師、セラピストを目指す人の参考になりそうな情報を載せていきます

主に、
「就職先として見たサロン」の情報や
「技術と知識を学ぶ場としての整体学校」の情報を
載せていきます

今回は、整体師・セラピストの就職先のコツや見極め方について、記事をまとめてみました。


ちょうど先日、元同僚の女の子、転職を考えていて、先輩整体師の方とお茶した時に、

そのお話になって、とても参考になったので、記事に起こしてみました。

 

題して、

「整体師・セラピストの就職先、どう選ぶ?」
~サロン女性店長に聞く、整体学校で教わった“職場選びのコツ”~
 

● 登場人物

 しゅり:現役セラピスト。今日は聞き手役。

 みなこ:セラピスト歴2年。転職を考え中。

 さゆり:リラクゼーションサロン店長。整体学校を卒業し、現在は採用担当もしている。

 

 就職に悩む整体師・セラピストへ

しゅり

今日は、整体師やセラピストの就職・転職について話していきたいと思います。

 

みなこちゃん、今ちょっと悩んでるって聞いたけど?

 
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みなこ

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はい…。今の勤め先のサロンも悪くはないんですけど、自分の成長とか将来のことを考えると、環境を変えたいなと思ってて。

 

でも、求人を見ても「どこが本当にいい職場なのか」がよくわからなくて…。

 

しゅり

うんうん、わかるよ~。

 

今日は、サロンの店長をしているさゆりさんに、いろいろ聞いちゃおう!

 
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さゆり

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よろしくね。

 

私自身も整体学校に通っていた時期があって、そこで教わった“就職の見極め方”が今でもすごく役に立ってるの

 

 

 ■ 整体学校で教わった「就職の第一歩」

しゅり

まず、就職活動の第一歩って何から始めたらいいですか?

 
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さゆり

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整体学校の先生に最初に言われたのが、「気になるお店には、お客さんとして行ってみなさい」ってこと。

 

これ、すごく大事なのよ。

 

みなこ

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えっ? お客さんとして行くんですか?

 

さゆり

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そう。求人票やホームページって、どれもキレイなことしか書かれてないでしょ?

 

でも、お店の空気とかスタッフの表情、施術の丁寧さなんかは、実際に行ってみないとわからないでしょ。

 

しゅり

なるほど。先生、なんて言ってたんですか?

 
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さゆり

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“就職の見極め方”を教えてくれたのは、施術の先生じゃなくて、就職支援担当の職員さんなんだけど、

「一緒に働きたいって思えるかがすごくだいじ」って。

 

すごく印象に残っててね。お店に行けば、“ここで働く自分が想像できるか”が肌でわかるの。

 

みなこ

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面接前に、お客さんとして行っても良いんですか?

 

さゆり

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良いのよ。

 

他のお仕事と違って、面接前に職場自体を見れるのが、サービス業の良いところでもあるんだから。

 

みなこ

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面接前にお客さんとして行くのは、お店の人に嫌がられると思ってました。

 

さゆり

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大丈夫。

 

整体学校の職員さんが言うには、

売上数字の意識が高いサロンさんとかでは、一部で嫌がるところもあるけど、

ほとんどのサロンさんは、サロンの雰囲気を気に入って面接応募して欲しいと思ってるって。

 

実際、私も、店長として採用に関わってるけど、

来店してお店を好きで応募してくれた方が安心できるし。

みなこ

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安心しました。

 

気になるお店には、行ってみようかな。

しゅり

お客さんとして行くのは、施術でも、接客でも、けっこう勉強にもなるもんね。

 
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 ホームページや求人票ではわからないこと

 

しゅり

さゆりさん、

お客さんとして行ったときに、

特にどんなところを見るといいかとかありますか?

 
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さゆり

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整体学校で教えてもらったコツとしては、
「『施術がうまいかどうか』より、
 『一緒に働きたいと思えるかどうか』や、

 『施術前後の接客』をよく見るように」
って言われたの。

 

接客は、自分が同じことをやらなくちゃいけないから、

次回来店や回数券とかのすすめ方が自分と合うかどうかがすごく大事。

 

みなこ

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本当ですね。

 

お客さんとして行くと、たしかに、施術の方が気になってました。

でも、働く場所としてみるなら、人や接客の方が大事ですね。

 

しゅり

求人票だけじゃわからないですよね。

他に、実際に見ないとわからないことってある?

 
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さゆり

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いっぱいあるわよ。学校でもチェックポイントを教わったの。

 

【求人だけでは見えないことリスト】

 スタッフ同士の雰囲気(ギスギスしてない?)

 教育制度の実態(「研修あり」とあるけど誰が教える?何時間?)

 休日やシフトの実情(本当に希望通り休める?)

 ノルマや物販プレッシャー(数字の話ばかりされない?)

 離職率(いつも求人出てる=人がすぐ辞める?)

 

みなこ

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これ、どれも面接のときに質問してみたいかも。

 

お客さんとして行った時、

ここまで踏み込んで訊いても大丈夫ですか?

 

さゆり

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うーん、ここまでのことは、面接の時に聴いた方が良いかも。

 

もし、「今、転職先を探してるんです」って、正直に伝えられて、

「だったら、うちもいいよ」って言ってもらえたら、訊いても良いかもだけどね。

 

ときどき、すごいオープンなセラピストさんもいるから。

 

みなこ

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わかりました。

様子を見ながら、訊いてみます。

 

すごい参考になりました。

 

しゅり

さゆりさん、ありがとうね。

みなこちゃんの表情がさっきまでとぜんぜん違って明るくなった(笑)

 
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このあと、さゆりさんには、

『面接に臨む心構え』

『 面接で使える「見極め質問」』

『ブラックな職場を避けるためのチェック項目』

についてもお話を聴きました。

 

でも、記事にしたら、文字数制限に引っかかってしまったので、

また、あらためて、別の記事にしようと思います。

たぶん、初めて、会話形式の記事にするのに、

「吹き出し」を多用してしまったからだと思います。

(やってみたかったんです。すみません)

 

このブログでは、
現役の整体師やセラピストさん、

または、これから、整体師やセラピストになろうとされる方の
参考になりそうなお話を記事にして載せています。

 

これからなる方に向けては、整体学校さんの情報も載せています。

良かったら、参考にしてください。


整体学校を探す方に人気の記事

 

今回は、

選んではいけない、
通ったら後悔する整体学校の特徴

についてです


昨年、整体学校の評価をランキング形式でまとめて、
下記のブログ記事として掲載したところ、
驚くほどたくさんの反響をいただきました

 

(ご覧になっていない方は、こちら、『整体学校・整体スクールの信頼できるおすすめ評価ランキングまとめ』の記事もご覧いただくと、この記事の内容がより対比してわかりやすいと思います)

 

同業界関係の方からの
「わかります!まさに同じ感想でしたっ」
などのお声の他、
整体学校選びをされている方からの
「参考になってホントに助かった」
「わかりやすすぎる」
との感想をいただき、
掲載して良かったとやりがいを感じられつつも、

それだけ多くの方が、
整体学校選びに困っている、迷っていることを実感しました。

いただいたコメント、DMには、
うれしくなる ありがたい感想の他に
「なぜ、そもそも、あの3つの整体学校に絞ったの?」
というご質問や、
「おすすめランキングに入らない整体学校の『入らない理由』を教えてほしい」
というご要望の声もありました。

 

それでしたらと、
2025年になっても、去年からの一年間で、
ランキング順位に変動があったわけでもないので、

2024年の整体学校のおすすめランキングに
入らなかった学校の特徴、
ひいては、
『絶対避けた方が良い整体学校の特徴』
を、整体学校業界に詳しいKさんに
また、うかがってみることにしました。

 

目次

1.解説いただいた 元整体学校講師Kさんのご経歴

2.良い整体学校の要件とは

3.避けるべき整体学校の特徴7選 その1
   店舗(サロン・整体院)付属の整体スクール


4.避けるべき整体学校の特徴7選 その2
   代表講師一人(または3人以下)の整体学校


5.避けるべき整体学校の特徴7選 その3
   受講時間(やコマ)数が決まっている整体学校


6.避けるべき整体学校の特徴7選 その4

   短期(1日〜2週間)過ぎる受講期間の整体学校

7.避けるべき整体学校の特徴7選 その5
   施術に独自の道具を必要とする整体学校


8.避けるべき整体学校の特徴7選 その6
   取得できる資格を喧伝している整体学校

 

9.避けるべき整体学校の特徴7選 その7
   学校見学時に授業を体験できない整体学校


10.まとめ

 

 

●Kさんのご紹介

① 都内の整体学校に通われ
② 卒業後に、整体院やリラクゼーションサロンの施術現場に立たれ
③ 卒業した学校から請われて同学校の講師もされて
④ 退職後に独立し、整体師、セラピスト、柔整師の職業紹介事業を起業され
⑤ 現在は、サロングループの人事を担当されていらっしゃいます

 

そのため、整体学校にたいして
 生徒の視点
 講師の視点
 現場施術者の視点
 就職をお手伝いする視点
 採用する側の視点

など、
幅広い視点から見たお話を聞かせていただけるので、
過去にも、Kさんからうかがったお話を、
いくつもの記事にさせていただいています。
 

【 Kさんのお話をもとに掲載した過去の記事 】

● 整体学校・整体スクールの信頼できるおすすめ評価ランキングまとめ|元整体学校講師の本音
  
上でもご紹介している整体学校のおすすめランキング記事

● YMCメディカルトレーナーズスクールさんの全校閉校について整体学校元講師の人に話を聞いてみました

  最近閉鎖されたYMCメディカルトレーナーズスクールさんについて整体学校の元講師の視点で解説

 東京の整体学校 本音の辛口評価:整体学校の身売りした、買収された整体学校の情報
  意外に多い整体学校の買収、経営陣の変遷についてまとめた記事

 

 

しゅり)
Kさん、最初に、今回、お話を聴かせていただけた経緯をうかがっても良いでしょうか


Kさん)

今回のお話をお受けしたのは、
整体学校を卒業された方々の就職のお手伝いをしたり、
採用したりさせていただく経験の中で、
「卒業された整体学校に通ったことを後悔されている」
という方に多くお会いしたからです。

実際は、とても良い整体学校もあるんです


でも、そういった残念な声があがってしまうのは、
ご自身の目的にあった整体学校の選び方をご存じないだけなんだと思います

同じくらいの学費と学ぶ時間を掛けても、
選んだ整体学校が違うだけで
その後、施術の業界で活躍される方と、
遠回りをされてしまう方に分かれてしまうのを目の当たりにして、
それが非常にもったいなくて、残念でした

なので、
前回は、
「良い整体学校を選んでいただけるように」
ランキング記事にご協力させていただきましたが、

今回は、
「残念な整体学校を選ばないように」と、
ご協力させていただくことにしました。
 


しゅり)
ありがとうございます。
まずは、その「残念な整体学校」に共通することはなにかありますか

 

 

Kさん)

「残念な整体学校」に共通していることとしては、
整体学校側も、なにも悪意を持っていたり、
生徒さんをだますつもりで、
「残念な体制にしている」
というわけでは無いと感じています。

学校を設立、立ち上げた方や、講師の先生や職員自身は、
生徒さんのためを思って一生懸命であったり、
人柄はとてもよかったり、施術自体の腕はピカイチだったりもします。
なかには、本当に数は少ないですが、
熱意も誠意もないと思われる整体学校さんも一部あると感じましたが…
多くの整体学校に関わる方は、
「うちの学校は良いはず」と信じていらっしゃる印象です。

ただ、学校側の方たちは、良かれと思っていて、そこに悪意がないからこそ、
これから通おうとされる方にとっては、
良い学校かどうか、よけいに見分けがつかないんだとも思います。

問題なのは、育成する仕組みや、指導する技量が、
残念な状態であることに、整体学校側が気づかないまま
生徒さんに提供している学校さんが数多くあることだと思います。
 

 

しゅり)
ありがとうございます。
学校当事者が気づきにくい違いがあるんですね。


ではさっそく、
昨年のランキングに入れなかった整体学校のそれぞれ特徴について、
お話しを聞かせていただけますでしょうか。

 

 

Kさん)

まず、前回の整体学校のおすすめランキングのおさらいですが、
そのランキング順位の基準を、
生徒さんの目的を叶えられるか
に統一しました。

生徒さんの目的というのは、
主に、整体の技術を身につけた先の、
就職開業スキルアップがあると思っています。

そのためには、
A.目的にそったレベルでの技術修得ができることを基盤として、そのうえで、
B.就職や開業などのサポートの充実が必要だと考えます。

その基盤である
A.目的にそったレベルでの技術修得ができることを支えるものとして、

A-①.整体学校という”団体・組織”としての『シラバス面』と、
A-②.担当指導者である”講師個人”としての『指導技量面』
二つがあります。

 

『 シラバス 』 とは

学校教育の現場で用いられる用語で、
 「授業の目的、到達目標の設定」、
 「授業内容・進め方」、
 「成績評価の方法・基準」、
 などを指します。

 

例えば、
シラバス面』で、
受講期間が定められているタイプの整体学校の先生から、
「もっと教えたいけど、ここまででもう 卒業させなくてはいけない」
とうかがったこともあれば、

『指導技量面』が足りないのか、
卒業された生徒さんから、
「あの先生は、うまくできなくて相談しても、
 細かい説明もなく、できないのが悪いような言い方をされた」

とうかがうこともあります。



そこで、まず、

整体学校のシラバス面の良し悪しでいうと、

『卒業時の修得状況の評価基準(ゴール設定)を、具体的にどう設定』し、

『その評価基準に照らして、個々の生徒さんの修得状況をどう評価する』か、
そのために、『どのようなカリキュラムにして、どう進めていく』か、
と、【ゴール設定】から、【日々の評価】、【実際の指導】などを正しく設計するのは簡単なことではなくて、

本来は、経験豊かな複数の専門家によって検討を重ねて
つくらなくてはなりません。

さらに、整体などの施術の指導は、
学術的な側面と同時に、
スポーツ競技的な側面があります。

体育の授業の跳び箱や鉄棒などを思い出していただくと、
簡単にできる子と、そうではない子もいることが
容易に想像できるでしょう。

施術の習得も同じで、
やはり、すぐ感覚をつかめる方と、
何度も練習を重ねてその感覚をつかむ方もいらっしゃいます。

施術の習得で重要な
「筋肉を正しく捉える」
「正しくからだを使う」

などは、非常に感覚的で、言語化が難しい部分でもあり、
それに統一的な評価基準を設けることは簡単ではありません。

生徒さんに「出来たつもりにさせてしまう」
ことは講師からしたら簡単で、
言葉巧みに褒めそやせば、自信を持ってもらえます。

早く卒業してもらい、新しい生徒さんを迎える、
いわゆる回転率をあげて収益性を高めるために、

褒めるのがじょうずで、生徒さんの将来に真摯な姿勢が欠ける整体学校もあります。


反面、
そこに誠意と責任をもって修得に導くためには、
正しいシラバスの設計が必要で、

本来は、生徒さん個々の修得スピードが異なるため、
理想は、受講期間に制限なく、修得するまで通える制度が求められると考えます。

が、多くの整体学校では、
経営上の観点からも、無期限にすることは難しく、
期限を設けて、気持ちよく卒業していただくためにも、
「出来たつもりにさせてしまっている」
というケースが多い印象です。

その状態で卒業した生徒さん側は、
現場で相当苦労されると思います。


続いて、

担当講師の指導技量面でいうと、

本来は、
「できないことを できるようにする」
のがうまいかどうかが、
指導技量における本質的な部分で、

そのために講師に必要な素質は、
理想でいうと、
「施術がうまく、現場実績(お客様のリピート実績)があり、指導もうまい」
のすべてを備えているのが望ましいです。

ただし、実際には、
「施術がうまい」のと、「現場実績がある」こと、
さらに、「指導がうまい」というのは
それぞれ全くの別で、

「施術はうまい」のに、
施術現場で指名やリピートの取れない施術者さんや、

「現場実績はある」のに、
教えるのは残念な講師の方もいらっしゃいます。

施術のスポーツ競技的な側面、
感覚的な側面について、先ほども触れましたが、

講師が施術がうまい場合、
講師自身がセンスで容易にできてしまったため、
簡単にはうまくできない生徒さんの課題に直面した場合、
その できない理由がわからずに、
「どう指導したら良いかがわからない」
というケースも多いです。

本来は、講師の指導技量の中には、
それぞれの生徒さんの つまってしまうポイントを感覚的にも捉え、
その解決方法の伝え方を、いくつものパターン持っていることが求められます。

 

 

しゅり)
ありがとうございます。

 

良い整体学校かの基準は、
生徒さんの目的を叶えられる
ことであり、


そのためには、
「A.目的にそった修得レベルまでの育成ノウハウと、
「B.目的(就職や開業)ごとのサポートの充実
が必要で、

そのうち、
「A.目的にそった修得レベルまでの育成ノウハウ
を支えるのは、
学校組織の構築する
シラバス面と、
講師の方個人の
指導技量面
2つが充実していること
ということですね。


とても わかりやすいです。

これを前提に、

避けるべき整体学校の特徴
について、うかがえますか。


Kさん)
はい。


避けるべき整体学校の特徴 は、7つあると思います。

 1.店舗(サロン・整体院)付属の整体スクール
 2.代表講師一人(または3人以下)の整体学校
 3.受講時間(やコマ)数が決まっている
 4.短期(1日〜2週間)の受講期間の整体学校
 5.施術に独自の道具を必要とする整体学校
 6.取得できる資格を喧伝している
 7.学校見学時に授業を体験できない


 

しゅり)
ありがとうございます。

では、それぞれ、ひとつずつ、ご説明していただけますか?

 

 

Kさん)
はい。
順番に説明させてもらいますね。



避けるべき整体学校の特徴7選 その1
店舗(サロン・整体院)付属の整体スクール

店舗付属の整体スクールの場合、
リスクとしては、
 ① 施術が独自過ぎる
 ② 店舗の採用を目的にしている
 ③ 店舗の売上が足りなくてスクール開校している

などがあり得ます。

それぞれ説明しますね。

① 施術が独自過ぎる

運営母体である店舗が、
他店舗との差別化を図っていくなかで、
施術を特徴あるものにされるケースがあります。

そして、その特徴的な施術を
スクールでも指導します。

教える側は、
「差別化の図れる素晴らしい施術手技」
として、『良かれと思って』そうされていることが多いのですが、

運営母体に勤めるつもりの無い、
一般的な生徒さんからすると、
結果的に、
『ほかの店舗では使えない独自過ぎる手技』
を教わって後悔することになります。

以前、就職をご支援させていただいた方の
卒業された整体学校は、
女性や小柄な方でも体重圧が加えられやすいように、
通常より相当低い施術ベッドで、
お客様を跨いでおこなう施術を指導されるところでした。

その方は、その施術が一般的なものだと思い、
就職を希望されていらしたのですが、
卒業された整体学校の付属院でしか
用いられることのない技法で、

一般的な整体院、サロンではまったく使えず、
せっかく通い、卒業されたのに、
初心者と同じ扱いになってしまいました。

技術自体は良い面もあるのですが、
入学時に「うちの系列でしか使わない独自技法です」
などと説明されることもなく、
「ほかの職場で使えないことが、
 わかっていたら最初から通わなかった」

残念そうにおっしゃっていたことを記憶しています。

ここまで特徴的でなくても、
多かれ少なかれ、
店舗付属の整体学校では、
「一般的な就職では使えない、使いにくい技法」
に偏った施術を指導されるケースが多いです。

中には、見学時に、
「うちの技術は、就職する方には使いにくいよ」
とキチンと説明されるご自身のスクールを客観視できていて、
誠実に対応されるスクールさんもありますが、それは本当に稀です。

多くの場合、指導されているサロンオーナーは、
ご自身ではその独自性の高さが招く
生徒さん側の抱えるリスクには気づかず、
「ほかには無い、とっても良い技法を提供している」
と、良かれと思ってやっていらっしゃることがほとんどで、

生徒さん側の目指す目的(就職や開業)には
則したシラバスにはなっていないですね。


② 店舗の採用を目的にしている

一般的に、整体院やサロンにおいて、
施術者を採用するのには、
結構、お金がかかるものです。

施術家、セラピスト専門の就職サイトなどは、
一人の方を採用するごとに、
だいたい8〜12万円くらい、
採用店舗が費用負担をすることで利用されています。

そこで「経費をかけるくらいならば」と、
スクール運営事業にも乗り出すところもあります。

そうすると、自然と、
「うちで働いてくれそう」
という生徒さんと、そうではない生徒さんでは、
卒業時の修得レベルに差がでたりすることが起こり得ます。

また、付属店舗での就業を前提とし、
修得レベルがそれほど高く無いまま卒業となる傾向が強い印象です。


③ 店舗の売上が足りなくてスクール開校している

時々あるのが、そもそも店舗の売上が芳しくなく、
より収益を確保するために、
空き時間を利用するカタチで、
スクール運営に乗り出すケースです。

これは、育成にかける想いも薄く、
3つのケースの中でも、
そもそもシラバス面でも、指導技量面でも、
高い水準にする意思の最も低いスクールのパターンになります。


以上、『店舗(サロン・整体院)付属の整体スクールを避けた方が良い理由』の
3つのパターンのリスクを説明しましたが、

これらのケースはいずれも、
『生徒さんのためのスクール』
ではなく、

『運営母体のためのスタッフ育成機関』となってます。

困ったことに、指導側、運営側は、
単に、『生徒さんのため』を掘り下げて考えていないだけで、
そこに、まったく悪気がないケースが多いです。

見学に行っても、
『悪意のないミスマッチ』なので、
そのミスマッチに気づけず、
卒業してから、
「自分の身につけたい施術では無かった」
と気づくケースが多発します。

また、なんていうんでしょう、
そのような学校は、
「自社運営店舗」を基準にしているため、
業界全体への視野が狭くなっている印象も強いです。

シラバス面、指導技量面ともに低いケースが多く、
さらに、実際がどうかを、入学前に見抜くことは難しいため、
あえて、これらのリスクを抱える必要はなく、
通う整体学校の候補から外して良いと思います。

強いて言えば、
ひとつ以上のしっかりした整体学校をすでに卒業し、
施術の基礎を身につけられたうえで、

スキルアップを目的に、
その付属の整体院・サロンの施術に惹かれて、
その技術を身につけたいという理由であれば、
候補に入れても良いかと思いますが、
最初に通う整体学校としては、避けた方が良いでしょう。


補足ですが、「サロン付属の整体学校」で
もっとも気をつけないといけないのは、
整体業界、カイロプラクティック業界に
長年いる方にとっては、悪い意味で有名な団体さんもあり、
(名称を出すことは控えますが、「カイロ 悪徳商法 寝具 全国」
 などと検索すると出てくる団体さんなどがあります)


そういったところは、
付属の店舗から生徒さんを集めるスキームを持っています。

ネットですぐに悪評の見つかるような有名どころでなくても、
同じような手法を取る団体さんも、未だ存在するので、

たとえ、その整体院・サロンの施術に惹かれたとしても、
そのようなグループに該当しないかは、しっかり確認しましょう。



避けるべき整体学校の特徴7選 その2
代表講師一人(または3人以下)の整体学校

このような整体学校の場合、
講師の方ご自身は、熱い想いをお持ちであったり、
お会いした先生の中にはお人柄は優しく柔らかく、
講師の方ご自身の施術スキルは高いケースもあります。

ただし、シラバス指導技量の両面で、
安心できないことが多く、

シラバス面では、講師一人で構成するため、
卒業時の評価基準が曖昧で、生徒さんごとに、
到達レベルがバラバラであったり、

施術スキルが高いからこそ、
生徒さんのつまづきやすいポイントを解決できるだけの
指導技量が足りないケースがあったりします。


まだ、シラバス面については、
入学前の見学時に、
「卒業、合格の評価基準」
を質問するなどで、確認はできますが、

修得過程で、うまくできないことがあった際の
指導がじょうずかどうかは、
入学前に確認することが難しく、

個人的な繋がりがある、
事前に指導技量面についても知っている
などの特殊なケースをのぞいて、
あえて候補にする必要はないかと思います。

見学時に、卒業生の活躍についてうかがっても、
うまくいったケースしかお話しされることは無いため、
うまく修得できなかったケースは、伏せられがちなため、
卒業後の実態が確認しにくい懸念もあります。

また、個人で開催されているスクールは、
やはり、通学途中での閉鎖のリスクもあります。


X(旧ツイッター)で、「整体スクール」と検索されると、
今は動いていないアカウントが驚くほど見つかります。
そのスクール名を検索してみると、
すでに何年も前に閉鎖しているスクールが数多くあることがわかります。

私の知る範囲でも、年に2,3件は、
「スクールを開くことにしました」
という報告や相談をいただき、
ふと気づくと、知らないうちに閉校しています。

Xで見つけられる範囲でも、
かなりの数が見つかるので、
実際、年間、相当数の整体スールが
できては潰れていると思います。

 

つまり、一人運営のスクールは、
「今、存在していても、無くなってしまう」
という可能性が、
しっかり4人以上の講師がいる学校に比べて、
圧倒的に高いので、そのリスクも把握して検討しましょう。



避けるべき整体学校の特徴7選 その3
受講時間(やコマ)数が決まっている

「わたし、身につくまでに時間がかかるかも」という不安がある方は、
特に、受講時間や期間、コマ数の制限が無い整体学校を必ず選びましょう。

通学している過程で、期間の終わりが近づくほど、
どんどん焦りを感じてくるので、
本来、施術は楽しみながら学ぶべきなのに、
気持ちがきつくなってしまいます。

また、「わたしは覚えるのが早い」、「自信がある」という方にも、
無期限で通える整体学校がおすすめです。

以前に、通学期間が決まっている整体学校で
講師をしていたという整体師さん(前述の方とは別の方)
とお話ししたのですが、

「決められた通学期間の終わりが近づくにつれて、
 まだうまくできてない生徒さんにも、
 『できたつもりになってもらう』ようにと、
 『いかに どう褒めるか』のコツを先輩講師から指導された」

そうです。

整体学校講師経験のある方から、似たようなお話を聞いたのは、
2件や3件ではないので、

ほかに、元整体学校講師だった複数の方から、
「もっと時間があれば、もっと教えられることがあるのに…」
というジレンマは、当然のように頻繁にうかがいます。

やはり、理想でいうと、
受講時間や期間、コマ数の制限の無い学校が
もっとも望ましいです

ただし、そういう無期限で受講できる整体学校は、
そもそもの数が少なくて、

ホームページなどの表記上、無期限となっていても、
実際には卒業後は月額制、年額制であったり、

そもそも、卒業時の到達レベルが低いから無期限制でも、
実質の受講期間が短いケースだったりします。

受講期間無期限で、
卒業時の到達レベルもしっかりしたシラバスを組めているのは、
それこそ、前回の記事でランキング1位とした
東京整体学院いろは学舎さんくらいです。

なので、シラバスがしっかりしているかをはかるのに、
せめて、ご入学される前の学校見学時に、
1.「生徒さんの施術を受ける機会をもらう」(受講結果の確認)
2.「卒業時の評価基準を尋ねる」(評価基準を言語化、一般化できているかの確認)
3.「もし、期間までに合格水準に至らなかったら、どうなるのか」

 (スクールの考える『指導責任』を確認)
だけでも、しっかり確認しましょう。



避けるべき整体学校の特徴7選 その4
短期(1日〜2週間)の受講期間の整体学校

これは、避けるべき整体学校の特徴その3の
『受講時間(やコマ)数が決まっている』より、
もっと残念なケースで、まず避けるべきで、
そもそも候補に入れるべきではありません。

施術の修得は、スポーツ競技的な側面があることは触れ、
そのため、感覚的に捉える部分が大きいです。

「筋肉を捉える感覚」、
「施術者自身の体感覚」、
「適切な圧、圧の方向」、
「適度な脱力」など、
それらの修得を経て、適切な技能の修得に至るわけですが、

そこに至る前の、「手順の流れを覚える」
という段階までしか至れないので、
施術が身につくことはなく、
「出来たつもり」になるだけなので、
まず、避けた方がいいです。

以前に、そうアドバイスをさせてもらった知人がいたのですが、
うまく伝えられず、

「二週間とかじゃだめなんだ。それじゃあ」
と、
身体の部位ごとに、それぞれ二週間、
合計で3ヶ月ほどで学ぶ整体学校に通ったそうですが、

それでも、卒業後にまたお会いしたら、
「あのね、卒業したときは出来たつもりだったけど、
 最初に学んだ脚への施術は、卒業した時には、忘れちゃったよ」

と、あっけらかんと話してくれました。

ちょっと、例えとしては外れた話しかもしれませんが、
要は、
「卒業した時は出来たつもりでも、
 感覚的なものは修得できないから、すぐに忘れてしまう」

ということです。

ただし、このような整体学校が、
誰にでもだめというわけではなく、
施術の基礎が身についた状態の施術者が、
スキルアップのために学ぶなら、
選択肢としてアリな学校もあります。

初心者の方の場合は、選択肢からは外したほうがいいです。



避けるべき整体学校の特徴7選 その5
施術に独自の道具を必要とする整体学校

一部の施術は、手などの自分の身体以外に、
道具を必要とし、それにより、より効率的に
施術効果を出せるものもあります。

ただし、それが生徒さんの目的、
就職や開業に活かせるかというと、
難しいケースが多々あります。

そのことについて、
入学前に、キチンと説明されていれば良いのですが、
中には、騙すかのように、言わない整体学校も、
残念ながらあったりします。

基本、初心者の方は、当然、業界のこともご存知ないので、
多くの現場では使われない道具を用いるとしても、
「就職に活かせる技術ですよ」
と言われると、そう信じて入学されます。

そして、授業が進むにつれて、
独自の道具の購入を勧められたり、

場合によっては、
「買わなくても大丈夫だけど」
と言われながらも、
授業はその道具を持っていることを前提として進み、
空気的に買わざるを得ない雰囲気にしていく学校も、
今でも実際に存在します。

また、中には、似たような道具は、
その学校以外でも、より安価に購入できるにもかかわらず、
その学校から買わなくてはいけない決まりごとに
なっていたりもします。

その道具が低額ならまだしも、
数十万〜数百万円したりもあります。

リンパ療法と整体の学校を
それぞれ有するグループの卒業生さんから、
「入学時には道具を購入するようなことは説明受けなかったけど、
 授業が進むにつれて、ブレスレットなどの装飾品や、
 独立のために必要だからと、純金素材の道具などを、
 購入するように勧められたんですけど」

と相談されたこともあります。

正直、整体学校業界全体の評判を落としかねないと、
憤りを感じながら、相談にのっていたのを覚えています。

 

ネットでその学校を調べると、弁護士に相談したり、

訴訟を検討しているケースが多くて驚きました。


もう、これらのケースは、
スクールの収益モデルとして、
一人の生徒さんから、道具や物品を購入されることも、
売上予算として計算しています。

同じ整体学校業界にいた者としては、
そういう学校は、整体学校ではなく、
物販ビジネスの商法のひとつの形態だと感じています。

そういうが実際にあることは、
業界全体の心証を悪くしていると感じるので、
非常に歯がゆい想いです。

昭和の時代からあるような商法スタイルですが、
今でも、一部の整体学校さんでやられているそうなので、
学校見学時に、必ず授業も見せてもらい、
なにか特別な道具を使ってないかを確認しましょう。

なお、そういう学校では、
卒業後に、学校の卸す商品を、
お客様に販売をすることを
勧められることもあります。

聞いてみないと、答えてくれないケースもあるので、
入学前の見学時に、道具を購入する必要があるのか、
キチンと質問して、本当に見極めて避けるようにしましょう。



避けるべき整体学校の特徴7選 その6
取得できる資格を喧伝している

施術業界に長くいる方や、
良識ある整体学校関係者は、
「特定の民間資格を取得していること自体が、
 就職において有利に働くわけではない」
ということを知っています。

多くの場合、面接の際に施術の習得具合を確認されます。
まっとうな整体学校を卒業されていれば、
店舗研修が免除されたり、軽減されたりします。
また、しっかりと解剖学を学び、施術に必要な身体の使い方を身につけることで、
入社当初から、自信を持って施術に向かえ、
指名やリピートをいただけることができ、
一生やりたい仕事として続けていけるようになることが、
本来、整体学校を卒業して得られる未来です。

そのため、民間資格の証書自体に効力があるわけではなく、
あくまでも、身につけた知識と技術が実際に意味を持ちます。

それでも、これから施術を学ぶという初心者の方にたいして、
「うちの資格を持っていれば、就職に有利ですよ」
と説明する整体学校や整体スクールがあります。

面接担当者は、整体学校に通っていたことにたいして、
「一定水準以上の技術が身についているんだろう」
「施術にたいして、真摯に考える方なんだ」
という期待はしても、

資格名そのものは、なんの判断基準にもせず、
実際の施術をしてもらう時間を設けて、
その技量により、判断します。

整体学校の関係者で、
そのこと知っていてもなお、
「うちの資格さえあれば」と喧伝するところは、
生徒さん側に寄り添って考えることはしない傾向にあるので、
あまり信用されない方が良いです。

 

まっとうな整体学校では、
取得資格自体の有用性を強調することはありません。



避けるべき整体学校の特徴7選 その7
学校見学時に授業を体験できない

整体学校を選ぶ上では、
「どんな風に教わるのか」
「どんな人から教わるのか」
を確認するのに、
授業そのものに参加させてもらうのが、
一番わかりやすいです。

とくに、無期限で通える整体学校だと、
すでに卒業生して、就職している生徒さん、
開業している生徒さんも受講している可能性があるので、
「卒業後の活躍」にも触れられるので、
さらに安心して入学することができます。

『授業を体験いただくのが、一番いい』のは、
整体学校側も誰もがわかっているのですが、

実際には、それができない、または、しない学校も多いです。

様々なできない理由がありますが、
『学校側に都合が悪いから』
というケースもあります。

これは、大きい学校でも、小規模な学校でも、
どちらでもあり得ます。

在籍生徒さんとも触れ合うことで、
生徒さんから学校への不満を耳にさせてしまうことを危惧する場合や、
パンフ資料や、ホームページの説明と実態に差がある場合は、
まず、授業そのものは、入学してからしか触れられないようにしています。

なので、学校見学時に、授業自体にも体験参加させてもらえる整体学校のみに絞るのが、一番安心です。



-まとめ-

しゅり)
ありがとうございます。
『避けるべき整体学校の特徴7選』
のそれぞれについて、
また、見学時に確認されると良いこと、
について説明させてもらいました。

各スクールさんの、講師の方うんぬんだけではなく、
学校のシラバスの面、講師の指導技量の面から解説いただき、
とてもわかりやすかったです。



Kさん)
そうですか、ありがとうございます。

講師おひとりおひとりの人柄は、
素晴らしい方にもお会いしましたし、
生徒さん想いな方も多くいらっしゃいます。

また、施術技能は、私なんかよりも全然優れた先生もたくさんいらっしゃいます。

ただ、施術のスキルと、教えるスキルは、まったく別で、
また、各学校の規定するシラバスに大きく差があり、

それが、今回挙げた7つの特徴を有する学校さんにおいては、
通って残念だったという結果につながる環境になってしまっています。

記事の内容の特性上、
ちょっと業界のマイナスな印象につながるお話になってしまいましたが、
ぜんぜん、まっとうな整体学校もたくさんあります。

ただ、上記のような、
『避けるべき整体学校の特徴』に該当しない整体学校は、
東京都内には、10校にも満たないですね。

「運営母体のサロングループの採用を目的にしていなく」、
「講師が4名以上在籍していて」、
「一定期間以上かけてしっかり学べて」、
「10年以上の運営実績の中でシラバスを磨いていて」、
「独自の施術技法以外に、基礎から学べる」


そのような条件を満たす整体学校の中でも、
上位と考えられる整体学校を、
昨年、ランキング形式でお話させていただきました。



しゅり)
絞り込んでいただいての
昨年の
整体学校ランキングの記事ということですね。

あらためて、ありがとうございました。


一年経っても、多くの方にご覧いただいている記事なので、
今回の記事のお話しと合わせて、整体学校を検討している方の参考になればうれしいです。

 

▼ ▽ ▼ 整体学校関連のほかの記事 ▼ ▽ ▼


今回は、『絶対やめた方が良い整体学校の特徴』でまとめましたが、

『通う方にとって、いい整体学校はどこか』という視点で、
2024年度版、整体の学校・スクールの比較・おすすめのまとめを掲載しました。

今回の記事の中でも触れましたが、

今まで集めた整体学校情報の集大成です!!
「どこの整体学校に通おうか」と検討される方のご参考になればと、
がんばってまとめました。
今回の記事と見比べていただくと、いっそう整体スクール選びのご参考になるかと思います。

 

以下、上の記事で掲載した整体学校さんの情報です。

 

ランキング1位:東京整体学院いろは学舎

東京都北区赤羽2-10-3ザアベニュー21ビル3F
(令和7年4月に移転されたそうです
 https://iroha-seitai.com/news/2025/04/post-117.html
 新所在地:東京都北区赤羽3-3-3 ドミール赤羽2F)

Kさんが「ダントツで1位」と表現された整体学校さんです
まずは候補として見学されたりされると良いと思います。

 

ランキング2位:東京療術学院

東京都渋谷区幡ケ谷2-14-3

現存する中では、もっとも歴史もあり、
その分、卒業生さんも多い整体学校さんだと思います。
 

ランキング3位:東京リエイチ整体アカデミー

東京都渋谷区 代々木1-21-10 インターパーク代々木 8・9F

以前は、就職支援に力を入れていた整体学校さんです。
 

「これから整体学校に通う方にとってわかりやすい記事を」と、
「ランキング形式」での掲載を望まれる声をいただき、
Kさんにご協力いただきまとめました。


▼2023年度版はこちら▼

まだ「ランキング形式」にせず、「各学校ごとの詳細をまとめ」た形式の記事です。

 


▼その他、人気のある記事▼

 

2015年以降相次いだ整体学校の経営者が変わった事例のご紹介記事です。


2010年代に多くあった、各整体学校のステマ広告による自作自演の整体学校のランキングについてご紹介した記事です。


2023年にステマ広告が法令により規制されて以降も継続された自作自演のランキングサイトをご紹介した記事です。


それぞれの記事が、これから整体学校を探す方の参考になればうれしいです。

引き続き、整体学校の情報の他、
整体師さん・セラピストさんの就職先になる
整体院、サロンの情報を掲載していきます。

下記の2024年度版の東京の整体学校・整体スクールの信頼できるおすすめ評価ランキングの記事について、

 

【2024年に掲載した整体学校のおすすめランキング記事】

 

コメントやメッセージ、X(旧ツイッター)にて、
沢山のご意見や、
整体学校を検討されている方からの「参考になった」、
以前整体学校に関わられた方やご卒業生の方からの「同じように感じていた」
などのご意見をありがとうございました。

2024年内も、
閉校する規模の大きい整体学校や、
新しい取り組みを始める整体学校など、
いろいろな動きがありました。

また、就職先の整体院やリラクゼーションサロンも、
さらに、開業される個人サロンもどんどん増えています。

それらをふまえて、
また、多くの方の意見を反映し、
2025年度版の整体学校・整体スクールの信頼できるおすすめ評価ランキングの記事を
作成する予定です。

「こんな視点でランキング付けして欲しい」
などのご意見や、
各整体学校さんの情報がありましたら、
引き続き、アメブロ内のメッセージや、Xにてお寄せください。

YMCメディカルトレーナーズスクールさんの全校閉校について、
『閉校する理由』や、
『これから通う整体学校が閉校しないかを見極める方法』を、
整体学校の元講師の人に聞いてみました

 

 

●お話を聞いた『元整体学校講師Kさん』のご経歴

 

しゅり)
今回、お話をうかがえた Kさんのご経歴からご紹介しますね。


Kさんは
 整体学校に通われ、
  → 卒業後に施術現場に立たれ、
   → 通われた学校の講師もされて、
    → 退職後に独立し、
      整体師、セラピスト、柔整師の職業紹介事業を
    起業されてのち、
      → 現在は、サロングループの人事を担当されていらっしゃいます。

 

その
「生徒さん」
「現場経験者」

「整体学校講師」

「採用する側」
などの様々な立場に立たれた視点からの意見をうかがいたくて、
過去のいくつかの記事でも、お話を聞かせていただきました。

 

[ 以下、以前にKさんにお話をうかがって書いた記事です ]


 整体学校を探されている方、必見の記事、

『整体学校・整体スクールの信頼できるおすすめ評価ランキング|元整体学校講師の本音』

 2024年1月28日掲載



YMCさんも含む「整体学校が買収された事例の解説」を掲載した
『東京の整体学校 本音の辛口評価:
  整体学校の「身売りした・買収された」情報』

 2023年3月29日掲載

 

では、さっそくKさんに、
『YMCメディカルトレーナーズスクールさんの
 突然の全校閉校』

について、
お話を聞かせていただきます。

Kさんが整体学校に通われていらした時期や、

整体学校で講師をされていらした時期には、
すでに、YMCメディカルトレーナーズスクールさんはあったかと思います。

その頃は、同じ整体スクール業界にいらして、
どんな印象をもたれてましたか?

 

Kさん)

そうですね。

競合である大きな整体学校のひとつとして、

それも、都道府県を跨いで多くの拠点を
構えている整体学校グループは、
当時、3つくらいあったのですが、
そのなかでは後発ながらも、
「一番、広告にお金をかけて、じょうずにインターネットを活用しているな」
と拝見していました。
「生徒さんの募集のやり方や、宣伝においての学校の見せ方、アピールのしかたが非常にうまいな」

という印象でした。
実際、すごい勢いで学校の数を増やして事業を拡大されていかれてました。

 

 

しゅり)
そうなんですね。
急拡大、急成長されていらしたんですね。
ではいきなり本題ですが、

YMCさんの全校閉校のお話を聞いて、率直に、どう感じましたか?

 

Kさん)

本当、最近なんですよ。

閉校されるのを知ったのは。

9月に発表されていらしたそうなんですが、

その発表に気づいたのがここ最近で、

知った時は、昔の勢いを思い出して、
「少し、さみしいな」と感じました。
 

ただ、それよりも、
私自身も整体学校に属していたので、

「今、通っていらっしゃる生徒さんは大丈夫なんだろうか」

という心配がすぐ浮かんできましたね。


あくまで想像ですが、
恐らくは、経営陣はスクールを閉じることに向けていろいろと準備された上で
「閉校される2か月前での発表」ということで、

できるだけ生徒さんに迷惑の掛からないように

しっかりと対応されているのだと思います。

 

受講期間が、長いコースのもので、平均14ヶ月とのことなので、

さすがに、残りの12か月通えない方には、
学費返還などの対応をされるのでしょう。
対応されないのだとしたら、生徒さんは相当お辛いのだと思いますが。

 

会社として倒産をされるわけではなく、
親会社の整体サロン事業は継続されていく、
つまりスクール事業のみ閉じるということなので、

会社グループ全体として信頼を損なわないため対応(学費の返還等)をされるだけの資金もあっての判断だと思います。

 

 

しゅり)
資金もあるのに、
なんで閉校されるのだと思いますか?

 

Kさん)

関係の無い外部の人間があれこれ憶測で言うのもなんですし、

同じ業界にいた者の考えられる範囲として、

「たぶんこうなんだろうな」

という想像の話ですが、

 

単純に、採算の取れている事業、これから伸ばしたい事業に注力するために、

不採算事業、もしくは、今後チカラを入れないと決めた事業から手を引いたのだと思います。

 

振り返ると、

 創業者の方が、2001年に整体サロン事業のカラダファクトリーとともに

 スクール事業のYMCメディカルトレーナーズスクールを開始され、
 その後、2015年にファンド会社に売却
 (整体学校と並行してヨガスクール事業も展開)
 2020年、ファンド会社がYMCさんとは別に買収したエステ事業会社の代表が代表就任
 2022年、また別のファンド会社に売却
 2024年、現在の代表の方が就任

と、
ほかの整体学校グループの 東京療術学院さんや、東京リエイチ整体アカデミー(元、ウィルワン整体アカデミー)さんと同じくらい、経営陣が何度も何度も変遷しています。
 
グループ運営企業のファクトリージャパンさんの事業の柱としては、
整体サロン事業と、スクール事業の二本がありますが、
単純に、株主であるファンド会社からすると、
二本うちの一本、整体サロン事業の方だけ欲しくて買収したんだとみています。

二回売却されているうち、
すでに一回目の売却の時点でもその傾向を感じていました。

一回目に買収したファンド会社のウェブサイトでの
買収案件を紹介するページの記載でも、

スクール事業のYMCメディカルトレーナーズスクールさんには触れず、

整体サロン事業のカラダファクトリーにしか触れていなかったので。

 

今年、2024年に就任された代表の方の経歴を拝見しても、
多店舗展開するスポーツクラブ、ヘアサロンの経営と
どちらかというと、整体サロン事業に近い、
サービス利用者向け事業の経験が豊富な方で、
そんなご経験からうかがえる得意な事業領域にたいして、
教育事業、スクール運営事業は重荷だったのかと予想します。

事業が売却されるというのは、
往々にして、経営が傾いていたケースがほとんどですが、
経営陣や資本が変わることで、持ち直すケースもあって、
持ち直したケースばかりがよく美談として取り上げられるのですが、
多くの場合、あたりまえに持ち直せないことがほとんどだと思います。

今回のケースも、単純に見て、
「安定している」、または、「これから伸ばしたい」と考えられているサロン事業に比べて、
スクール事業は存続させることが難しく、
その赤字や負債がサロン事業へ影響することを懸念しての閉校という判断なんだと思います。

就任されたその年のうちに閉校に至ったのは、
着任されて早々に即そのように判断されたか、

着任される前から、株主、ファンド会社さんの意向を反映する形で、
サロン事業への一層の注力と、スクール事業の閉鎖が、
既定路線として決まっていたのではないでしょうか。

むしろ、株主、ファンド会社さんの意向で方向性が決まって、
その方向性にそった代表の方を新しく選任したと考えるのが自然かもしれません。

代表の方の立場で考えても、

採算の取れている事業、
これから伸ばしていこうとしている事業の足枷になると判断したら、
迅速に切り離さなそうと決断せざるを得ないのは、
複数の事業を展開されている責任がある以上、
企業全体の経営のかじ取り役として当然なのかと思います。

 

 

しゅり)
会社にとって、サロン事業とスクール事業はそんなに違うんですか?

 

Kさん)

ぜんぜん違いますね。
 

もちろん、
「人材を育成して」、
「良いサービス(スクールの場合は主に授業カリキュラム)を提供して」
「お客様(スクールの場合は生徒さん)に満足いただく」
という大本は一緒でしょうけど。

私もサロン事業とスクール事業の両方に関わってきましたが、
こんなこと言っていいかわからないですが、
スクール事業は、
「生徒さんにとって良い環境にしようとすればするほど、企業としての利益は少なくなる」
という側面があります。

サロン事業も、スクール事業も、広い意味でのサービス業としては、一緒なので、

「提供するサービスの質を良くしたら、コストがかかる」
というのはどちらにも共通しますが、
スクール事業の方が、いっそうその傾向が高いと感じます。

生徒さんの修得する技能のレベルを高くすればするほど、
その分、生徒さんの在籍期間が長くなりますし、
教育する難易度も上がり、その分コストもかかっていきます。

未経験の方にとっては、ご入学されるときには、
「卒業時に到達できるレベルの高さ」のスクールごとの違いが分かりにくく、
学校からしても、入学いただく前にその「価値の差」を伝えることが難しいです。

また、生徒さんの通学される主な目的である、
就職や開業をサポートすることに、どれだけ力を注いでも、
学校の利益にはなりにくいです。

例えば、飲食店で、より美味しく、よりサービスの質を高くしていこうとして、
お客様の見えないところで、食材やスタッフ教育の質を良くしたら、
材料費や、設備費、スタッフの教育費が、収益を圧迫していくのをイメージするとわかりやすいでしょう。

そして、提供するサービスの質の高いか低いかが、
飲食店より、スクール事業は、お客様、生徒さんにとっては、わかりにくいと思います。
「通って良かったか」は、在学中より、卒業してから実感できるので。

そして、ほかの店舗と比較しやすい飲食店とは違い、
たいていは一つの整体学校しか通わないので、
競合他社(他店・他校)との比較して質を評価してもらうことも難しいと言えます。

なので、内部の人間は、「良い学校っぽく見せる」広告などの見せ方の部分では、他校を意識しますが、
通っている生徒さんに提供するサービス(授業やサポート)の質を高くすることは、意識しにくく、
さらに経営トップがそこに意識を向けられるケースは、大規模になるほど、少ないと思います。

それらを、生徒さんのことを想って解決し、乗り越えていくには、
利益を追い求めることのみを重視する経営スタイルでは難しいです。

創業者が関わっている間は、生徒さんへの想いが強くても、
買収されて以降は、どうしても利益追求に経営方針が偏っていくのは避けられないと思います。

特に、今回のYMCさんのように、買収したのがファンド会社さんの場合は、
「企業価値を高めてさらに売却することも視野に入れて経営する」
のが当然なので、利益追求にいっそう目がいく経営スタイルになるでしょう。

お話をサロン事業と、スクール事業に戻すと、
もちろん、どんな事業も、創出する、または提供する商品・サービスのクオリティの担保と、

利益のバランスを取っていくことは難しいでしょうけど、
少なくとも、サロン事業とスクール事業では、
バランスの取り方はだいぶ違うと感じます。

実際に、ほかの売却された整体学校のひとつである

ウィルワンさん(現、リエイチ整体アカデミーさん)を見ても、
 

あちらも、2回売却されてますが、
1度目に売却されたあと、

買収した企業さんは、スクール事業とは別の求人紹介サイト事業は手元に残して、
スクール事業は早々に手放したので、


その点から考えて、第三者から見ても、
「スクール事業で、クオリティを維持しつつ、採算を取っていく」というのは、
創業者のスクール設立時の情熱というでしょうか、
「こういう人を育てたい」という強い想いがないと難しいのは明らかだと思います。

 

以上から、買収した側がファンド会社であるYMCさんのケースでは、
買収した事業の価値を高めて、また売却することも視野に入れられているので、
利益重視の運営になっていくのは、ある意味当然と言えるでしょう。

 

 

しゅり)
そうなんですね。

経営者が変わると、「教育」よりも、「経営」に意識が向いて、
『利益の確保、安定した学校経営』 と、『生徒さんへの提供するサービスの維持、向上』の
ふたつのバランスが偏りやすいんですね。

ちなみに、わたしの印象だと、

YMCメディカルトレーナーズスクールさんは、
たくさんネット広告も出されていて、
さらに、カラダファクトリーさんとの関連もあり、知名度も高く、
整体学校としては、けっこう大きい方だと思いますが、

今回の全校閉校は、ほかの整体学校や 整体学校業界に影響があるかと思いますか?

 

Kさん)

正直なところ、ほとんどないと思います。

YMCメディカルトレーナーズスクールさんの整体の講師の方や関係者の方にとっては、失礼な言い方かもしれませんが、

最近のYMCメディカルトレーナーズスクールさんは、成り立ちこそ整体学校ですが、
ここ数年は、整体学校というより、ヨガスクールとしての印象が強くて、

 

今回の閉鎖について発信されているXなどSNSのコメントを見ても、

ヨガ関係者の方のコメントが圧倒的に多くて、

整体関連の方は、昔を懐かしむような、

以前に通われてた方のコメントが少し見られるくらいです。

そんな点からも、最近のYMCメディカルトレーナーズスクールさんは
ヨガスクールさんとしての印象が強いので、

ほかの整体学校さんや整体学校業界に与える影響は少ないと思います。


また、

2006年の西日本総合整体学院さんや、

2015年の東京国際整体医学院さんが突然閉校した時は、
学費の返還などに問題があり、
整体学校業界全体においても、
信頼を損ねるような影響があったと感じましたが、

今回は、しっかり対応されるのだと思うので、
その点からも、ほかの整体学校への影響は無いと思います。

実際にどのような対応をされているかは未確認ですが。

その点は、外部からはわからないので、
通っていらした方への対応が適切なのかどうかは、
これから見えてくるのかもしれません。
 

とはいえ、もちろん、YMCさんがどんな対応をされていらしたとしても、
通い始めたばかりの方や、授業を受講途中の方にとっては、
突然のことに驚かれ、夢が断たれたと感じられることもあるでしょうから、
とてもお辛いことだと思います。
 

実際のところは、そこまでのことはされないでしょうけど、
通学途中でいらした生徒さんには、
信頼できる他の整体学校への紹介などまでされていらしたら、
救済措置としてはさらに良いのでしょうね。

 

 

しゅり)
そうですね。
生徒さんのために、そこまでされていらしたら、
閉校される手順としては、素晴らしいですね。

では、今回の突然の閉校を踏まえて、

これから整体学校を選ぶ人へは、なにかアドバイスなどありますか?

 

Kさん)

「過去に売却された整体学校は、ぜったいに避けた方がいい」

とまでは言わないです。

 

逆に良い点、メリットとして、売却されることによって、

『経営資本が増えて一時安定する』という側面や、

学校運営において、『より客観的・多面的な視点が増える』という面もあると思います。

 

ただ、

『創業者の熱い想いが薄れる。または継承されなくなる』
という点、
 

『利益追従型の運営になりやすい』

という点、

さらに、
『一度は経営難に陥ったと想像されるので、
 その原因となる経営課題がすぐに改善される可能性は低く、
 またいずれ、事業売却されるか、引き受けてくれる会社が無ければ、
 今回のように閉校になるかもしれないリスクが高い』

という点は、

生徒さんにとってメリットをはるかに越える大きなデメリットになると思います。

 

前にもお話した

(ほかの記事記載です(しゅり))

 

YMCさん以外に、過去に売却を経た整体学校には、
東京リエイチ整体アカデミー(旧:ウィルワン整体アカデミー)さんや、

東京療術学院さんがあります。

 

東京リエイチ整体アカデミーさんは、

最近、講師の方のお一人を代表にしたエステスクールを立ち上げられたようですね。


こちらが、

「一般的なニーズがあって」、または「生徒さんからの要望」を背景に立ち上げられたなら良いですが、

「整体学校運営が立ちいかなくなって」が理由で新たな事業に着手されたのだとしたら、

通われる生徒さんからすると、少し今後が心配になるでしょう。

 

東京療術学院さんは、

整体や施術、サロン事業とはまったく関連の無い親会社になっている点は、

ファンド会社と同じく、利益最優先の運営になっていかないかは少し気になります。



ちなみに、

YMCさんに通われて、卒業までに至らず今回の学校閉鎖に直面された方や、
YMCさんに通おうとされていらして、通学先に迷われている方がいらしたら、
本当にお困りだと思います。

『10年以上運営されている整体学校』で、

『創業者のまま、設立時の想いが継続されているだろう』
という要件を満たす整体学校は、東京では、
東京整体学院いろは学舎さんと、
ソフィア整体アカデミーさん
があります。

 

それぞれタイプが異なりますが、
YMCメディカルトレーナーズスクールさんへの入学を検討されていらした方、
通われて施術の習得が中途半場になってしまわれた方にとってお勧めできる整体学校は、

ベースとなる整体の技法に共通点が見受けられる点、
また、
(YMCさんと同様に)カイロプラクティック、パートナーストレッチ、
リフレクソロジーがある点などから、

東京整体学院いろは学舎さんの方だと思います。


授業における違いとしては、

YMCさんの特色のひとつ、ベビーマッサージ等は無いですが、

逆に、YMCさんにはないリンパドレナージュ、タイ古式マッサージがある点、
さらに、より主訴(お客様の抱えるお悩み)にダイレクトに対応できる整体技法などが学べる点があり、

また、
生徒さんのサポートにおいては、
YMCさんが「受講して修了」という受講システムなのにたいして、
いろは学舎さんは「修得するまで、また卒業後も通える」という点があるので、
就職や開業など、お仕事にしていきたい方にとっては、
むしろよりいい環境と言えるでしょう。

経営母体の資金規模としては、
おそらくYMCさんに及びませんが、
施術のお仕事を目指されるうえでは、
学べることはYMCさん以上に実践的でしょうし、

 

就職や開業をされるまでの支援は、
いっそうチカラを入れている点からも、
通われる生徒さんにとっては、
むしろ、YMCさんの上位互換の学校として、
まず検討されると良いと思える整体学校です。

東京整体学院いろは学舎さんについては、昨年もお話しましたが、
(しゅりによる補足:
 実際には、「昨年」ではなく、今年初めのブログ記事、
整体学校・整体スクールのおすすめ評価ランキング
 の中でのお話のこと)

先ほど挙げた、「企業としての利益追求型の経営」より、
いろは学舎さんは、「生徒さんにとって良い環境」の方を
重視されている取り組みを多くしている点でも好感が持てます。

 

ただし、
先生や教室の雰囲気、一緒に学ぶ生徒さんなど、

ご自身とマッチするか実際に確かめて、検討されていくといいでしょう。
まずは、ご見学されて比較すると良いと思います。
 

 

しゅり)
ありがとうございます。

ほか、自分の通う学校が突然閉校となったらかなり辛いことですが、

閉校の兆候を見極める方法などはありますか?

 

Kさん)

これは正直なところ難しいですよね。
 

YMCさんを含めて、閉校という判断も、
当然したくてされるわけではないですし、

経営陣も、閉校が決定してから告知をされるまで、
できるだけ計画的に秘密裏に進める中で、

これから入学する方が、それを見極めるのは、なかなか難しいと思います。

 

これは、整体学校を問わず、どんなサービスもそうですよね。
利用者さん、消費者の立場で、サービスの終了を事前に把握することは難しいです。

 

しいて言えば、

学校見学の際に、
『最近、入学された方がいらっしゃるかどうか』
を直接確認することでしょうか。

 

閉校される場合の大きな原因のひとつとしては、やはり、
「生徒さんが集められなくなったから」
という点が挙げられます。

わたしが知っている、ほかの整体学校の閉校のケースでも、
全盛期は、常に10~15人くらいの生徒さんが通っていらしたのが、
最後、閉校する直前は、一人、二人くらいの生徒さんしかいなかった状態でした。

そういった意味でも、
以前からよく言っているのですが、

『学校見学の時に、授業自体も体験させてもらえるか』

がとても大切です。


授業を見学、できれば体験参加されてみないと、
入学してから、「あれ、ほかに生徒さんほとんどいないの?」と
不安になってしまうかもしれません。


見学に行くと、

基本、「担当者から学校の説明を聞いて終わり」、
もしくは、「講師の施術を少し受けて終わり」で、
授業に触れることがあったとしても、
「遠巻きに少し見学して終わり」、

という見学の形式をとっている整体学校がほとんどです。

 

それでは、

『通っている生徒さんが、授業内容に満足しているのか』、
という大事なことが確認できないですし、


今回ご提案した 対策、

『最近、入学された方がいるのかどうか』
も確認できません。

 

なので、

『実際の授業を体験させてくれる整体学校』に絞って、

「授業を体験させてくれないところは、選択候補から外す」

くらいに考えてもいいと思います。


 

しゅり)
そうですね。

ある意味、そこ、「授業そのもの」と、
「その授業を受けている人の感想」が
一番大事な判断材料ですね。

 

ありがとうございます。

 

今回は、

YMCメディカルトレーナーズスクールさんの全校閉校について、
「想像されるその背景」や、
「整体学校業界への影響」、

「突然の閉校リスクの無い学校選びのコツ」
などについて、整体学校元講師の人に話を聞いてみました。

 

Kさん、ありがとうございました。

 

__________

 

▼東京の整体学校ランキングも掲載しています▼

今まで、いろいろな方にお話をうかがった集大成です。

今回、お話しいただいたKさんにランク付けしていただきました

整体学校を探しているという方のお役に立てばうれしいです。

 

また、2025年に入り、
以下の記事も掲載しました。

 

 

今後も、いろいろな方にお話をうかがい

ブログにまとめていきます。

これからも
整体やリラクゼーションの業界を目指す方にとって
整体学校の情報のほか
店舗や業界の情報を発信していきます。

引き続き、整体学校やサロンの情報を収集しています。

生徒さんや卒業生さん、整体院やサロンにお勤めの方で
整体学校やお勤め先サロンについて、
おすすめの理由や、逆におすすめしないなどのお声があれば
こちらアメブロやTwitterのDMにてお寄せください。

東京の整体学校や整体スクールのおすすめや、人気、評価について、
整体学校の元講師の人が、自身で体験したことと、
実際の現場で見聞きした口コミや評判をもとに、
それぞれの整体学校を比較して徹底評価

どこよりも詳しく信頼できるランキング一覧
「東京ではどの整体学校、整体スクールを選べばいいのか」
を考察してまとめましたので、解説していきます

「今、東京で整体学校を探している」
「整体学校はどこがいいの?」
という方の参考になればうれしいです

 

 

●お話を聞いた『元整体学校講師Kさん』のご経歴

 

しゅり)
今回、お話をうかがえたKさんのご経歴からご紹介しますね


Kさんは
 整体学校に通い
 卒業後に施術現場に立たれ
 通われた学校の講師もされて
 のちに退職後に独立し
 整体師、セラピスト、柔整師の職業紹介事業を起業され
 現在は、サロングループの人事を担当されていらっしゃいます

 

そのため
生徒の視点
講師の視点

現場施術者の視点
就職をお手伝いする視点
採用する側の視点

と、それぞれの立場から実際に見たこと、感じたことをお話ししていただきました


整体学校をご紹介する今までの記事と比べても
一番多面的な意見を反映できていて
「これから通う整体学校を探している」という方にとって
非常にご参考になるかと思います



Kさん)
そうですね
生徒の視点では

正直、わたしが整体学校に入学する時
「どの整体学校も同じだろう」と思っていました

恐らく、最近、整体学校に通われた方
これから入学しようとされている方も
同じように思われていると思います

でも実際には
学べることも、卒業してできることも
整体学校によって全然違うんです

これから整体学校に通う方は、
ぜひ、しっかりと、ご自身の目的に合うかを見極めて
選んでいただければと思います

わたしの頃は
今ほど選択肢のない中で、通う学校を決めましたが
入学する前ではわからなくて

実際に入学してから、または現場に出てから
気づかされたことが多くて
学校選びの難しさを実感しました

今は、さらにスクールさんの数も増えて
ネットで検索しても、「PR」マークの付いた
自社宣伝用の比較サイトばかりが目につき
迷われることが多いと思います

施術の現場に出た時
整体学校で学んだもののうちの
なにが現場で活かせて、
なにが活かせないのかを知りました

講師の視点では、
講師を勤めた学校も複数拠点がある整体学校グループの
当時の本部校だった渋谷校に在籍していたのですが
いち講師として
「生徒さんのためにもっとこうしたい」
と思うことがあっても
大きな学校グループという組織の中で
なかなか変えられないことも痛感しました

整体学校講師を退職したその後に
今までの経験をもとに、
少しでも、整体師・セラピストの力になれればと
職業紹介事業を立ち上げたころの
就職をお手伝いする視点 では
都内・関東のすべての整体学校や
セラピストスクールをめぐるなかで
学校ごとの違い、多様性に触れました

各校の講師の方やスタッフの方から
自分の在籍した整体学校とも共通する運営課題や
各校独自の取り組みを教えていただき
整体学校の業界について
外側からあらためて広く知ることができました

また、この頃は
他校さんの卒業生さんにお会いすることも多く
各整体学校さんについて
わたし以外の生徒さん、卒業生さんの視点での意見や感想
各整体学校さんが、なにをどのように指導しているかも
知ることができました

整体師やセラピストを採用する側の視点
に立った今でも
現在勤める会社の本社は都内ではないのですが
直営店やFC店は都内にもあるので
ご応募いただいた方から
「どこの整体学校を卒業したのか」
「どんなことを学べて来たのか」
「通った学校で満足しているか、不満があるか」
などの情報は入ってきます


しゅり)
詳しいご経歴をありがとうございます

さっそく
都内の整体学校のランキングについて聞きたいのですが
なにか、前提としてお話されたいことはありますか?



Kさん)
そうですね

かんたんにですが
【 整体学校の移り変わり 】
については触れておきたいと思います


整体やリラクゼーション業界は、まだまだ拡大していて、

よりニーズが細分化されていっていると感じています。
(しゅりによる補足:ホットペッパービューティ 美容センサス調査
 https://hba.beauty.hotpepper.jp/search/census/2025-1st-half/66959/ )

 

その時代のニーズとともに、

整体学校はつぎのような変遷を辿ってきたと感じています

●整体学校の移り変わり

① 整体術を古武道の活法として道場などで教えていた時代
 :師匠と弟子という関係に依存した徒弟制度の色濃かった


② 教室、スクールとして教えるようになった時代
 :複数の講師から学ぶスタイルに変わっていった


③ スクール事業として確立された時代
 :広告を出し、生徒を広く募集するようになった


④ ニーズが細分化して各学校の特色が分かれていった現在
 :就職や開業、スキルアップ、資格取得などの目的ごとに

  多様化したニーズへの対応が求められるようになった



Kさん)

わたしが学びに通い、講師を担当したのは
③の『スクール事業として確立された時代』に当てはまります

その後の④の

『ニーズが細分化して各学校の特色が分かれていった現在』

の今の整体学校の状況を見て、
生徒さんをどれだけ大事にできるか
いい学校かどうかのポイントになっていると思います

大事にできるか』というのは
具体的にいうと
生徒さんごとにいだいている異なるそれぞれの目的
(就職や開業や、資格取得、スキルアップなど)
にたいして

入学し卒業することで、実際にその目的を叶えられるか
が、ポイントになります



しゅり)
ありがとうございます

ランキング評価の基準がはっきり明確でわかりやすいですね

『通っている生徒さんを大事にできているか』

つまり、各生徒さんの目的
『就職希望なら就職先が決まる』
『開業志望なら実際に開業される』
『スキルアップ希望なら実際に技術が向上する』
『資格を取れる』

という 
目的を叶えられるか を評価基準に
ランキング付けするということですね

 

では、その『生徒さんを大事にできているか』という視点でいうと
ランキング1位の学校はどこでしょう?



Kさん)

ランキング1位は、圧倒的にダントツ!!で 東京整体学院いろは学舎ですね

 

●おすすめ整体学校ランキング1位の
東京整体学院いろは学舎

しゅり)
なぜ、圧倒的にダントツで1位なのか
具体的な理由を挙げて説明いただけますか?



Kさん)
もちろん、ランキング評価基準としてあげた
 生徒さんごとの目的をどれだけ叶えられるか 
で評価しての1位なんですが

特にダントツでというのは、

わたし自身が、生徒側、学校側の両方の立場から見て

『こういう整体学校がいいな』

と感じていたのを圧倒的に叶えられているからです

これが整体学校側にいた立場からすると
本当に難しいことなんです

少し詳しくお話しすると
わたし自身が、生徒として整体学校に通っていた際に
学校の修得システムや指導方法について
「もっとこうだったら良いのに…」
と感じることもあれば


整体学校側の立場で、講師としても
「生徒さんの就職や開業のためには、学校をこう変えられたら…」
と思うことがありました

これらの「こうだったら良いのに…」を
ぜんぶ叶えられていること
 

それと
外から拝見しても
あらゆることが生徒さんファーストなのがわかること

これらが、ダントツ1位の理由です

わたしも、講師時代に
より良い整体学校にしようと
自身でできることには取り組んだつもりですが
通える期間など、具体的な整体学校内の制度自体に関わることを改善しようと
当時の本部校にかけあっても
都道府県をまたがって全国的に展開していた整体学校グループであったこともあり
「いずれか一校だけがほかの学校と違うことは許可できない」と

結果、実際にはできないことの方が多かったんです

東京整体学院いろは学舎さんは

整体学校の生徒だった頃のわたしから見ても
整体学校に講師として在籍していた頃の視点から見ても

施術家を目指す方の就職支援をしていた頃の視点で見ても
それらの「生徒さんのためには、こうだったらいいのに」
というのを全部叶えているように見受けられます


しゅり)
Kさんご自身も、

生徒さんのために動いていらしたんですね。
もっと具体的にいうと、どんなことでしょうか


 

Kさん)
いくつもありますが
特に、わたしが「やりたくてもできなかったこと」として


①レベル高く身につくまで無期限で通えること
②治療系の手技も学べること
③就職支援、開業支援などの卒業後のサポートが充実

の三つをお伝えするとわかりやすいと思います

ひとつめの
①レベル高く身につくまで無期限で通えるようにすること
ですが

職業紹介事業をしていた頃に
あるサロンさんをご紹介するため
何度か東京整体学院いろは学舎さんに
訪問させていただいたことがあるのですが

その際に二度ほど、授業中にお邪魔して
モデルとして生徒さんの施術を
受けさせていただきました

卒業前にもかかわらず
圧倒的にうまい生徒さんばかりでした

施術がうまくなるには
脱力して、無理のない姿勢で押せるようになることや
感覚器として、掌を使えるようになることなどの
身体の使い方を身につけることも大切で
それを生徒さんに身につけてもらうためには
どうしても一定の期間をかけることが必要です

そして、それらはとても感覚的なものなので
教えたその場から即できるようになる人ばかりではなく
身につくまでに必要な期間も人それぞれになります

なので、
「身につくまで通える」
というのは、生徒としても、講師としても理想です

それがわかっていても、学校側としては
無期限で通えるようにすることは難しいです

多くの整体学校は
利益効率をあげるためにはどうしても
在籍生徒さんには一定期間で卒業いただき
次の生徒さんをお迎えすることの方に意識をむけ
そこに注力しなくてはなりません

飲食店と同じで
限られたスペースの中で
長くお客様に居座られることなく回転し
多くのお客様に利用いただくように工夫するのと一緒ですね

そのため
「身につくまで通える」
というのは、整体学校側としては
スクール経営を考えると
実行したくても難しいことでした

東京整体学院いろは学舎さんは
それを実行できているのは、すごいです


しゅり)
なぜ、できているんでしょう



Kさん)
恐らく、できている理由のひとつは
講師の先生の教えるのが単純に上手なんだと思います

くわえて、受講システム上も相当な工夫をしているはずです

でないと経営が成り立たないですから

以前に直接聞いたお話では
入学する方の人数を制限しているとうかがいました

それによりできていることなんだと思いますが
入学者の人数を制限をしていること自体
スクール経営上、そうとう難しいことだと思います

 

「卒業後も無料で通えます」

と言っている整体学校はほかにもありますが
入学してから説明を聴くと実際には有料であったり
生徒さんからして「卒業後も通いたい」と思えなかったりと

卒業生が利用しないケースがほとんどですが
実際に卒業後の生徒さんが多数授業に参加されている方も拝見したのは
こちらだけですね

また、授業自体が、真剣度は高くても、楽しそうな雰囲気というのは、
非常に大事で、それは、ほかの整体学校さんでもお見受けすることですが

けっこう、「学校選びで後悔する」のは
卒業後であったりします

卒業してから、学んだものが現場で通用しなくてというパターンですね

就職のご支援をさせていただく中で
卒業された整体学校の不満をうかがうこともけっこうあるのですが
東京整体学院いろは学舎さんの卒業生さんからうかがったことはないですし

実際に、東京整体学院いろは学舎さんの場合、見学させていただいた際に
卒業生さんも来られていて
「卒業後も来ても良いよ」ではなく
「ぜひ来て欲しい」「現場で困ったら相談しに来て欲しい」
という雰囲気があふれていて
卒業生さんが学校に満足して、また頼っているのが伝わってきたのも印象的でした


しゅり)
ありがとうございます

ふたつめの「治療系の手技も学べること」ですが
どういうことでしょうか



Kさん)
②治療系の手技も学べること

ですね

わたしもそうでしたが
現場に出てから気づくんです

「施術の手順ができるだけではだめなんだ」
「結果のだせる施術ができないと
 二回目の来店はなかなかいただけないんだ」

ということに。

当然、『治療』と言ってはいけないんですけど
施術家は、現場に出てから
お客様の「辛い」という気持ちに
しっかりと応えられる技術が必要なことを痛感するんです


しゅり)
そうですね。
それは現場にいるとよくわかります



Kさん)
そうですよね

でも、それを学べる学校が圧倒的に少なくて
整体の学校と言いつつも、
「施術の手順を学んで終わり」
「リラクゼーションの揉みほぐしを学んで終わり」
という整体学校がほとんどです

または、治療系の手技を教える整体学校もあるにはあるんですが
その多くは、「教える」というより
「技術を紹介する」のみにとどまって
「実際にできるようになるまで教える」
という整体学校はほとんどありません

また、治療系の技法を教える整体学校さんでの中には、
学べる技法が独自で特殊過ぎて
働ける職場を限定してしまう、
多くの現場では使えないというケースもあります

わたしが生徒としていた整体学校も
カイロプラクティックなどの技法のうち
2つの『治療系の手技』も学べたし
のちに講師として指導もしていたのですが、


技術はすばらしい反面、
いずれも専門の道具が必要なものだったので、
自身で開業される場合には導入できても、
就職先の現場では、道具が持ち込めず、
学んでも実際の現場では活かせないものでした

それが、東京整体学院いろは学舎さんでは、
就職の現場でも使えるものを数多く指導していらして、
それも、身につくまで通えるので、

就職支援をするとしたら、
リピーターや指名が取れるようになるだろうと、
安心して院やサロンさんにご紹介できると思えました

学校内で無償で就職支援をされているので、
わたしの行っていた有料職業紹介事業に
依頼されることはありませんでしたが


③就職支援、開業支援などの卒業後のサポートが充実
についても
わたしも講師として整体学校に在籍していた時に
取り組みたくても、できなかったことです

だからこそ、職業紹介事業を立ち上げるに至ったんですが

職業紹介事業で独立した際に
都内、関東の整体学校には
すべてコンタクトを取り


ご挨拶の機会をいただけるすべての整体学校には
漏らさず訪問させていただきました

その中で、本当の意味で就職支援をしている学校は
そもそもほとんどありませんでした

「就職支援してます」とホームページなどで
謳っている整体学校さんでも、
実際に就職支援をしているところは稀で

されているとしても
一般の方も見れる求人情報の紹介のみか
学校が運営している店舗への斡旋を指して
「就職支援をしている」と言っている整体学校がほとんどでした

そのような整体学校に、詳しくお話をうかがったところ
印象としては
「やらない」んじゃなくて、
「できない」んだと感じました

東京整体学院いろは学舎さん以外で
就職支援を実際にされていたのは
(後述する)東京リエイチ整体アカデミーさん
(旧:ウィルワンアカデミーさん)くらいですね

わたしの在籍していた整体学校も
就職先が豊富であると
ホームページで喧伝していましたが
求人のご紹介など具体的な就職支援はしていませんでした

そもそも、整体学校としては
卒業後の支援は、やっても売上にならないので
人的リソースをそこに割くことは
経営判断の上でも難しいんですよね

わたしも講師時代に
就職支援の強化を提言しましたが
やはり意見が通ることはありませんでした

通らなかったからこそ

そこにニーズはあると考えて
その後の職業紹介事業での独立につながった面もあります

一般の整体学校では「できない」というのは
経営上の理由だけでなく
就職支援のノウハウやスキル不足からも言えることです

一般的に整体学校の職員さんは
就職先になりうる整体やリラクゼーションの業界に詳しいわけではなく
ましてや、求人情報の精査、面接の指導などがの知識があるわけではないです

各サロンや整体院にヒアリングをし
そこが就職先として適しているかを
判断するスキルも時間も無いと思います

普段の通常業務として、生徒さん募集や見学者の応対に忙しくて
就職支援に時間や人材を割くことは、相当な覚悟を持って取り組まないと難しいです

なので、通常の整体学校は
経営的にも、時間的にも知識的にも
具体的な就職支援は、やらないのではなくて、できないんだと思います

東京整体学院いろは学舎さんは
セラピストさんを集めたイベント企画でもご一緒したのですが
就職支援を担当する方が、とても生徒さん想いだったことが印象に強く残っています

業界や就職に関する知識が豊富で
わたし自身も就職ノウハウについて
あらたな着眼点をいくつもいただきました

あの知識をもとに、あれだけのサポートを
紹介先からの紹介料も取らずに
大学や専門学校の教務課のように
無償でおこなっているのはすごいと思います

ほかの学校だと
入学時に学校説明をする方が別にいますが
東京整体学院いろは学舎さんは、
入学前の案内もその方が担当されているそうなので、
業界のことや就職のコツなども
入学前に教えてもらえるそうです

就職のほか、開業の支援についても
学校以外でも、開業のための講座やセミナーを開催していると聞きます

外部で開業講座を開催できるだけの、そんな知識がある整体学校は
ほかに聞いたことがないです。

ランキング評価基準の
生徒さんを大事にできるか
生徒さんの目的を叶えられるか
について、

生徒さんの目的のうち、
就職、開業、スキルアップについては、
最も叶えられている整体学校でしょう。

・ずっと通える
・現場で使う施術技法をまとめて学べる
・講師が全員開業しお客様にリピートされている
・ひとつひとつの技法がレベル高く身につく
・治療系も身につけられる
・就職支援、開業支援にも力を入れている

これらは
整体学校の職員だった時に
取り入れたい、改善したいと思っていたことで
知る限りそれらを叶えている唯一の学校なので
圧倒的に一位だと思います

ネット広告などにそれほどお金をかけていないのか
それほど検索しても見つけにくい点と
入学人数に制限をかけている点が
デメリットですが


知人で施術を学びたいと相談があれば

実際に何人にも勧めていますし

本気で整体業界で働きたい人と考えるには

まずは見学に行ってみると絶対良いと思っています


しゅり)
ありがとうございます
わたしも東京整体学院いろは学舎さんの良い評判は聞きますが
ここまで具体的なことはなかなか聞けないですね

 

続いてですが、

2位はどちらの整体学校でしょう


Kさん)
東京療術学院
ですね

 

おすすめ整体学校ランキング2位の
東京療術学院

Kさん)
東京療術学院さんは

現存する整体学校の中で、
もっとも古くからある学校のひとつです

何度か経営陣がかわったのはうかがっていますが
わたしが整体学校講師をしていた頃の東京療術学院さんは
エステのたかの友梨さんの会社さんが
経営権を買い取られていらした頃でした

その頃から、すでに大手整体スクールのひとつで
同じ業界として、ずいぶん意識していた記憶があります

整体学校の事業の運営とは別に、
通信制高校のサポート校としての側面もあり

著名な方も含めて多くの先生が在籍し
幅広くいろいろな学びができる学校として
ベンチマークのひとつにしていました

今はまたほかの会社さんに
経営が移っていると聞いています

歴史や知名度はありますが
今回のランキング評価の基準
「生徒さんの目的ごと、叶えられているか」
のうち
就職や開業、技術修得という点では、
わたしが知る限り
あまり評判がいいわけではないです

職業紹介事業をしていた際に
卒業生さんもご登録いただいていましたが
基本的な施術技術に欠ける方もいらして
施術を受けさせていただいたところ
背骨を強く押し続けられたりもしました

その方にお話をうかがったところ
当時は、選択した授業を6か月間出席し
学び終えたら、次の授業を選択するというシステムのようで

現場レベルに至らずとも
受講を終えてしまうところに
課題があったのかと感じました

また、お会いした卒業生さんからは
特に就職をサポートしてもらうことはなかったともうかがいました
 

 

しゅり)
じゃあ、なぜ2位にあげられたのでしょう?


 

Kさん)

未経験からの就職という目的だと
正直なところ、おすすめとは言えませんが
現場経験者の方であれば
資格取得やスキルアップという目的であれば
選択肢のひとつとしてはありなのかと思います

また、レベルの高い技術の授業も多く
名誉学院長の帯津先生をはじめ
三宅先生、及川先生等
業界で知名度の高い先生も在籍されています

その点で、2位と評価しました


しゅり)
では、スキルアップという点では1位でしょうか



Kさん)
いえ、どうでしょう。
生徒さんの目的を叶えられるか
という今回のランキング評価基準でいうと

著名な先生は在籍されてますが

実際にその先生から学べる授業や機会も多いわけではなく


そもそも修得するのに難易度の高い技術の授業は

高ければ高いほど
本来は修得までに時間もかかりやすく
人による向き不向きの表れやすいのにも関わらず

決まったカリキュラムの時間構成の中で進んでいくため
実践レベルまで身につけることは難しいと思われます

 

小学校の体育の授業で、跳び箱を跳べない生徒がいても

授業は次に進みますよね

 

それと一緒です

なので、実際の口コミでも
「広く浅く」という意見が多いのだと思います
 

※(しゅりによる補足)口コミサイトのコメントから抜粋
 

「他の方が書かれているように、授業で学べるのは広く浅くの知識だという印象。」

   [ 投稿者:あさ さん ]

https://search.knowledgecommunication.jp/kuchikomi/s1083/40205/

「少し前まで通ってました。

 繰り返し受けられるという点では、悪く無かった様に思います。
 しかし、内容的には少々稀薄であった感は拭えません。」

   [ 投稿者:整体学校 東京療術学院へのその他 さん ]
https://search.knowledgecommunication.jp/kuchikomi/s1083/76833/

「カイロプラクティックを学べると思い昨年入りましたが、期待外れで残念です。
 そんなことを同期生に話したら、

 『カイロプラクティック学びたいなら、ココじゃ無理。
  専門のところに行かないと。自分は、広く浅く学べればいいと思って入ったから』

 と一蹴。
 詳しく調べて入らなかった自分が悪いのですが…」

   [ 投稿者:通学者 さん ]
https://search.knowledgecommunication.jp/review/s1083/265461/

 


Kさん)

そのため
現場経験のある方のスキルアップという目的で1位の整体学校を選ぶとしても
東京整体学院いろは学舎さんだと思います

これはわたしの勝手な想像ですが
東京療術学院さんに限らず

経営陣が複数回変わると
「業界で活躍するこういう卒業生を輩出しよう」
という創設者の想いは引き継がれにくいと思います

学校事業を買収した側の新しい経営陣からすると
いかに事業利益を上げるかが優先されます


生徒さんの個々の目的を叶えることには
例え、現場のスタッフさんにその想いがあっても
その取り組みが利益に反映しない以上
実現されにくいです

わたしの観点では、
卒業後の活躍の場は大きく分けて、
・リラクゼーション系
・治療系
・美容系
・スポーツ系
と4つのタイプがあります

それらの就職先タイプごとに必要な学びは異なりますが、
どのタイプの就職先にも共通する基礎的なからだの使い方があります

東京療術学院さんは、
この基礎的なからだの使い方をしっかり身につけることより、
多くの技術を幅広く知ることの方を
優先されているのかと感じられます

学べることの幅は広いのですが、
上記の4種のうちのひとつを選んだ就職先では、
せっかく学んだものを活かせないケースも多いかと

「未経験からの就職という目的にはおすすめしない」というのは
「広く浅い」とクチコミで評価されているのを多く観かけることからも
現場で活躍できる実践レベルまで修得しにくい傾向にあるのかと思うからです

その点は、目的が就職やスキルアップだけでなく
開業目的の場合においても、同じくおすすめはできないです

そもそも、一つひとつの技法は
すばらしい技術なのですが

同時に修得難易度が高いものが多いです


わたし自身が講師であった立場から考えても
すばらしく、かつ難易度が高いゆえに


様々な生徒さんがいる中で

本来1年以上かかる技術を短期間で指導されるうえでは
全員に、深く、実践的なレベルまで指導することは難しく

どうしても、設定したカリキュラムをこなすようになるでしょう

 

それが、口コミでもよく見かけるように
広く浅い学びになってしまうと思います

ある一定レベルまで身につけないと
実践では意味がなくて

知っているだけで実践では使えない となると
現場では、学んでないのとなにも変わらなくなってしまいます

実践レベルに必要なのは
感じる力や施術の圧の適切な加減で
それが身につくには
基礎的な部分に時間をかけることになります

それができていないまま
幅広く様々な技法に触れるとなると
どうしても表面的な学びが多くなり
前述するように
学んだものをまとめて活かせる職場は少なくて
どうしても
「学んだけど使えない」
っていう浅く広い技術が多くなってしまうのかと感じます

また、それぞれの技術の独自性が高く
そのため、どの技術にも共通する
基礎の部分を学ぶ機会が少ないままで
卒業されてしまうのかとも想像しました

長くなってしまいましたが
以上から、スキルアップという点でも
2位だと思います

ただ、
「幅広く、いろいろな技術に触れられる」
という点が
資格取得という目的においては
選択肢になり得ると考えて

また、東京整体学院いろは学舎さんが無料であるのとは違い
東京療術学院さんの場合は有料とはなりますが
毎月の会費を支払えば、卒業後も通えます。

その点から、ランキング2位としました

もちろん、歴史も長いので
卒業されて開業されている方も
就職して活躍されている方もいらっしゃいます

恐らく、「広く浅く」と言われる中で
卒業後に個々でさらに研鑽を積まれた方々だと思います

その方たちの、学びたい意欲を高めたという点では
すばらしい学校を卒業さられたと思います


しゅり)
資格取得という目的では
いろいろな技術を幅広く知ることができるという点や
著名な先生が在籍していらっしゃるという点から
ランキング2位ということですね。

では、ランキング3位はどの整体学校でしょうか


Kさん)
東京リエイチ整体アカデミーですね

 

おすすめ整体学校ランキング3位の
東京リエイチ整体アカデミー

 

Kさん)

東京リエイチ整体アカデミーさんは

わたしが整体学校に勤めていたころは
ウィルワンア整体カデミーという名前で
わたしのいた学校や東京療術学院さんと比べて
どちらかというとまだ若い整体学校でした

でも、有料職業紹介事業と併行して
スクール事業を展開されていらして
経営者の手腕が素晴らしいのか
メキメキと知名度を上げていらっしゃいました

WEB広報の活用もじょうずで

整体スクールランキングサイトを自前で作られたりと
正直、わたしのいた整体学校よりも
知名度が高くなっていたと感じました

わたしが、職業紹介事業で独立した際も
東京リエイチ整体アカデミーさんの職業紹介事業を
ベンチマークにするほど、意識していました

その後、東京リエイチ整体アカデミーさんは
職業紹介事業の方と整体スクール事業をともに
職業紹介事業を展開する会社に売却されたわけですが

東京リエイチ整体アカデミーさんを辞められた講師の
F先生とお話しする機会があり
売却直前当時は、経営上、相当苦しかったようだとうかがいました

講師の方々も
一時は柔整師の方が多かったり
スタッフの方も
入学を勧める担当
在学中の対応
就職支援の担当


それぞれの専任の方が多くいらっしゃり
人件費、固定費がかさむことは
外からでも見て取れました

買収した会社さんが
職業紹介事業は手元に残し
整体スクール事業は早々に手放された点からも
新しい運営会社さんにとっても
東京リエイチ整体アカデミーさんの整体スクール事業を
運営することは大変だったのだと思います



しゅり)
急成長させて、その事業を売却されて、
経営者としてはすごい手腕をお持ちの方が立ち上げたのですね

東京リエイチ整体アカデミーが3位の理由はなんでしょうか



Kさん)
3位の理由として、
まず、【4位以下ではない理由】ですが

教育組織として成熟しているところでしょか

4位以下の一部の学校を除いて
『複数の先生をそろえて、長く続けている学校』
がそもそも少ないです

東京リエイチ整体アカデミーさんは
先生の入れ替わりは多くても、
長年続けている先生もいらっしゃるわけです

なので、「教える・指導する」ということにたいして
「慣れている」という点が挙げられます

次に、【2位以上ではない理由】としては

今回のランキングの評価基準
「生徒さんのそれぞれの目的を叶えられるか」
という点で拝見した際に

就職、開業、技術修得、スキルアップ、資格取得という目的において
評価が高いわけではないと考えました

それぞれの目的の基盤になる技術修得ですが
その点が多くのクチコミでも指摘されてますが
現場で通用するレベルまでは習得できないまま
卒業されることも多いとみられます
 

※(しゅりによる補足)口コミサイトのコメントから抜粋

「リエイチ整体アカデミー

 改善した方がいい、またはマイナスイメージな部分

 入門コースの内容は、問題ないがリラプロ(40万円のコース)において
 現場へ出られるようなメニューとなっていない事に気がついた。
 ・臀部の母指圧がない(手根はある)
 ・腰の施術の手技がひとつもない ( これは致命的と感じた )…」

   [ 投稿者:Mero さん ]
https://search.knowledgecommunication.jp/kuchikomi/s4043/152420/

「技術も正直チェーン店レベルなら
 なれます。
 ただ、技術うんぬんより学ぶ場自体なくなることの方がよっぽど…不安。
 学院長もいなくなっちゃったんでしょ?」

   [ 投稿者:ウィルワン整体アカデミーへのその他 さん ]
(上記のクチコミに対するコメント)
「卒業してから思ったのですが、ウィルワンアカデミーはもみほぐしの学校だったということです。

 それ以上でもそれ以下でもありません。

 卒業しても開業することはできません。

 なぜなら、整体院で成功している先生がいないからです。

 柔整の先生が最近増えてますが、あくまでも接骨院整骨院の話なので畑違いです。

 整骨院と整体院は似て非なるものだからです。
 一昔前まではチェーン店ってほどでもなかったのですが、

 ある時から流れが変わったように思います。

 鍼灸師の先生、たぶんN先生が来てからでしょうか、

 いろいろ整備されましたが、学校の方向性のようなものがおかしくなった気がします。

 悪い先生ではなかったですがね。
 アカデミーには数年行ってないですが、大きく変わったようですね。
 今度寄ってみようかな。…」

   [ 投稿者:卒業して思った さん ]
https://search.knowledgecommunication.jp/kuchikomi/s4043/121655/

「授業が騒がしかったです。講師の生徒へのえこひいきが凄かった。
 可愛い子がクラスにいると口説いてるのかと思うくらい。
 一応、同じ学費払ってるんだから平等にしてほしかった。
 就職100%に惹かれて入ったけど、学校からの紹介先が酷かったのでスグ辞めました。
 学校出たのにそれくらいしかできないのかとか言われて、職場に行くのが苦痛でした。
 これから勉強される方はこちらの学校は良く考えたほうがよいと思います。
 結局、何やってたのか・・・」

   [ 投稿者:けいこ さん ]
https://search.knowledgecommunication.jp/review/s4043/264962/

 

 

Kさん)
また、入学前に適切に案内されるのかという点でも
「入学前と入学後の対応が違う」
との指摘も多く、その点が残念なのも2位以上にならない理由です

※(しゅりによる補足)口コミサイトのコメントから抜粋

「体験との差がひどい。
 気軽に話かけて下さいと言われたのに、授業内で質問しても後でねと冷たく返される

 何よりも、初心者をバカにするような先生が居て最悪
 私はまだまだ初心者ですが、フォームがなってないよ と言われフォームって何、
 と思いました
 学ぶために通うのに何でそんな言われ方をしなくてはならないのか。。
 本気でおすすめしません。
 仲の良い学生と先生が丸分かりで授業の扱いの差を感じます」
   [ 投稿者:ウィルワン整体アカデミーへの悪い口コミ さん ]

https://search.knowledgecommunication.jp/kuchikomi/s4043/127707/

 

Kさん)

就職という目的においては
ウィルワンの名称の頃には
事業として就職支援もしていらして
一時は、「就職率100%」と
ホームページにも謳われていたと記憶してます

ただ、実際には、
卒業時に就職できていなかった方のお話も聞きましたし

前述のウィルワンさんを辞められたF先生は
同スクールの生徒さんと結婚されたのですが
結婚式に同席された知人の整体師の先生から
その生徒さんや同期の方は卒業されても就職できなかったと伺いました

今は、東京リエイチ整体アカデミーさんと名称が変わられ
就職支援のスタイルは変わられたようですが
紹介先の店舗に、相場より高額な紹介料を
請求されるとうかがいます

実は、卒業生が就職した際に
学校が紹介料をいただくというのは
学校側には相当な収益源になるのですが
生徒さんにとっては不利益な点も多く

「紹介料がかかるなら」と、
採用決定に二の足を踏まれやすくなり
就職率が実質下がりやすくなる点と

万が一、就職後の早々に退職をする際には
就職先側には、
「紹介料を払ってまで採用したんだから」との思いがあり
それが対応にも表れて、辞めづらくなってしまう可能性があるという点があります

その点からも
生徒さんファーストかという視点で
就職という目的においても
評価を高くしづらい理由です

ただ、整体学校として
『「教える・指導する」ことに熟達している』
という点では、4位以下よりは
上位にあると考えられました


しゅり)
3位の理由を
2位以上でない理由と
4位以下でない理由から
細かく説明していただきありがとうございます

 

では、ランキング4位以下の整体学校さんはどうでしょうか

 

-4位以下(ランク外)の整体学校について-

しゅり)
よく名前が上がる整体学校のひとつは、
YMCメディカルトレーナーズスクールさんはいかがでしょう
(補足追記:YMCさんは、令和5年9月に全校閉校と発表されました)



Kさん)
わたしが講師だった頃、
YMCメディカルトレーナーズスクールさんは
同じ会社が運営するカラダファクトリーさんとの連携が強かったと記憶しています

Web広告にはチカラを入れられているし、
会社規模、資本は大きく、
今でも目にすることは多いですが、
少なくとも業界に関わるの人達の間では、
現在のYMCさんは、整体スクールというより、
ヨガスクールとして見ていると感じています

今でも生徒さんはいるのでしょうけど、
わたしが職業紹介事業をしている後半では、
すでに卒業生さんとお会いすることはなくなっていました

また、東京療術学院さんや、リエイチ整体アカデミーさんと同様に、
事業買収を経て、経営陣の変わった経緯があります

YMCメディカルトレーナーズスクールさんの創設者は施術者でしたので、
整体スクール関連事業から着手したのにたいして

おそらく、買収した側のあらたな経営陣は
後発事業のヨガスクールの方が、
収益性が高いと判断されているのだと思います

生徒さんの目的を叶える】という
ランキング評価基準で見た場合
今は、整体学校として上位に入ることは無いと思います


しゆり)
東京都内の整体学校としては、
お一人の講師の方が運営されている学校もありますが、どうでしょうか?



Kさん)
冒頭にお話した「整体学校の変遷」の中でいう
④ ニーズが細分化して各学校の特色が分かれていった
という今の整体学校の業界においては
ランキングの上位に入るとは言えないと考えます
 

代表講師お一人が指導するタイプの整体学校さんを卒業された方は
職業紹介事業をしていた頃に多くお見かけしましたが

就職という目的においても
技術習得という視点においても
代表講師おひとりの経験に基づいていて
どうしても視野が狭くなりやすく
ご自身の辿ってきた道筋のみを「唯一の正しい道順」と考えられる方が多いです

その代表講師の判断の妥当性を客観的に測ることのできない
初心者の方にとっては、おすすめできません

働き方も、現場のお客様のニーズも多様化している中で
なにが、どのレベルまで必要かなどは
広い視野のもとで判断すべきですが

初心者の方にとっては
講師からの情報を「どれが客観的に正しいのか」適切に取捨選択することは難しいので
卒業してから、「現場は整体学校で言われたのと違う」ということが生じやすいです

なので、代表講師お一人の整体学校は
目指す現場で使えるのかを判断できるほど
現場での経験を積んだうえで

その後に、スキルアップを目的として検討する
にとどめた方が良いです

とはいえ、どの学校も
中の方が変わられたりすることもあれば
お一人おひとり、先生や学校、スクールとの相性もあります

わたしの視点で、お話させていただきましたが
すべてを鵜呑みにしないで、実際に見学されてみてください

思い返すと、わたし自身も
整体学校に入学したときは
目的である就職や開業については漠然としていたのに
こんなことを言うのもなんですが


できれば見学のときには、
「○○(就職や開業)をしたいけど、叶うのか」
と具体的に質問してみてください
 

ほとんどの方は

施術未経験の状態で整体学校に通うと思いますが
その場合は、授業も見学や体験をさせてもらって
(できれば、その学校の生徒さんとも直接お話しをして)
授業の雰囲気も確かめてから、検討してください

既存の生徒さんが入学して満足しているかを確認いただけます

これが非常に重要です


せっかく、やりたいことを仕事にするかもしれないのですから
その過程の学校生活、施術を修得されるまでの期間も
楽しく過ごせる学校と出会って欲しいです


しゅり)
ありがとうございます

 

ちなみに、そもそも論になりますが
職業紹介をされていらした視点
現在も採用側に立たれている視点で

整体学校の意義は、どう感じられていますか?


-そもそも整体学校・整体スクールに通うべきか について-

Kさん)
そうですね

わたしは、整体学校を卒業されてから施術の現場に出られるのが
絶対に良いと感じています

少し話がそれるかもしれませんが、
業界全体の離職率は、特筆して高いとは感じていません

サービス業全体の離職率が比較的高いですが
その中でも突出して高いわけではないです

更に言うと、誰も正確な数字を把握していません

なぜなら、雇用だけではなく
個人事業主として業務委託での採用もあるので
職業分類コードを設定している厚生労働省も離職率を把握できていないんです

それでも、職業紹介をしていた立場からすると

まったくの未経験の方と、整体学校の卒業生では、
離職率離職理由に大きな差があると感じています

先にも触れましたが
現場に出てから初めて
「手順ができれば良いというわけではないんだ」
と気づく方が多いんですが

未経験の方で早期離職をされる方は、
「思っていたのと違うから辞める」
という理由がほとんどです

未経験の方は、施術をすること自体が初めてなので
そう感じることは多くなるでしょう

 

さらに、指名やリピートをいただけない中で
やりがいや評価も得られず
余計に「思っていたのと違う」と
感じてしまわれることになります

たいして、整体学校の卒業生さんは
就業して早い段階から、お客様に感謝もされる
やりがいを感じられる機会を多く手にするので
早期での離職率は大きく下がります

また、離職をされることがあったとしても
その離職理由は

「もっと自分にとって良い職場を見つけたいから」
と、前向きでプラスな理由の傾向が多いです

また、整体師やセラピストのお仕事は、
技術職なので、施術技能が高いかどうかによって、
やりがいや収入、職場の居心地の良さが大きく左右されます

現場の研修は、最低限の手順ができれば終了で、
残念ながら、「うまい施術ができるまで学べるか」というと
まず、研修のみではそこまでは至れません

そのため、ほぼ未経験のまま現場に入られて
やりがいや収入が思ったほど得られないまま
気持ちをすり減らして辞められる方にも多くお会いしました

目の前のお客様にたいして
自分自身が納得できない施術を提供して
やりがいを感じられる方はそうそういらっしゃらないでしょう

このように、未経験者と整体学校卒業生では

現場で得られるやりがいや評価も

離職率や離職理由も大きく違うので
長く着実に安定して施術のお仕事をされたい方は
整体学校に通われることをおすすめします


しゅり)
そうなんですね

 

ちなみに、最近では、通信制の整体学校も増えていますが
手軽に学べるという印象を持つ方もいらっしゃると思いますが
どうでしょうか?

 

-通信制の整体学校 について-

 

Kさん)
通信制の整体学校は
ぜったいにおすすめしません

はっきりいって論外です

職業紹介で相談に来られた方や
採用に応募される方の中にも

「通信で学びました」という方が稀にいらっしゃいますが

真剣に考えられている方では、まずお見かけしないです

 

きっかけとして通信から学び始められた方には申し訳ないのですが
「通信で学びました」と面接でおっしゃられると
採用側からは良い印象を持たれることはまず無いです

むしろ、施術を仕事にする人によっては
「通信で学べると思っていること」自体を
「それで人に施術ができるようになると考えているのか」と
マイナスにとらえる採用担当者も多いです

お金も無駄になりやすいですし、
「身についたつもり」になってしまうことも懸念されます

もちろん、整体学校で基礎を学んだうえで
オンラインやDVDで学ぶというのは
スキルアップの手段として良いと思いますが

基礎はからだに直に触れて学ぶべきです

ある二つの県にまたがって展開していた整体学校が
生徒さんが集まらなくなっていき
閉校することになる数年前に通信教育事業に着手され
そこの学院長さんからお話をうかがう機会がありました

その学院長さんも、もともとは
「通信で学んで整体師・セラピストになれる」とは考えておらず
スクール経営アドバイザーのような人に
「せっかく教材があるんだからやらなくちゃもったいない」と強く勧められて
事業の立て直しの苦肉の策として通信教育を始めたとうかがいました

お話からも、通信教育で育てようという想いは感じられませんでした


しゅり)
ありがとうございます

整体を通信で学ぶことについても、

採用する側の目線でわかりやすく説明いただきました

 

 

-まとめとして-

『整体学校の生徒』
『施術現場経験者』
『整体学校の講師』
『職業紹介事業者』
『採用をする側』
と様々な視点でランキングづけしていただき、


ランキング1位として、東京整体学院いろは学舎
ランキング2位として、東京療術学院
ランキング3位として、リエイチ整体アカデミー

整体学校おすすめランキング
と紹介していただき、

最後には、
ランク外の整体学校について
そもそも整体学校に通うべきか
通信制の整体学校についてと

お話しいただきました

あらためて、ありがとうございました

また、いろいろ情報交換をさせてください


ブログ読者さんからの質問に応える際にも

ご相談させていただくかと思います


Kさん)
こちらこそ、ありがとうございました

整体学校選びは、
整体師、セラピストになるスタート地点として、
失敗して欲しくないんです

ネット情報とかだけでは、どこの整体学校も同じに見えます
なにが違うのかがわかりにくいです

 

わたし自身、入学するまでも、どこも同じだと思っていました

でも、実は、学べることも、
卒業後にできるようになることも、全然違うんです

学校選びを間違えてしまうことで、
ちゃんとした学校で学べば身についたはずのことができずに、
想像していたように現場で活躍することができなくて、
せっかく、時間も努力もお金もかけたのに、
失望して業界自体を離れてしまう方も見受けます

それほど、通われる整体学校をしっかり見極めていただきたいです

なので、あらためて、自分の経歴、経験したことが、
なかなかお伝えする機会のないことでしたが、
だれかの役にたつカタチで聞いていただけてよかったです

しゅり)
いただいたお話を、
2024年度の整体学校・整体スクールランキングとして
まとめました。

以下、掲載した整体学校さんの情報です

 

ランキング1位:東京整体学院いろは学舎

東京都北区赤羽2-10-3ザアベニュー21ビル3F
(令和7年4月に移転されたそうです
 https://iroha-seitai.com/news/2025/04/post-117.html
 新所在地:東京都北区赤羽3-3-3 ドミール赤羽2F)

電話:070-5592-0168
Kさんが「ダントツで1位」と表現された整体学校さんです。
これから整体学校を探す方は、まず見学されると良いと思います

 

ランキング2位:東京療術学院

東京都渋谷区幡ケ谷2-14-3

電話:0120-017-146
現存する整体学校の中で、
もっとも歴史があると思われる整体学校さんですので、
その分、多くの卒業生さんがいらっしゃります

 

ランキング3位:東京リエイチ整体アカデミー

東京都渋谷区 代々木1-21-10 インターパーク代々木 8・9F

電話:03-6276-7772
もともと、買収される前は就職に力を入れていた整体学校さんです
宣伝もうまく、ネットで見かけることが多いと思います

 


今後も、いろいろな方にお話をうかがい
ブログにまとめていきます

今年もよろしくお願いいたします

 

これからも
整体やリラクゼーションの業界を目指す方にとって
整体学校の情報のほか
店舗や業界の情報を発信していきます

生徒さんや卒業生さんで
おすすめの理由や
逆におすすめしないなどのお声があれば
こちらアメブロやTwitterのDMにてお寄せください


Twitter ID:
@shmu1335

[追記 2025/1/14]
2025年にはいり、「さぁ、2025年版を」と思ったのですが
Kさんにうかがっても、ランキングの順位に変動もないとのことなので
新年度のランキングではなく
代わりに、避けた方が良い整体学校の見分け方について
また、Kさんにお話をうかがい、記事にまとめました

絶対にやめた方が良い整体学校やセラピストスクールの特徴7選』