整体学校の人気おすすめランキング・口コミ・レビューサイトは、ステマなの!?
こちら、整体学校の評価サイト、ランキングサイト、口コミサイトがステマ七日については、
以前、2018年の9月にもブログで扱ったテーマです。
「なのに、なぜまた取り上げるの?」
というと、
先月、令和5年10月1日より、
『ステマは景品表示法違反』
となったからです。
消費者庁より、
『令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります。』
(https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/stealth_marketing/)
どういうことかというと、
事業者が意図的に出しておきながら、
消費者に、個人の感想、第三者の評価などと
誤解させるような広告を禁止する
ということです。
ステマが正式に規制されたことにより、
以前の記事で扱った整体学校の口コミ・ランキングサイトについて、
あらためて、調べてみることにしました。
どう対応されているかによって、
広告の姿勢、「学校を探している人に向けて、どう考えているのか」
という学校ごとのスタンスを
うかがい知れると予想しました。
前回の記事でお世話になったWEB制作会社のAさんに、実際に各サイトを見ていただきながら、教えていただきました。
さあ、どう変わったのでしょう
結論からいうと、
東京リエイチ整体アカデミーさんと、
ソフィアアカデミーさんは、
既存のステマサイトに、
ステマ規制対策(『PR』と表示するなど)を取って
掲載を続けていました。
また、PR表記の無いランキングサイトも見受けられました。
ここから考えられるのは、
東京リエイチ整体アカデミーさん、
ソフィア整体アカデミーさんは、
「今まで、第三者に高く評価されたフリをしてたけど、実はステマをしてました」
というのことなのでしょう。
ですが、新たなPR表示も目立たないことから、
「気付かない人は、まだ、これからも第三者のランキングだと思っていてね」
という気持ちでいることが透けて見えます。
広告宣伝費も余計にかかっているでしょうし、
ビジネスとしてしかたがないとはいえ、
その費用も授業料に上乗せされているんだなと考えてしまいますね。
広告の姿勢として、
『ランキング1位の学校をWEB上で演じて、新しい生徒さんに来てもらう』
というスタンスを取っているわけですが、
そのことを知っている講師の方は、
そのサイトを信じて、期待してくれている生徒さんを
目の前にして指導される中で、
なんとも感じないのかなと、
それが普通と考えておられるのかなと不思議に感じます。
※ 前回の記事で掲載した「ステマでは無いか」と思われたサイトは、
9個中6個がサイト自体を閉じていました。
前回の記事で掲載した『YMCメディカルトレーナーズスクール』さんは、該当のサイト自体を閉じているので、
「ステルスマーケティングをされていた」
と断定はできません。
「ステマ規制に対応してサイト自体を閉じた」のか、
「広告としての費用対効果の低さから閉じた」のか、
のどちらかが考えられますが、ドメイン年齢からドメインの解約時期を調べると、後者の可能性が高いと思われます。
(厳密には、「ステマでは無く各学校が関与していなかった」可能性もあるにはあるのですが、その可能性は低いと考えています。詳細は前回の記事を参照ください。)
では、本題に戻って、東京リエイチ整体アカデミーさんと、ソフィアアカデミーさんのそれぞれのステマサイト(だったものを含む)を見てみましょう。
東京リエイチ整体アカデミー
●『整体師になれるスクール特選サイト』
https://xn--u9j2g3azq4cs34u8m6a.com/
(URLの表記は、整体のスクール.com)
●公開日:2013年2月12日 |更新日: 2023年9月29日
●PR表記:あり
●ドメイン:取得日2012-12-26 有効期限2023-12-26
●『整体師の資格取得ガイド』
https://xn--tqqt57a2ofp3coq0e.com/
https://xn--tqqt57a2ofp3coq0e.com/point/lanking.html
(URLの表記は、整体師資格.com)
●公開日:2017年10月6日 |更新日: 2022年9月2日
●PR表記:なし
●ドメイン:取得日2012-07-05 有効期限2024-7-5
『整体師になれるスクール特選サイト 』は、
「事業者(この場合は、東京リエイチ整体アカデミーさん)が依頼して作成したこと」
を示すPR表記がされているので、
「第三者が評価したように見える、自社依頼で制作したサイト」
ということは明確です。
つまり、以前は、ステルスマーケティングをおこなっていたということですね。
(PR表記したことで、自社の制作であることを認めたのでステマではなくなったわけです)
『整体師の資格取得ガイド』に関しては、
事業者の広告であることを示すPR表記がありません。
「実際に第三者が自主的に作成したサイト」
という可能性もありますが、
Aさんによると、
「サイトの作り込みから、それは無いだろう」
とのご意見でした。
掲載されている情報が古かったりするので、
あまり手をつけていないだけだと考えられます。
いずれにしても、ステルスマーケティングをしていたということは、
「ランキング1位と思ってもらって、入学してもらう」
という考え方をしているということですね。
さらに、PR表記も小さいことから、
「今後もその姿勢自体は変わらない」
と宣言しているようなものなんでしょう。
気づきにくいほど小さなPR表記なので、
学校を探している人からすると、
まだ印象操作されてしまうんでしょうね。
●『おすすめの東京都内の整体スクールランキングTOP5』
以下は、前回の記事では扱わなかった大手商品比較サイト、マイベスト(mybest)の記事です。
東京の整体スクールのランキングの記事が掲載されていて、
『整体 学校』を検索すると必ず上位に(Yahoo!検索では特に)表示されます。
ちょうど先日、ステマ規制への対応について、
マイベスト社代表の方の発言が、Xにてプチ炎上していたようです。
炎上した内容は後述するとして、
まずは、以下の2点について、Aさんにお話をうかがいました。
1)東京リエイチ整体アカデミーさんの依頼記事か
2)そもそも、どういう基準でランクづけをしているのか
それぞれ、Aさんの見解をまとめます。
1)東京リエイチ整体アカデミーさんの依頼記事か
ページの末尾、もうホント、長いページをずぅっとスクロールした下の方に、
「記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がmybestに還元されることがあります。」
と記載あります。
このことから、東京リエイチ整体アカデミーさんの依頼記事の可能性も考えられます。
ただ、mybestのコンテンツ制作・運営ポリシーのページにて、
「mybestのステマ規制への対応」について、
以下のことが記載されています。
これらを見ると、
「東京リエイチ整体アカデミーさんに依頼された記事なのか」
「依頼はされたけど、ランキングや記事はコンテンツ制作部門が自主的に制作したのか」
「依頼はされていないのか」
いずれの解釈も成り立つので断定はできません。
ご覧いただいて各自で判断するしか無いでのしょう。
mybest『コンテンツ制作・運営ポリシー』
https://my-best.com/content_policy
2)そもそも、どういう基準でランクづけをしているのか
どういう基準でランク付けしているのでしょう。
整体学校は、mybestで主に扱う、モノ・商品とは異なり、
「複数の学校に通って比較する」ということは現実的に難しいと思いいます。
記事を書いた方や監修した方は、どうやって判断したのでしょう。
と思っていたら、ページ内に書いてありました。
監修者は「選び方」についてのみ監修をおこなっており、掲載している商品・サービスは監修者が選定したものではありません。
監修者は、ランキングにも、記事内容にも、関知しないようですね。
監修者の方のいう「選び方」は、
『通う目的に合わせて選ぶ』、
『コース・レッスン内容にも注目』、
『サポートの充実しているスクールがおすすめ』
など、至極まっとうなことでした。
では、ランキングはどのように作成されるのでしょう。
こちらも、ページ内に書いてありました。
mybestのランキングの種類は2通りあるそうです。
「おすすめランキング」と「人気ランキング」
「おすすめランキング」は、
比較検証したデータをもとに、おすすめスコアを算出してランキングを作成
「人気ランキング」は、
複数のサイトや口コミをもとにランキングを作成
そして、この記事は、「人気ランキング」として作成されているそうです。
つまり、実際に通ったり、体験したりして判断したわけではなく、
インターネット上のサイトや口コミをもとにランキングを作成しているということですね。
これを書いている時点では、
東京リエイチ整体アカデミーさんは、
Googleのクチコミの記載はなく、
もっとクチコミの数の多い、学校さんはほかにあるのに、
選ばれている時点で違和感はあります…。
ただ、この「人気ランキング」の作成方法のとおりだとすると、
「評価基準は、『実際に良い学校なのか』ではなく、
『インターネット上の複数のサイトへの露出が多い学校』
ということです。
つまり、
マイベストの記事、
『おすすめの東京都内の整体スクールランキングTOP5』は、
実際の学校の良し悪しを基準にしたランキングではなく、
WEB広告に力を入れている学校のランキング
というのが正しい解釈となります。
そうだとすると、
『整体師になれるスクール特選サイト』
『整体師の資格取得ガイド』
などのサイトもあり、納得できうるランキングだと思います。
前述のプチ炎上していたというのは、
主に、次の2点、
「ステマが規制されるのに独自の法解釈をしているのでは」
「親会社のYahoo!が検索結果を操作しているのではないか」
についてですね。
後者については、個人的にはビジネス上、Yahoo!が検索結果を操作するのは、当然のことかとも考えます。
前者について、
マイベスト社は、Yahoo!の子会社化してから、
さらに飛躍的に規模が大きくなっていて、
ステマ規制の話題の中でも注目されています。
業界最大手として、今後、記事ごとに、PR表記されるかどうかなども、
変わっていくかもしれないですね。
経過を見ていきたいと思います。
ソフィア整体アカデミー
●『東京整体学校ナビ』
https://seitaischool-tokyo.info/
●ドメイン:取得日2022-03-16 有効期限2024-03-16
●PR表記:あり
●『整体師の資格が欲しい!東京の整体学校の評判集めました』
●ドメイン:取得日2017-02-13 有効期限2024-02-13
●PR表記:なし
『東京整体学校ナビ』は、
「事業者(この場合は、ソフィア整体アカデミーさん)が依頼して作成したこと」
を示すPR表記がされているので、
「第三者が評価したように見える、自社依頼で制作したサイト」
ということは明確ですね。
つまり、東京リエイチ整体アカデミーさんと同じく、
ソフィア整体アカデミーさんも、今までずっとステルスマーケティングをされていた
ということです。
(PR表記したことで、自社の制作であることを認めたのでステマではなくなったわけです)
『整体師の資格が欲しい!東京の整体学校の評判集めました』に関しては、
事業者の広告であることを示すPR表記がありません。
「実際に第三者が自主的に作成したサイト」という可能性もありますが、
HTTPSになっていない点からも、
あまり手をつけていないだけだと考えられます。
ソフィア整体アカデミーさんは、もともと、生徒さんを集めるのにランキングサイトに力を入れているというのは聞いたことがありました。
グーグルマップでも、通っていらしたと思われる
星ひとつをつけている方の以下のクチコミが見受けられます。
や さん 2年前
何年か前に半年通いました。当時も都内整体学校ランク1位でしたが、入学してからすぐに拙い指導にがっかりしました。自分はいくつか他の学校にも通った経験がありますが、教材も指導される手技も余りにひどかったです。先生はつきっきりでみているわけではなく、ちょっと教えると、自分のこと(喫煙、パソコン)ばかりしていたことを記憶しています。毎日何か月でも通えるのがうたい文句だとしてもあの学費はバカバカしいかぎりです。学校選びは口コミの☆の数だけで決めないように。
クチコミ内の『都内整体学校ランク』というのは、
ステマと思われるサイトのことなんだと思われます。
2年前のクチコミで、『何年か前に』と書いていることからも、
以前からステマのランキングサイトを活用していたことがうかがい知れます。
以上、現在みられる整体学校のランキングサイト、
クチコミサイトがステマなのかを調べてみました。
結果としては、
以前の記事で、ステマをしているのではないかと疑っていた
東京リエイチ整体アカデミーさん、ソフィア整体アカデミーさん
のランキングサイトにPR表記がされたことで、
学校自身がステマをやっていたことを認めたカタチとなりました。
また、PR表記をして、サイトを継続することと、
そのPR表記が小さく目立たないことから、
これからも、「他者が評価したランキングで1位の学校」と装い続ける姿勢
であることもわかりました。
まとめ
東京リエイチ整体アカデミーさんも、
ソフィア整体アカデミーさんも
PR表記したままサイトを継続するということは、
世間一般に、
『整体学校を真剣に探している人のことを、
「ステマで騙せる、誤解させたままイケる」と考えている学校』
だということ宣言しているのと一緒なんだと思うんですが。
ステマを行っている(いた)こと自体は、
他の業界でも多くあることで、
広告宣伝方法のひとつとして、
気楽に手を出したのかもしれません。
ただ、その背景にある、
「学校を探している方への姿勢」
が垣間見れたことで、
クチコミサイトでのサクラ投稿など、
他の宣伝手段でも、同じ姿勢を取るだろう
と疑われてもしかたないのだと思います。
個人的には、
「PR表記をするくらいだったら、堂々と学校の自慢できるところを宣伝すればいいのに」
と思いました。
でも、実際には、
「まだ第三者の評価と誤解してしまう方がいる」
「印象操作の影響を受けてしまう方がいる」
という事実があって、
宣伝効果があるからこそ、
継続することを判断しているんでしょうから、
引き続き、自分たち消費者が、
リテラシー高く判断していけるようになっていくしかないんでしょう。
実際に、見学に行ってみる、授業を体験されてみるなどして、
良いと思える学校を探すのが一番ですね。
▼ ▽ ▼ 追記 ▼ ▽ ▼
2024年度版、整体の学校・スクールの比較・おすすめのまとめ
を掲載しました。
今まで集めた情報の集大成です!!
ご参考になればうれしいです。
2023年度版もあります
まだまだ情報収集中なので、整体学校を卒業した人、通われた学校の情報をお知らせください。