【Day77 2025.11.19 ネグレイラ→サンティアゴ20km】のつづき
(1)から読んでね!
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ある巡礼者が修道女と恋に落ちたんだ。
でも、修道女は恋をしちゃいけないだろう。
だから駆け落ちする約束をしたんだ。
しかし、夜は教会が閉められて彼女は約束の時間にくることが出来なかった。
あの巡礼者は、夜になるとあそこでずっと彼女を待っていると言われているんだ。
ロマンチックな話ではないか。
アルフセンであった時も彼は満月の話をしていた。
見た目や行動はすごく男性的だが、強い女性性も持ち合わせている人だな、そう思った。
私は明日の朝、彼を見送ることを約束した。
サンティアゴの夜はこうして更けていった。
そして私のサンティアゴ巡礼も終わった。