【Day64 2025.11.6 ラサ→ シュンケイラ33km】 の続き
(1)からの読んでね!
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午後5時
やっとアルベルゲに着いた。
カーリーンが大きなハグで迎えてくれた。
フランス語兄弟の二人はいなかったが、バックパックはあった。
シャワーを済ませていつものルーティーンをしていると、フランス語兄弟の弟(ガタイの良い方)がやってくる。
7時にオスピタレラがチェックインに来るから、それまでは外に出れない。
カーリーンと4人分のビールを買ってきたから、アパタイトでそれを飲んで、チェックインが済んだら夕食に出ようと言う。
なんだかおかしな流れになった。
結局、嫌いだったフランス語兄弟(兄はフランス人のミシェル、弟はベルギー人のティエリ)と、カーリーンの4人でビールを飲んで、その後レストランに出かけた。
ティエリはチビの私が昨日、暴風豪雨の中、朝6時に出て行って歩き切ったことをやたら称賛してくれた。
なんだかんだ4人で夕食を楽しんでしまったではないか。
嫌いだった人も、結局好きになってしまった。
もちろん、まだ引っかかることはあるのだけど。
多分、この人たちと同じころサンティアゴに着くのだろう。
1日分前を歩くジョンに、
いつサンティアゴを去るの?
サンティアゴでカンパイとSantiago killing meを叫んで、一緒にビールが飲みたいよ!
と送ると、
良いねえ。
13日のフライトだから、多分間に合うよ。
と返ってきた。
もちろん、カーリーンも一緒だろう。
レストランに向かう途中、雲間に月が見えた。
今日はフルムーンなんだよ。
カーリーンにそう言うと、
ずいぶん大きいわねえ
という。
今日、カーリーンは私に道で見つけたという四つ葉のクローバーをティッシュに包んで、私にプレゼントしてくれた。
全く、この人には本当にかなわない。
やっぱりカミーノを歩くと、大好きな人は増えすぎて困ってしまう。