Con te Partiro ーvia Francigenaへの招待状ーvol.48 | ちびタンクのひとりごと

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大好きな旅のこと、心理学・スピリチュアル・ヨーガのこと、日々の気づきなどをつぶやいています♪


午後、宿からメッセンジャーで颯花さんに電話し、これまでの経過を全て告げた。


“きぬママ、イエス様やご両親の元に行けたんでしょうか?”


“うーん、まだみたい”


“えーーー。

これ以上、私はどうすればいいんでしょう?”


“なんか、とりあえず旅を楽しんでいいみたいよ。”


“へ?”


“まだ数日あるよね。“


“はい…。

でもそう言われても、気持ちの整理が…

だってまだ、きぬママは上に行かれてないんですよね。“


”うん。でもなんか、もういいみたい。

それに上に行かれるとき、しずちゃんにはわかるはずだって。

だからこれからは、しずちゃんの旅を楽しんでって”



正直、拍子抜けというか何というか、呆気に取られたと言うか。

戸惑う気持ちを隠せなかった。



しかしこれ以上、私にできることはなにもない。



カンタベリーの宿は今日までしか取っていなかった。

いずれにしても、明日どうするかを考える必要がある。




ドーバーまで歩こうか。




去年、イタリアのその一角を歩いたvia francigenaは、イギリス カンタベリーからドーバー海峡を渡りフランスに入り、スイスを超えてローマまで続く道。


ここはその道の起点である。




街を歩いているとVia francigenaの説明書きや道標を目にすることが少なくなかった。






カンタベリーから海辺の街ドーバーまでは約30km。

一日で歩けない距離ではない。



私は明日の宿をドーバーで予約した。

そしてやり残したことがないよう、もう一度カンタベリーの街を歩いた。





ーーー

↓前回のお話