Con te Partiro ーvia Francigenaへの招待状ーvol.23 | ちびタンクのひとりごと

ちびタンクのひとりごと

大好きな旅のこと、心理学・スピリチュアル・ヨーガのこと、日々の気づきなどをつぶやいています♪




それから1年半後の2015年4月。

私は当時勤めてたいたシステムエンジニアの仕事を辞め、カミーノ・デ・サンティアゴを含む半年ほどの一人旅にでた。


きぬママは、

「まーったくあなたは、小さな身体に目一杯のエネルギーを溜め込んで。本当にチビタンクちゃんね。大いに楽しんでいらっしゃい」

と送りだしてくれた。


途中、フランスのルルドに立ち寄った。

その地の教会内にある「ルルドの泉」は、その水に触れて病気が治ったという報告が複数あり、クリスチャンの間では奇跡の泉として知られていた。

“そうだ”と思い立ち、私はその水を国際便できぬママに送った。

ちょうど白内障の手術をしていたきぬママは、そのことをたいそう喜んでくれて、メーリングリストや私信で何度もお礼を伝えてくれた。

まさかそんなに喜んでもらえるとは思いもせず。

“毎日、少しづつ目につけています”という報告に、腐っていないか心配になると同時に、もっとたくさん送ればよかったと後悔した。


その後、私はカミーノ・デ・サンティアゴまで約990kmの歩きを遂げる。

そしてカミーノを終えるとヨーロッパを立ち、アメリカ大陸に臨んだ。

しかしその頃の私はひどいカミーノロスに落ち入り、もう旅どころではなくなっていた。


メキシコ カンクンの日本人宿で沈没しそうになっていた頃、きぬママからメールが届いた。

”チビタンクちゃん、今はどこにいるの?

そろそろ顔が見たいわ“

私はそれ言い訳に一次帰国を決める。


その後、私は今度は二ヶ月弱のインド旅に出るのだが、その間にきぬママは念願のメーリングリスト1800通を達成した。

その年はそんなふうにして一年が過ぎていった。


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↓前回のお話