Con te Partiro ーvia Francigenaへの招待状ーvol.21 | ちびタンクのひとりごと

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大好きな旅のこと、心理学・スピリチュアル・ヨーガのこと、日々の気づきなどをつぶやいています♪



2010年の出会いから一年ほどで、私ときぬママは次第に近しい存在になっていくのだが、2017年の年明けを迎えるまで、本当にいろいろなことがあった。


前述したとおり、きぬママは御年80超にして次から次へと新しいことにチャレンジした。

メーリングリストでの配信、レインボーサロンのオープン、放送大学入学の他に、呼吸法の教室を開いたり、クラシックのコンサートを開いたり。


特にコンサートは音楽未経験だというのに心理学の仲間も巻き込まれ、毎回大騒動だった。


一番記憶に古い「きぬママのファミリーコンサート」では、超素人である心理学の仲間も舞台に立って歌った。デビューを果たしたメンバーには、その度胸に心からの敬意を表したい。


私はといえばその時、裏方のメインを担当していた心理学の仲間、谷口さんが家庭の事情で来れなくなり、急遽ピンチヒッターを務めた。


以来、何かと手伝いを頼まれるようになるのだが、そうしたイベントのたびに多くの人が巻き込まれ、終わる頃には必ず誰かが傷ついていた。

それは私も例外ではなく、きぬママと私がお互いに傷つけ合うような場面も少なくはなかった。


心理学を学び始めた頃は、新しい出会いと輝く未来に誰もがキラキラしていた。

しかし着々と過ぎゆく現実に、仲間たちは次第にそれぞれの日常へと戻っていった。そして、それと呼応してレインボーサロンも幕を閉じた。


そういう中できぬママも人間関係の現実に、向かい合っていた。


少なくとも私はそう思っていた。


しかし実際はそれと引き換えに、齢80を過ぎたきぬママの身体を蝕むものが徐々に広がっていたということに、当時の私は全く気づいていなかった。


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↓前回のお話