2024年4月21日
昨日の朝から当時のきぬママが心理学の仲間中心に送ったメーリングリストへのメールに読みふけていた。
2011年の配信当初受けとっていた私のメールアドレスはもう存在せず、今、私は確認できるのは2013年の途中からだった。
2016年12月31日が最後の配信となるのだが、それだけでも1500通以上にのぼる。
その内容は宗教、反戦、心理学、声楽、病気と健康、スポーツ、そして老いと多岐に渡った。
きぬママという人の年表を作りたくて読み始めたのだが、彼女の深く激しい渇望のようなものに取り込まれそうになる。
しかし私の前のきぬママは、まっすぐで不器用で傷つきやすく、夢みがちでおちゃめでちょっと狡賢い、ただただ愛らしい人だった。
迷いの中で不意に、2015年9月4日のメールが目に留まる。
それは当時カミーノ・デ・サンティアゴを含む旅から帰ってきた私に宛てたものだった。
「天国に行っても ずっと 楽しんで 見ていますね・・」
時を超えたメッセージに、思わず涙がこぼれた。
そんな私を見てきっときぬママは笑っているだろう。
”まーた、あなたはそんなことで泣いて。
泣き虫なのは相変わらずね“って。
あなたらしく、自由に書きなさい。
きぬママがそう言っている気がする。
私があなたに託した最大のプレゼントなんだから、ちゃんと書き上げてちょうだいね。
いたずらっぽいきぬママの笑顔が浮かんだ。
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↓前回のお話