時はイタリア歩き旅の2ヶ月前、2018年10月13日に遡る。
その時(そして今でも)、私はクリスタルやジュエリーを扱う知人のイベントの手伝いをしていた。
彼女との出会いは、その時からさらに10年以上前になるだろうか。
友人の知人というような関係で出会った。
彼女はいわゆるスピリチュアルな能力がある方で、世界を旅し、自らが感じたクリスタルを集め、ものによってはそれをジュエリーにするという仕事をしていた。
クリスタルの声を聴きながらジュエリーのデザインの考案もする。
インドのジャイプールで現地の職人とやりあいながら、魂のこもった美しく意思のあるジュエリーを産み出すことが生業である。
そうして産み出されたクリスタルやジェリーは、数ヶ月に一度、彼女が日本に帰国した際にイベントで販売された。
そして私はそのイベントの手伝いをしていたのだ。
その日は開店前からお客さんたちが並ぶ忙しい日だった。
しかし夕方にはその波も落ち着き、スタッフにも緩やかな時間な訪れた。
それで私もその美しいジュエリーたちを一つづつ眺めてみた。
するとある一つのメダイリングと目が合う。
なんとはなしにそのリングをつけてみると衝撃が走った。
!!!
驚くほど滑らかなフィット感。
その衝撃とは裏腹にどうしようもない落ち着きもある。
“これはもう外せない、もう私のものになってしまった”という、不思議な感覚に襲われた。
それは、イエス・キリストのメダイだった。
ーーーつづくーーー
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