イタリア歩き旅のつらいことばかりを書いたが、もちろん楽しいこと、嬉しいこともたくさんあった。
ある街では教会に泊まることになったのだが、その日がたまたまクリスマスコンサートの日で、本場の美しい歌声を聞かせてもらった。
さらにその打ち上げ?クリスマスパーティ?にも参加することになる。
総勢100名以上の大宴会で、地元のおじさん、おばさんに混じり、イタリアの家庭料理のフルコースを、お腹がはち切れそうになるくらい食べた。
あるバックパッカー宿では、独り身たちが集い、寂しいクリスマスを慰めあった。
ダイニングにワインやビールを持ち寄り、さしつさされつしながら、夜を明かした。
ある日の歩きでは、初めて同じ歩き旅をする仲間に出会った。
トリュフ犬の相棒と一緒に歩き旅をする彼からは、胡桃の木やトリュフがある場所、イタリア語などたくさんのことを教えてもらった。
“Windowsが立ち上がる時の景色だ!”とか”あの丘の木の下はきっと特別な場所だね”とか、何かを誰かと共有する喜びを思い出させてくれた。
そう、久しぶりに誰かと歩くという楽しさを思い出したのだ。
そしてその彼との出会いが、私の行先をローマではなく、アッシジに変えさせたのだった。
ーーーつづくーーー
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↑教会でのクリスマスコンサート
↑庭では夜のパーティに向けてチキンの炭火焼き
↑大宴会に参加
↑クリスマスの夜は寂しいものたちで集う
↑お世話になったバックパッカー宿
↓前回のお話