約束の場所(世界の旅~インド・ブッダガヤ編~)第10話 | ちびタンクのひとりごと

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大好きな旅のこと、心理学・スピリチュアル・ヨーガのこと、日々の気づきなどをつぶやいています♪

こんばんは☆ しずです。


仕事から帰宅後,熱をはかったらやっぱり上がってたよ~(-"-;A


さくっと書いて,さくっと寝ます!


では,続きです~。


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翌朝,私は待ち合わせの場所に向かったが,尼僧は現れなかった。


代わりに,ブータンから仏教の勉強のために来たと言う青年に出会った。

彼はケルディンと名乗った。


彼は暇なのか,私をマハボディの端から端まで連れまわし,

あれやこれやと説明してくれた。


満足に英語ができない私は,大した相槌も打てずにいたが,

彼はそういったことが気にならないようで,勝手にしゃべり続けていた。

そうした行為はかえって私の気を楽にさせ,私たちは何時間かおしゃべりと散歩を楽しんだ。

お昼少し前に,彼は勉強があるからと去って行った。



一人になった私は前日同様,菩提樹の木の裏で,ぼおっと風を感じていた。



すると,尼僧がひょっこり現れた。


私に気づくと,「あら,こんなところにいたの?」とでもいうような,驚いた顔をしていた。


私は,迷わず彼女の後についた。


彼女は,私に向かって,しわがれた声で何か言ったが,

私には理解ができなかった。


彼女はもう一度振り返り,私がついてくるのを一瞬制そうとしたが,

すぐに「仕方ない」と言った顔をして,付いてくるよう手招きした。


私たちはマハボディの外に出た。



一体どこに行くのであろう。



考えてみれば,私はブッダガヤに着いてから,

宿とマハボディの往復しかしていなかった。



日中の街の様子を見るのは,これが初めてである。



土埃が舞う空気の中で,子供たちが遊んでいた。



泥にまみれた豚がいた。



藁を土で固めたような家が並んでいた。



空は今日も青かった。




尼僧についていくつかの道を抜けると,ある建物に入った。

正門ではなく,勝手口のようなところからだ。



そこは,寺の宿舎のようなところであった。



---つづく---