こんばんは☆ しずです。
仕事から帰宅後,熱をはかったらやっぱり上がってたよ~(-"-;A
さくっと書いて,さくっと寝ます!
では,続きです~。
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翌朝,私は待ち合わせの場所に向かったが,尼僧は現れなかった。
代わりに,ブータンから仏教の勉強のために来たと言う青年に出会った。
彼はケルディンと名乗った。
彼は暇なのか,私をマハボディの端から端まで連れまわし,
あれやこれやと説明してくれた。
満足に英語ができない私は,大した相槌も打てずにいたが,
彼はそういったことが気にならないようで,勝手にしゃべり続けていた。
そうした行為はかえって私の気を楽にさせ,私たちは何時間かおしゃべりと散歩を楽しんだ。
お昼少し前に,彼は勉強があるからと去って行った。
一人になった私は前日同様,菩提樹の木の裏で,ぼおっと風を感じていた。
すると,尼僧がひょっこり現れた。
私に気づくと,「あら,こんなところにいたの?」とでもいうような,驚いた顔をしていた。
私は,迷わず彼女の後についた。
彼女は,私に向かって,しわがれた声で何か言ったが,
私には理解ができなかった。
彼女はもう一度振り返り,私がついてくるのを一瞬制そうとしたが,
すぐに「仕方ない」と言った顔をして,付いてくるよう手招きした。
私たちはマハボディの外に出た。
一体どこに行くのであろう。
考えてみれば,私はブッダガヤに着いてから,
宿とマハボディの往復しかしていなかった。
日中の街の様子を見るのは,これが初めてである。
土埃が舞う空気の中で,子供たちが遊んでいた。
泥にまみれた豚がいた。
藁を土で固めたような家が並んでいた。
空は今日も青かった。
尼僧についていくつかの道を抜けると,ある建物に入った。
正門ではなく,勝手口のようなところからだ。
そこは,寺の宿舎のようなところであった。
---つづく---