約束の場所(世界の旅~インド・ブッダガヤ編~)第9話 | ちびタンクのひとりごと

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大好きな旅のこと、心理学・スピリチュアル・ヨーガのこと、日々の気づきなどをつぶやいています♪

こんにちは(*^-^*)


昨日は久しぶりに熱を出して,寝込んでしまいました(^-^;;


皆さんも夏風邪に気を付けましょう!


自分でもどこまで書いたか忘れてしまいましたが,第9話です。


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「Don't touch me. Never! OK?」


尼僧は,自分に触れてはいけないということを,強く私に誓わせ,

私をマハボディ脇の草むらに連れて行った。


そこには,修行僧のような女性が既に2人座っていた。


私たち4人は,ステューパの方を向いて,芝生に座った。


日が落ちてしばらく経っていたが,光はまだ残存していて,

青白い大気に中にステューパがぼうっとそびえているのが,神秘的であった。


尼僧は私に,

これから,メディテーションを行うから,一緒に行うようにと言った。


彼女は私に数珠を渡した。


そして,親指と人差し指の間に数珠をかけ,

数珠の玉一つ一つを,親指でゆっくり数える仕草を示唆した。


修行僧たちは慣れている風で,

ゆっくりと静かにお経を唱えながら,

同じように,数珠に手をかけ,動かしていた。



私も真似てみた。




響くお経が心地よかった。


映し出されるステューパが美しかった。




もう,涙は流れず,

なぜか安心感のようなものに包まれて,

私は睡魔に襲われていた。



「Don't sleep」



尼僧にたしなめられ,私は必至で目を開けようとしたが,

引き込まれるように,眠気が私を襲った。


そうやって,うとうとしながら,

どのくらいメディテーションしていたのだろう。



私にはよくわからなかったが,

多分,お経の区切りがついたところで,

合掌をしてメディテーションは終わった。



尼僧は,明日の朝も,ここに来るように,

と私に言った。



それから,

沢山の蚊がいるから,長そで長ズボンで来ること,

出来れば虫よけの薬を塗ってくること,

自分の数珠を用意すること,

を私に指示した。



また明日。




そういって私たちは別れた。




あたりはすっかり暗くなっていた。




---続く---