第42回帝静戦プレーオフ・決勝戦の見どころ | 静岡支部員のひとりごと

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寒い日が続いておりますがいかがお過ごしでしょうか。

 

いよいよ今週末に迫る第42回帝静戦プレーオフ・決勝の見どころをお送りします。

 

前回の第41回より帝静戦のレギュレーションが変更になりました。

 

予選上位8名が準決勝に進出して、1位×4位×5位×8位の卓と2位×3位×6位×7位の卓に分かれて2半荘のトータル上位4名が決勝戦に進出します。

(※各卓上位2名ではなく、トータルポイント上位4名が決勝戦進出)

それでは卓組を見ていきましょう。


 



 

準決勝1卓

影山恒太さん(157.4p)×安間隆弘さん(135.9p)×中寿文プロ(131.5p)×渡辺史哉プロ(102.4p)




 

準決勝2卓

斉藤隆プロ(143.0p)×橘太一プロ(136.3p)×渡邉翔士己プロ(126.5p)×鈴木郁孝プロ(115.6p)





1卓の展開予想


ポイント上位者の一般参加2名vsポイント下位のプロ2名という構図。

とは言っても、ポイントに大きな開きは無いため、基本的には各者フラットに戦う形となるだろう。極端に手数の多い選手もいないため、局面が長引くことも予想される。


影山さんも安間さんも未だ帝静戦での優勝はないものの、各種対局でかなりの結果を残している。両者とも高打点の手組みには定評があり、どこかで一回大物手を決めてくる可能性が高い。実力を遺憾なく発揮すれば決勝進出は有力だ。


一方、中も最終節にポイントを少し減らしてしまったものの、終始安定した戦いを見せていた。支部長代行となり早くも2年近くが経つ。そろそろ一つ大きな結果を残したいところだろうか。


1卓では渡辺史が一番手数の多い選手であり、主導権を握る展開になりそう。渡辺はポイントが他三者とは少し離れてはいるものの、そう悲観することはない。

最終節の最終局、ハイテイ牌で3000,6000をツモ上がり、準決勝進出を決めていた。勢いをそのままに逆転を目指す。










2卓の展開予想


プロ歴の浅い3名VSベテラン鈴木郁孝という構図。

また、斉藤と鈴木郁は2日後に行われる静岡プロリーグ決勝でも相見える。当然両者とも多少なり意識はしているはずだ。ここでの勝敗は後の戦いにも大きく影響してくるだろう。


斉藤を筆頭に橘や渡邉も比較的手数の多い選手と言えるだろう。

また、斉藤は静岡プロリーグ最終節で+93.8というスコアで決勝進出を決め、橘は帝静戦最終節で+75.5というスコアで一気に3位まで順位をあげてきた。渡邉は今期帝静戦初参加ながら第3節に+76.7で節優勝。爆発力と勝負強さを兼ね備えた三者だけに、

鈴木郁は黙って見ていると一人置いていかれてしまう展開になるだろう。


鈴木郁は今期の静岡プロリーグでは非常に力強く、常に場を支配してきた。ここでは単純な速度勝負では分が悪いが、得意の大物手を炸裂させて先輩プロの意地を見せてほしい。


橘は、静岡支部に移籍して間もないが、早くも二度目の帝静戦決勝へ王手をかけた。

また渡邉は来期より静岡支部所属となるわけだが、ここで最高の結果を勝ち取る、もしくは超抜の内容の麻雀を見せることができれば、一気に支部のスター候補へと名乗りをあげることになる。

こういった若手の選手が結果を残すところも見てみたいところである。


 










今回の準決勝は1位から8位までのポイント差が55ポイントしかなく、2半荘しかないとはいえかなりの激戦となるだろう。

最後まで息の詰まる準決勝になるに違いない。


 



そして決勝。


決勝戦はポイントをリセットして3半荘を戦う。

誰が決勝戦に残るかはまだわからないが、やはり決勝という舞台は経験がものを言う。

3半荘という短い戦いの中でいかにして相手よりもポイントを加算するか。

選手達が最後まで戦い抜く美しい決勝戦が見られることを期待したい。




(文 島崎涼)