未来への第一歩 | 静岡支部員のひとりごと

静岡支部員のひとりごと

日本プロ麻雀連盟の静岡支部が運営するブログです。このブログを機に静岡支部に興味を持っていただけたらと思います。

昨年も一昨年も…いや、鳳凰位を戴冠してからはずっとこの時期になると悩み苦しんでいたように思う。

そして、昨年度のA2リーグ戦最終節を最後に、鳳凰戦を退くことを決めた。


この事については今更語る事などあまりないのだが、その当時はこのアクションに賛否両論があった事は間違いない。
(ただ、連盟員にとってはリーグ戦に参加するのが義務であるし、悪しき前例を作ってしまった事は大変申し訳なく思っています。関係者各位に改めて心からお詫び致します。)


悩み苦しんだからこそ、自分にとって一番大切なモノを諦めるという、一番苦しく辛い選択をした自分。

それは、あれもこれもやりたい!というワガママな性格が導いた結果でもあるわけで、全ては自業自得である事は百も承知。
だからこそ、それ以外の仕事には改めて全力で向き合う事を誓ったのが昨年度末の事だった。




まず、着手したのが静岡支部の再生。
自分の都合で手が回らなかった部分を見直し、広報活動を通じてもっと静岡支部のプロ活動を知ってもらう事に重点を置いた。

続いて、静岡リーグ。
アマチュア選手にもっと楽しんでもらう為の提案を行い、今年度に新たな試みを開始する運びとなった。

そして、静岡プロリーグ。
藤島健二郎、中野妙子、蓮沼友樹、高木翔太の参戦。




自分にとって縁のあった四人の参戦表明には本当に驚いたし、その時の喜びは生涯忘れられないだろう。

そして、中部本部から新人の鈴木涼太、加来千香子の参戦。
デビューしたてで右も左もわからない状態の中、他地区のリーグ戦に参加するのには相当な勇気が必要なはず。
そんな中、静岡支部の門を叩いてくれた事にも心から感謝したいと思っている。



静岡支部やリーグ戦をプロデュースする立場にある、支部長としての自分としてはもうこれだけで心は満たされていた。
充分すぎる程の満足感を与えてくれた仲間達に対して、どのような恩返しをしていけるかはこれからの静岡支部の活動をご覧頂く形で表していきたいと思っているのだが。


さて、残すは自分自身である。
静岡プロリーグでのこれまでの成績の不甲斐なさは、言い訳出来ないレベルの数字であった。

開催における準備や当日の運営など、対局に100%集中出来ない状態であった事もあるのかもしれないが、それは皆同じ。
共に働いている鷲見隼人や青嶋宏樹だけではなく、



遡ってみれば今までも日吉辰哉や鈴木郁孝、岡本和也などにも相当な負担をかけていたわけだから、それは言うべきことではないだろう。
事実、今年度の鈴木郁孝の躍進ぶりを目の当たりにすると、自分同様の負担を強いられている仲間達には申し訳ない思いで胸が痛くなるのだが。
(唯一、岡本和也だけは在籍中に好成績を挙げていたのだが…それは割愛でw)




鳳凰戦を退いた自分にとって、本当の意味での真剣勝負を行える舞台は数少なくなってしまったわけで、その為にも今年度の静岡プロリーグでは特に腕が錆びつかないように例年にも増して真剣に真摯に牌と向き合ってきたつもりだ。


結果は何とか決勝進出となったわけだが、一年間40半荘のリーグ戦という意味合いで考えれば、勝負には負けたという事。
決勝進出だけでなく、一位での決勝進出に拘って戦っていたわけで、現時点での力では“現役の”藤島と鈴木郁には及ばなかったという事実は深く受け止めなければならない現実であると思う。



自分が【鳳凰位】だけを追いかけていた頃のように、心も身体も100%対局だけに集中出来る環境には今はない。
その上、3位通過という現実も踏まえて、今回は間違いなく《チャレンジャー》として三人に挑まなければならないだろう。



過去の貯金だけで戦えるような相手でも舞台でもない。
そして何より、ご覧になって頂く皆様に満足出来るパフォーマンスをする為には、今の力の120%以上のモノを出さなければ話にならないはず。


それでも自分には伝えなければならないモノがある。


地方在住で麻雀プロを続けていくという事。

地方から競技麻雀を普及させていくという事。

静岡支部がここまで積み重ねてきた事。

そしてこの先、静岡支部が指し示していく未来。



もう表舞台に立つのは自分じゃなくていい。
本気でそう思う。
これからの世代を背負う若者達が躍動できる環境を整えるのが自分の仕事。


だからこそ、この晴れ舞台では自分の歩んできた足跡を、背中を、仲間達の瞼に焼き付けておいてもらいたいと思うわけで。


決して勝ち負けだけに拘るのではなく、
かといって、勝つんだという気持ちを押し出さないわけでもなく、
自分の戦っている姿で、闘牌で、ご覧になっている方々に何かを伝えられたらと思う。


それが何なのかは…
仲間達や視聴者の皆さんにお任せするとしよう。


麻雀で人の心を動かすのが、それが“麻雀プロ”だからね。


2/6(水)
四人で最高の舞台を作り上げます。
皆さんお楽しみに!



第14期静岡プロリーグ~決勝戦~【無料放送】 
2月6日(水) 14:00 〜
FRESH LIVE・ニコニコ生放送で放送予定 

FRESH LIVE
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