昨年度まで必死に作ってきた『漢字eブック』
ご存じのように、豊富な画像、音声付、アニメーション付で、
頁の裏にはいくつもの頁が階層構造になっていて、
漢字一字を示す裏側には大層な情報が詰まっています。
「あんな電子書籍、見たことない!まるで漢字図鑑のようだ!」とお褒めの言葉を多くいただき、2022年度のグッドデザイン賞までいただきました。
私たち一般人にとっては、にぎやかでインパクトの強い仕様になっていると思うのですが、
特性のある子たちには、ぱっと見の情報量が多すぎて、目移りして、なんだか落ち着かない。
そして、細かい操作が少々難しいようなのだ。
太い指タッチやちょっとずれてタッチすると違うページに飛んだり、上下にラインが出て隠れてしまう部分がある・・・などなど。
確かに、私もその操作性に慣れるまでちょっと戸惑いました。
そして、Android(chromebookやWindows)ではなかなか思うようにいかないようです・・・(合っているかな?)
元々、Appleが持つ機能に惚れ込んで作り始めたもので、アップル仕様だからこそあの複雑な階層と情報量を詰め込むことができたのです。
そして、情報量の多さからダウンロードすると端末の容量をかなり使ってしまって、
学校用のタブレットでは使ってもらえない・・・
せっかくこの情報量のコンテンツを作ったのに、使ってもらえないのでは意味がない。
もっと見やすく、
もっと操作しやすく、
iPad以外でも利用しやすいものに!
と、教科書改訂に合わせて、改変に取り組み出したのです。
そして、うまく完成しました!
この動画を見れば、次のようなことが分かっていただけるでしょう。
表示がシンプルになったこと、タッチする場所が分かりやすい、
今までと同様に音声とアニメーションがあります。
人気の画像は一覧になっていないけど、同じ数だけタッチでどんどん登場します。
成り立ちも同様。
解説は長ったらしいのはやめて、ポイントをつかんですっきりまとめてあります。
言葉群もその学年で必要なものを厳選し、ルビ無しと有りに分けました。
・・・(この動画にはないけど)高学年になると、既習漢字が多くて混乱するのですが、
「なかまの漢字」として、同じ音・同じ部品の漢字をまとめてあります。
つまり、今までのコンテンツはほぼそのままで、
より見やすく、より操作しやすく・・・となったのです。
おまけに、容量が少し小さくなり、さくさく動くようになったのです。
そして、Apple製品以外の端末でも、ストレスなく活用できるようになったことです。
それは次回に。