CVポートの威力 | しずえばあちゃんの回想録 “We Can Do It !”

しずえばあちゃんの回想録 “We Can Do It !”

教師生活35年、子供3人。
パワフルに生き抜くしずえばあちゃんの
子育て論、教育論、人生論を綴っていきます。

人生の後半で取り組んだ漢字学習についても
情報を発信していきます。かんじクラウド株式会社 http://kanji.cloud

3回目の抗がん剤点滴の時、薬剤が強すぎて、
両腕の末梢静脈が炎症を起こし、点滴が痛くて大変だったと書いた。
 2015年7月31日 『3回目点滴のハプニング』  

あれから6週間も経っているけど、まだ両腕の肘や上腕部に痛みや不自然さが残っている。
「血管がプシューッと破れて飛び出す心配はないですか?」なんて先生に聞いたら笑われた。
徐々に痛みが収まり元に戻るらしいが、私としてはいまだにとても違和感があるのだ。

こんな両腕にもう点滴はさせないと観念して、先週の初めに(2週間前に)
CVポートなるものを埋め込む外科手術を1泊2日の入院で受けてきた。
 2015年8月19日 『避暑地生活から病人生活へ』  

この時は、どんなものを埋め込んだか?傷口はどんなふうになっているのか?
生々しい写真を載せるのをためらったが、
やっぱりどういうものかお知らせしておいた方がいいんじゃないかと思う。
なぜならば、点滴を大量に回数を多く必要としている人には、
「CVポート」はいいんじゃないかと思ったからだ。
末梢静脈の痛みを抑えながらの点滴というのは大変だというのが分かったし、
私のこの経験が役立ってくれればいいなあと思うからです。

で、「CVポート埋め込み手術」でどんなふうになったかというと、
ハイ、これが首のところの傷。(まだ防水フィルムが貼ってあります。)
{4D843105-3475-4E22-A360-AF28106BB9F1:01}

縫った箇所が1針。その下にカテーテルが挿入されていることが分かる筋があるでしょ。
で、1針の傷のところから、中央静脈にカテーテルが入り込んでいるのだけど、
それは心臓近くまで差し込んであるらしい。

そして、鎖骨よりちょっと下のポートを埋め込んだところの傷。
{F4B5783E-B73F-4F3B-83A2-4F9ABC8EC1DA:01}

上側に3針縫ってある。そこを切って、カテーテルとつながった「ポート」を埋め込む。
カテーテルは、首のところから皮膚の下を通らせて引っ張ってきたようだ。

このポートは、本当に固いキャンディみたいなのが皮膚のすぐ近くに埋め込まれているんです。
触ると、ぽこっと盛り上がっていて、おかしいくらいです。
車を運転する時に、シートベルトが当たって擦れるので、ベルトの位置を気にしながら運転してました。


1週間経ち、まだ抜糸は出来ませんでしたが、この「CVポート」も安定したのでしょう、
いよいよ点滴に利用される日が来ました。
{9D05F814-8963-4C1E-A9E8-9022D0DAB7F3:01}

どんなふうに刺されるのかというと、
まん中の黒いものが、あのキャンディ(ポート)にブスッと刺さっているのです。
針を見せてもらいましたが、まるで画鋲の針のような太さと短さでした。
私の場合、1回で注射器の薬剤がうまく流れなかったので、2回も刺す羽目になったのですが、
これはちょっと痛かったな。
でも、ポートがシリコンの入れ物になっているようなので、
そのシリコン膜を突き破らなければいけないので、画鋲のような太さが必要らしい。
まあ、チクッと一瞬我慢して、「イタッ!」とつぶやけばいいだけだから、まあいいとしよう。

上下の物々しい包帯やテープ群は、点滴チューブを固定させているだけだからどうってことはない。
要は、あの黒い小さい器具が刺さっていればいいだけのこと。

その後の点滴はとても楽だった。
体のどこも痛くないし、両手も自由に使えるし、体の向きや動きも自由である。
薬剤毎に15分や30分という計画通りの速さでどんどん注入されていく。
それに伴い、私の体の中にもあのきつい薬剤(毒!)が4回目にして初めて一気に大量に注入された。

ところが、この4回目は強烈な眠気に襲われていた。
抗アレルギー剤なども眠気を誘発するものだろうが、
前回までとはちょっと違う猛烈な眠気だった。
今回の点滴の時間は2時間程度で終わり、午後の早い時間帯に帰宅できたのだが、
とにかく何をしていても眠い!!

結局昼か夜かの区別もあまりつかないまま、20時間ほど眠りこけた!
トイレにはふらふらしながら行ったが、
ちょっと体を動かすと、ひと回り体が膨張しているような感覚に襲われていた。
たぶん薬剤が大量に一気に注入されて、体の隅々に回っているんだろうなあ。
あの一番辛かった2回目の点滴の後の症状に似ているかもしれないなあ・・・と、
ベッドの中でこれから1週間の様子を思い描いていた。