四君子 『梅』〜心意気〜 | 水墨画 八重桜日記  無二無三の世界を目指す旅をしよう

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水墨画家小嶋志津のブログです。墨を使い気運生動を生みだす伝統文化である水墨画の技法を次世代へ伝えるため貢献したいと思っております。
沈和年先生に師事。日美展水墨画一般部門準大賞受賞。作家部門入選等

四君子のラストは梅です。

 
梅の花はまだ雪の残る早春に、他の花々に先駆け花を咲かせ、良い香りを放ち誰よりも早く春の訪れを知らせてくれます。
風雪の中にあっても力強く花を咲かせるその姿は、逆境をものともしない意志の強さを感じさせます。
同時に、花の形は華やか、かつ優美であり、この上なく高貴な香りを漂わせています。
梅の美しさは、厳しい境遇の中にあって益々、磨かれてゆくのでしょう。
 
紅梅の花弁は付け立てで描かれています。花弁は基本的には5枚ですが、あっちを向いたりこっちを向いたり、枝の向こうに見え隠れてしていたりしますので、角度によって3枚、4枚となっていてもかまいません。いろいろな表情を描きわけられると一層華やかな画面になりますね。
花弁が乾いたら、花の付け根に濃墨で咢(点を3つ)と、花芯を加えます。
蕾は卵型の楕円形の点を打ち、同じように、咢を打ちます。ちょっと遊んで、お茶目な表情にしても可愛いですね。
今回は色付きの紅梅ですが、白梅を描く場合は、中墨で線描きします。
紅梅を中墨の付け立てで描くのも渋くて良いと思います。
 
街中ではたくさんの桜が植えられていて梅の木を見かけることは少ないような気がしますが、神社の境内に梅の木があったりします。
春が待ち遠しいですね照れ
 
最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。
 
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