恩讐の彼方に、生き方と老い方を考えさせられた出来ごと! | 医者ギライ・クスリギライのための1日10分!医食同源・自然食実践ブログ

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毎日毎日・・・、

 

重度の認知症を患う義母のお世話。

 

齢77にして義母はもはや何も分からない。こういった有りさまなのです。

 

自分が誰なのか?も分からない。義理の息子である私はもとより、実の娘すらも全く分からない。

 

意志疎通など到底できるはずもない。私たち夫婦としては、ただひたすらに大便小便

 

その粗相をさせないようにと、義母が家にいる間は四六時中、神経を張り詰めざるを得ない。

 

出るはずもないのに、5分くらいごとにトイレに行こうとするので、

 

「さっき行ったばかり!」

 

そんな感じで声を荒げつつ、それを制止する。

 

脳がもはや機能していないためなのか、どういうわけだか尿意・便意を常時感じているようなのです。

 

家族は本当にタマラナイ・・・。でも、それが私たち夫婦の日常です。

 

とはいえ、私は仕事に出てしまうため、ほとんどのシワ寄せが妻に行ってしまう。

 

妻がどうにかなってしまわないか?と、心配ばかりが募ってしまうのです。

 

去る7月9日は私の母親の命日だったのですが、義母から目を離すことができないため三回忌は中止となりました。

 

私の"命の恩人"とでもいうべき実母のために、盛大に法事を行いたかったわけですが、上記の事情で取りやめに。

 

大人げないとは思いつつも正直、義母を恨む気持ちだって私の中に確かに存在しています。

 

状態が良かった頃から、とにかくグウたらばかりで私たち夫婦に完全依存の義母の日常。

 

そんな義母に注意と警告を発し続けてきた経緯が私にはあるからです。

 

何もしないでただ座ってばかり。少し歩いてきたら?とか、庭の草むしりぐらいしてきてよ。そう促しても、

 

「外は寒い」

「犬がコワイ」

「体調が良くない」

 

そんな具合にテコでも動こうとしないのです。正直私はこんなに怠惰な人間を見たことがない!

 

そう思うくらいに本当に何もしない。どこかに不具合箇所があるわけでもないのに。

 

アタマがボケても絶対に

 

「面倒見ないよ!」

 

強い言葉を叩きつけても、どこ吹く風。若造が何を言うか!とでもいわんばかりの余裕シャクシャクの憎たらしい表情。

 

もう面倒見切れないとなり、施設に入れると、

 

"家に帰る!"

 

そう駄々をこね続け、挙句の果ては施設のスタッフに自分の汚物を投げつけるといった始末。退所させられたのが顛末です。

 

そして当然の帰結としていざ重度の認知症になると、すべてのツケが家族に回ってくることになる。預貯金もないので・・・。

 

病院に入院させ、身体拘束され続けるといった手段もあるけど、それだけはどうにか回避させたい。

 

妻としてはかけがえのない、たった一人の親なので、自宅での介護を許してほしい。

 

そう妻が懇願してきたため、私としても自宅介護を渋々承諾。そうして今日の事態を迎えているというわけです。

 

■生き方・老い方

腰の手術の失敗で、歩行不能になった私の実の父親。

 

車いす生活で、施設に預けているのが現在の状況です。

 

そんな父親が何か美味しいものを食べに行きたい。こんなことを言ってきました。

 

私としては実の父親に対してはかなり複雑な思いがあるにはあるのですが、とはいえ施設に預けっ放し。

 

義理の親のことばかりにかまけているのもバランスが悪い・・・。

 

そこで一度、どこかに連れていくかという運びとなり義母をショートステイに出し、本日こんなところに行ってきました。

 

 

お店選びのポイントは、バリアフリーで車いす対応のトイレがあること。

 

段差があったり、トイレや通路が狭いところにはとても行けない。こうした理由でこの店を選んだ次第です。

 

※こんな感じのお料理でした☆彡

 

父はとにかくひどく喜んで、旨いうまいと散々に食べ、とても満足した様子。

 

足腰に問題はあるものの、84歳にしては頭もハッキリしているので会話がきちんと成立する。それだけでも、

 

"立派なことだな~"

"ありがたいことだな"

 

そう妻と2人で話しておりました。普通に会話ができることも、日々の努力の積み重ねの結果でもある。

 

もちろん亡き母親の有形無形のサポート。その功績だって決して無視することはできないのでしょう。

 

お店選びで電話を掛けたりなんだりで、結構苦労したので、妻も私もなんだか大役を果たした気分です。

 

■花実が咲くのは?

春先からの闘病で、私の仕事の代役を務め、その直後に急死してしまった会社の同僚。

※参考:『鎮魂と哀悼・・・、心に刻む・闘病中の出来事の記

 

その方のお墓参りに先日妻と行ってきました。

 

家からは2時間半ほどの場所だったのですが、どうしてもお墓の前でお礼とお詫びとを直接述べたかった。

 

そうでもしないと、どうにも気が済まなかった。その思いで遠征してきた次第です。

 

お墓は川沿いで共同の墓地なのですが、なんとも言えず寂しいところ。心を込めて手を合わせて参りました。

 

 

参拝を終えると気持ちは少なからず楽にはなったのですが、それと同時に急死というあまりの事態に呆気ない気持ちが心を覆い始める。

 

「死んで花実が咲くものか!」

 

そんな言葉が自然と心に浮かんできたのが正直なところです。

 

1回限りのこの人生、二度と戻ることがないこの1分1秒の時間。明日死んでも悔いがないように。

 

精一杯にこの人生を駆け抜けなくてはならないな。そんなことを強く思いました。

 

義母のお世話は継続せざるを得ないけど、実の父親に対してもう少し心を配ってあげようか。

 

少なくとも施設に預けっ放しは良くないな、一連の事がらからそんな気持ちになりました。

 

あんなに喜んでくれるのなら、生きている間にもっと美味いものを食べさせてあげようと思っております。                     

 

 

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