いきなりでスイマセン。
あなたの寝相は、
「良い方ですか?悪い方ですか?」
質問から始まってしまい大変恐縮なのですが、かくいう私の寝相は最悪に
"悪い方!"
朝起きると、開いている押入れの中に上半身を突っ込んでいることもしばしば。
また"奇跡のリンゴ"で有名な自然栽培リンゴ農家の木村秋則さんが私の1DKの狭いアパート。
ココに泊まって頂いた時などは、寝ている間に木村さんのボディにヒザ蹴り!
これを食らわしてしまった次第です。私に記憶はないのですが、当時は、
『人間国宝にヒザ蹴りを入れた男』
として、周囲からからかい半分で、随分非難されたものです。
私の話はさておき・・・、寝相が良いことはお行儀が良いこと。こんな風に思われているフシもあるのですが、実際はそうではありません。
寝相が良いことは、体が
"冷えている!"
ことの証である。そう指摘する研究者も少なくないのです。
布団に入った時と同じ状態のまま目覚めているようなら、少し体調面を心配した方が良いかもしれません。
体の冷え具合を図る意味でも、明日の朝のご自身の状態を確認してみては?と思うのです。
寝ている間の私たちは、何度も姿勢を変える。これが人の自然な姿といえるのでしょう。
凝っている箇所や疲労した部分を回復させる目的で、頻繁に寝返りを打つ。こうした目的もあるにはあるのですが、それ以上に大切なのは
「体温」
体温により布団の中は徐々に温められていきます。
そうなると当然暑くなるので、体を冷ますようにと位置や姿勢を変えようとするのです。
でも体が冷えてしまっていると、なかなか布団は温まってくれません。温まってくれないので、体は暑さを感じることがない。
よって、いつまでも同じ姿勢を保ち続けることになる・・・。
寝ている間に動かない理由は、冷えの度合いが深刻だから。このようにジャッジできるというわけです。
もしあなたの寝相がすこぶる良いのなら、睡眠中の体は充分に暖まっていないのかもしれません。
それは良質な睡眠であるとはとても言い難いような状態・・・。
もし心当たりがあるのなら、参考にしてみて欲しいと思います。
■ガンと発熱
日本人の理想的な体温は、
「36.5℃~37.0℃」
といわれています。数値は体表部分のものなので、内臓レベルでは37℃~39℃。
このように換算されるのです。
体温が1℃下がると免疫力は30%低下する。反対に1℃上がると5~6倍に跳ね上がる。
このようにいわれることからも、体温を高く維持することは健康長寿の秘訣になるというわけです。
現代医療は、発熱に対してはとにかくウルサイわけですが、低体温に対してはほとんど何も言いません。
理由は、発熱には各種の「解熱剤」があるから。たくさんのクスリを売りつけることができてしまう。
でも、熱を引き上げる「発熱剤」なるクスリはいまだ存在していない。
これと同じで、高血圧よりも低血圧の方がずっとずっとキケンではないかと思ってしまうのですが、それについても何も言わない。
クスリがあるから、病気は作られる。製薬会社の利益にならないからこそ、ダンマリを決め込んでいる。あまりに分かりやすいカラクリだな。
私などはそんなことを思うのです。
現在、日本人の2人に1人はガンになるといわれていますが、ガン細胞は低体温を好むことが指摘されています。
私たちの体温が低いほどに、ガン細胞は勢いを増していく。具体的には、
「35℃以下」
で活性化するといわれているのです。ガン細胞は低体温を好む反面、熱には弱い。
36.5℃を越え、熱が高くなるほどにその活動は弱まり死滅し始める。そして40度を超え、
"42.5℃"
に達すると極端にガン細胞の生存率が低下する。発熱を悪いものだと断定することは、ガン細胞を活性化させてしまう結果を招くばかり。
ガンを予防し、その活動を弱めるためには、とにかく発熱を敵視しないこと。
発熱は最高の名医の1人なのだから、むしろ熱が積極的に上がるように促すことの方が大切。
このような見方をする声だって少なくないのです。
人体の体温を管理している場所は、脳の中の『体温中枢』と呼ばれている場所になります。
この体温中枢の判断により、熱が出たり、下がったりを繰り返す。
発熱がいくら最高の名医であるとはいえ、その人の体力を無視して熱を上げてしまえば、浄化力が体力を
「上回ってしまう」
そうなれば、肉体は滅び死に至ってしまう。
だから体の中の体温中枢は、いまの状態ならば38℃までだな。40℃イケるな。これなら平熱を保っていれば大丈夫だな。
こんな感じで常に熱を管理し、ヒドイことにならないようにと取り計らってくれている。
むやみやたらに、熱を下げようとする輩たちとは比べものにならないほど賢く優れている。
私たちを常に元気で快活に生かそうと、24時間365日休むことなく見守り続けてくれているのです。
■浅知恵全開!
またガン細胞を詳しく調べてみると、細胞内部の酸素量が極端に少ないのだとのこと。
つまりガン細胞は
「低酸素」
を好む性質があるのです。
実際に、ガン細胞の内部には抗酸化物質がたくさん含まれていることが判明しています。
それはガンは、酸素を極端に嫌う。その揺るぎない証拠ではないかと説明されるのです。
ガンの増殖を防ぐためには、体内にたくさんの酸素がある方が望ましい。
つまり浅知恵を全開にして抗酸化サプリなどを飲めば飲むほど、体内の酸素は減っていき、抗酸化物質が増える結果を招いてしまう。
抗酸化物質が増えれば増えるほど、ガンの増殖に絶好な体内環境が作り出されてしまう。ビタミンなどの抗酸化サプリを飲むと、ガンに
“かかりやすくなる”
そういわれる由縁は、ガンが低酸素・無酸素を好む細胞だからと推察できるのです。
もちろん食品やクスリ、そしてサプリなどの錠剤に含まれる合成添加物なども、ガンの増殖に拍車をかける原因になっているのでしょう。
フレッド・ハンチンソン癌研究センターのニューハウザー博士は、
「マルチビタミンは月に3000円くらいのコストがかかります。そのお金を新鮮な野菜に使ったらどうでしょうか?」
このように述べているのです。
■最高の治療とは?
現代医療はガンか?ガンでないか?
この二者択一以外をあまり問題視しません。
ガンでなければ、それで終わり。ガンであると判断されれば、手術・抗ガン剤・放射線治療の「三大治療」を受けるハメになる。
治癒はますます遠のくばかりになってしまうのです。
ガンの手術の問題点に関しては参考記事をご参照頂きたいのですが、抗ガン剤投与に関する興味深い調査報告があります。
それは末期ガン患者を対象にしたもので、抗ガン剤を投与したグループと何もしないでガン放置療法をしたグループ。
この2つの生存率を比較した調査報告です。
その結果は、何もしない放置療法のグループの生存率が最も高く、4種類の抗ガン剤を投与したグループのそれが最も低いことが明らかになったのです。
これは世界最高峰の医学雑誌『The Lancet』に掲載されたイギリスの研究です。
またカルフォルニア大学のハーディン・ジェームズ博士の研究では、
「ガン治療を受けた人の平均余命は3年、ガン治療を拒否した人の平均余命は12年6か月」
このような結果が導かれているのです。
※参考:『毛細血管とガンの成長・医者ギライが手術を絶対拒否する理由とは?』
東洋医学においては、
「聖人は巳病を治さず、未病を治し、巳病を治めず、未乱を治める」
こにようにいわれています。
優れた医者はすでになってしまっている病気を治すのではなく、病気になる以前にその芽を摘み取るものだという意味です。
理想の体温に近づけるためのポイントは、衣食住、そして陽光と睡眠といった日々の生活環境を整えていくことにこそあります。
参考になればと思います。
■参考文献