草食化からヒモ解く!病気の正体・真の病原に迫る自然派経世済民考 | 医者ギライ・クスリギライのための1日10分!医食同源・自然食実践ブログ

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「病気とは、何であるか?」

それは生き方の


“間違いである”

こう断定していたのは、自然医療や免疫学の大家の故・安保徹先生。

私たちの体は、まさに神秘!としか言いようがないほど、精密かつ精巧に作られている。

38億年ともいわれる進化の過程を経て、現在は最新版かつ最良のバージョンを装備しているのが私たちの体。

ブラッシュアップされた姿で私たちはこの世に生を受けている。だから安保先生は年齢を尋ねられると、

“38億才です!”

このように答えると著書の中で述べていたのです。

そんな奇跡ともいえる人体が、苦しくてツライ病気の症状に見舞われてしまう。その原因をヒモ解けば、生き方の誤り。

働き過ぎ!ガンバリ過ぎ!徹底し過ぎ!はもとより、動かな過ぎ!働かなさ過ぎ!過剰で無意味で有害な清潔志向や快適志向。

このことにこそ、最大の原因がある。現代医療はスグさま菌やウイルス、体そのものの欠陥などのセイにしたがるのですが、実際はそうではない。

 

晩年の安保氏は、このことを繰り返し強調されていたのです。

少し前のデータになるのですが、青少年の意識。これを日本・中国・アメリカ・韓国の4か国で比較したものがあるのですが、

「出世願望」

世の中に出て偉くなりたい!そう思う高校生の割合は、

中国:34.4% 韓国:22.9% 米国:22.3%

そして日の本ニッポンのそれはというと、たったの

“8%”

このような結果が報告されていました。こうした統計を耳にしたご高齢の昭和世代の皆さまなら、

「やる気がない」
「根性が腐っている」
「草食化の成れの果て・・・」


こうした感想を持つのではないかと思うのですが、安保先生はそうは見ない。実に喜ばしいこと!そんな感想を漏らされていたのです。

自分が子供の頃は、偉くなりたいと思う日本の青少年の比率は40%近くはあったであろう。国が貧しく、これから発展しなくてはならない時には人は偉くなりたがるもの。

 

でも今の日本は本当に豊かになり、物質面では遠の昔に満ち足りてしまっている。

 

現状で充分満足だし、重い責任を引き受けてまでお金持ちになりたい!とはあまり思わない。

若い世代が物質的な豊かさの追求を止め、精神的な豊かさの追求へと向かっていくための

“良い兆候”

このような感想を漏らされていたのです。

戦後の焼け野原からの復興時においては、国民全体が歯を食いしばって懸命に働き、世の中に必要なモノやサービス。

これらを大量に作り出していく必要があったのでしょう。

銀行が起業家たちにお金を貸すことによって、この世の中にお金を生み出されていく。

貸したお金にはすべて金利や利息までもがつくワケだから、お金を借りた側は元本と金利分とを毎月着実に返済しなくてはならない。

今月は丸々休んで、来月にまとめて!そんなノー天気な態度は決して許されない。

経営者も労働者も、共に心を合わせて必死に働かなくてはならなかった。

こうして日本はアジアの奇跡!とまで言われる戦後復興。これを驚くほどの短期間で成し遂げてきたのです。そのサマは

「一億総火の玉!」

そんな風にもいわれていた次第です。



■手を抜こう!
でも頑張り過ぎてしまっては、やがて体は破綻へとヒタ走ってしまいます。

免疫学でいうところの、交感神経緊張状態といわれるものになります。

私たちの自律神経、意識せずに自動で働く神経は、

“交感神経と副交感神経”

の二本柱で成り立っているのですが、心臓は動け!働け!と必死に思わなくても勝手に動いてくれている。

血流よ、もっと流れよ!そんなことを一切思わなくても、血液は動脈の中を最速216キロの超スピードで走り抜けている。

このように意識をすることなく自動的に働いてくれている体の仕組みこそが『自立神経』。

昼は活動の時間だから、交感神経優位の状態。
夜は休息の時間だから、副交感神経優位の状態。


交感神経優位は火事場のクソ力!神経ともいえる状態ですから、常に心身は興奮し緊張した状態。

反対に副交感神経優位は、興奮し緊張続きの心身を癒し、ノーマルな元の状態に戻す役割を果たしてくれている。

戦後の日本人のように昼夜兼行でガンバり過ぎてしまえば、体の中には活性酸素が充満していく。

活性酸素は本来は、異物や毒物を攻撃してくれる体の中の守護神のような存在なのですが、問題はその過剰

頑張り過ぎて体内に過剰な活性酸素を発生させ続けてしまえば、今度は正常な細胞にまで攻撃を加えてしまう。それこそが、

「細胞のガン化」

現在日本人の2人に1人はガンにかかる時代といわれていますが、その原因はガンバり過ぎによる生き方の誤り。

安保氏はこのように解説していたのです。

ついでなので、交感神経緊張群による病気をザッと挙げておくと、

「歯周病、胃炎、胃潰瘍、膵炎、クローン病、潰瘍性大腸炎、腎不全、子宮内膜症、子宮筋腫、卵巣嚢腫、痔、狭心症、心筋梗塞、くも膜下出血、脳卒中・・・」

だからこそ生前の安保氏は、仕事は

“手を抜いてしよう!”

手を抜かないと、心身が破綻してしまう。そして多くの若者たちが偉くなりたくないと思う調査結果に対しても、大変喜ばしい!

そう述べた理由は、ガンバり過ぎてはならない!良い人になってはならない!完璧主義を放棄しよう!

それらは体を破滅の方向へと向かわせるばかり・・・。そう警告し続けていたのです。



■白紙の状態で!
現在私たちの国においては、

「フードロス!」

が頻りに叫ばれ続けています。質の問題はさておき、量の面においては、極めて豊かな食料事情になっているのが現在の状況です。

にも関わらず、輸入しては捨て、また輸入しては捨て。そんな具合に地球資源の浪費ばかりをひたすら繰り返してしまっている。

衣服においても、年間40億着が作られ、その半分の20億着は廃棄されていることがいわれています。

そして日本国中、空き家だらけの惨状で、これから10年の間に3軒に1軒は空き家になることが予測されている。

それなのに、大都市では新たな住宅が建設され続けているのが現状です。これから人口が著しく減少していくのだから、それらもやがては空き家になっていくのでしょう。

このように衣食住、どれもあり余るほど満たされている状況の中で、日本の子供の7人に1人は

“貧困状態”

にあることがいわれています。コロナ騒動によって、この比率はますます上がっているのではないかと推測できると思うのです。こうした事実をヒモ解けば、明らかに

「富の分配」

にこそ最大の問題が潜んでいる。少数の者たちがこの世の富、日本の富を独占してしまっている。こうした状況と言えるのではないでしょうか?

私たちの側は常に、勤労は美徳!だとか、働かざる者食うべからずとか。そんな少数者に有利となるばかりの価値観を押しつけられてしまっている。

その挙句、サービス残業・サービス出勤。ダブルワーク、トリプルワークといった破滅的な働き方を強いられ続けている。

この日本には捨てても捨てても、あり余るほどのモノが充満しているにも関わらず・・・。

私たちはこれまで培ってきた今までの価値観を一度白紙に戻して、あるがままの現状を眺め直してみる必要があると思うのです。

 

 

■当面は我慢!
20世紀のアメリカの世界大恐慌下において、ニューデイール政策の理論的支柱となった経済学者として名高い、ジョンメイナード・ケインズは、

人間のニーズや欲求を二段階に分けて説明しています。

1つ目の二ーズは、『絶対的欲求』といわれているもの。平ったくいえば、

「衣食住」

などの生きるために欠かすことができない欲求になります。

2つ目のニーズはというと、『相対的欲求』と呼ばれているもの。

ヒトよりも偉くなりたい!とか、金持ちになりたいとか。少しでもカッコよく、キレイなままであり続けたいとか、モテてモテて困るとか。

このように人の欲求には二段階があるとケインズは説明しているのです。

地球上の多くの人々が絶対的な欲求の方。衣食住の充足を図っていくためには、相対的な欲求こそが馬の鼻先にブラ下げたニンジンになる。

 

モノが少ない時代においては、鼻先ニンジンによって人々は懸命に働き続けることで、社会全体に絶対的な欲求を行き渡らせることに

“貢献していく!”

ケインズはそれを金融における「利子や利息」に着目しました。

お金を貸して利子が付いている間は、まだまだ衣食住の絶対的な欲求は満たされていない状態。

でも、利子や金利がゼロ!の状態になれば、絶対的な欲求が満たされた状態になったと判定できる。

お金に利子が付いている間の人類は、まだまだツラくて苦しい“労働”に従事せざるを得ない状態といえます。

人類が広くこの世の富を分かち合い、自由を謳歌できるようになるまでの間は懸命に働く。

来るべきユートピアの実現を目指すまでのプロセス。いま人々はガンバって労働に従事し続けなくてはならない。

このことを意味してケインズは利息や金利のことをユートピア実現までの間の

「ガマン代金」

とまで呼んでいたのです。

ケインズは1930年の段階で100年後、2030年の人類社会のあり方を展望した講演をスペインのマドリードで行っています。

『我々の孫たちの経済的諸可能性』というタイトルの講演で、

 

「2030年の人類はもはや誰も経済や労働などに何の価値も置かなくなり、関心すら持たなくなっている」

そんな時代の到来を予言していたのです。

「衣食住」の生存の基本条件となる絶対的欲求は広く人類全体に行き渡り、もはや問題にすらならなくなっていると述べていたのです。

俗に言う、食うために働く必要がなくなっているのだから、私たちが8年後に迎えるはずの2030年の人類の姿は、

「芸術や学問など文化的な活動に忙しいだろう」

こんなことを述べていたのです。

■ 決定権を我らに!
日本はすでに『ゼロ金利』に到達して、早や20年が経過しようとしています。

日本から遅れて先進諸国と呼ばれる国々においても軒並みゼロ金利を達成しているのが現在の状況になります。

日本が海外に持つ純資産は約360兆円といわれ、ダントツで世界一のお金持ち国家としての地位を長く保ち続けているのです。

ケインズから言わせれば、日本は世界に先駆けて史上初めて、ゼロ金利を達成した国。

日本国民は一致団結して焼け野原から立ち上がり、お金という種子を次々に開花させ、

 

『百花繚乱』

 

の状況を作り出しました。ケインズが描いた理想の国家こそが私たちの国・ニッポン、こういうことになるのだろうと思います。

にもかかわらず、私たちの生活は苦しくなりばかり・・・。

一部の者たちがこの世の富を謳歌することに、どういうワケだか、私たちの側が力を貸してしまっているのが現在の姿ではないでしょうか?

ケインズは理想の状態、ゼロ金利を成し遂げた後でも、富の独占や蓄積、そして貨幣への愛を手放さない。

そんないつまでもおカネにしがみつき続ける資本家や支配階級に対しては、

「刑務所に送るか、精神病院に隔離しなさい」

と述べていたのです。輩たちは犯罪的で、病理的な性癖であるから、社会から厳しく糾弾されなくてはならない。こんなことを述べていたのです。

私たちは新たな時代にふさわしい、そんなシステムにすべてを作り変える必要に迫られていると思うのですが、いかがでしょうか?

そんなの夢物語だよ。空想に過ぎないよ。そう思われるのかも知れません。でも、私たちが諦めてしまえば、状況はますます悪くなっていくばかりになってしまいます。

今は正社員であっても、その立場はやがては滅び、誰もがその日暮らしを余儀なくされる。そんな日だって決して遠くはないのが現状ではないでしょうか?

資本主義とはお金という資本をたくさん持った人々に、決定権が集中する社会のあり方といえます。

彼らが自分に都合が良いように、この世のルールを作り定め、私たちに強制するあり方こそが資本主義。それはもはや完全に

 

“時代遅れ”

 

ではないだろうか?それぞれが真剣に考える必要を思います。


■参考文献 

 

 

無肥料無農薬米・自然栽培と天然菌の味噌・発酵食品の通販&店舗リスト

 

 

自然食業界キャリア15年のOBが綴る

無投薬・無医療の生き方マガジン!

 

 

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