検査にまつわる、さまざまな
「リスク」
知っているようで、実はあまり知られていないのが正直なところではないでしょうか?
手術や投薬治療などとは違って、
“まぁ検査だから・・・”
と心理的抵抗も少なく、受けやすい。ハードルが実に低い。こうして、多くの人が安易に検診などを受けているのです。
でも、この気軽さがちょっと危ない・・・。
たかが検査、とりあえず検査といえども、思わぬ被害に遭ってしまうことも一方にはあるからです。
胃カメラは、消化器官の状態を見るために検診には欠かせないアイテムとなりますが、実はこの胃カメラで年間
“100~500件”
くらいの死亡例があることを知り合いの医師から聞いたことがあります。
ハッキリとした統計はないようですが、とりあえずの検査がまさかの命取りへと発展してしまう。
そんなケースだって実際にあるのです。
現在も、安易にPCR検査や抗原検査などを受けてしまい、陽性判定でも出てしまえばもう大変!
本人はもちろん、周囲は濃厚接触者とされてしまい、
「みなし陽性者」
にされてしまう・・・。昔、連帯責任!だなんて部活動で理不尽に言われたものですが、今はまさしくそんな感じ。
検査などは決して気軽に受けてはならない。充分な覚悟と決意とが必要なのではなかろうか?
私はこのように思っているのです。
■原因不明・・・
胃カメラは今ではファイバースコープが使われる時代になっています。
レントゲンのようにキケンな放射線を浴びることなく、体の中を詳しく調べることができてしまう。
こうしたことから胃カメラは安全性の高い検査と思われているのです。でも、胃カメラには2つの危険性が存在するといわれている。それが
「麻酔と穿孔(せんこう)」
この2つによって重大な事態に発展するケースがあることが指摘されているのです。
麻酔については、何度かこのブログでも紹介しましたが、体調の良い日を選ばないと思わぬリスクに晒されやすい。
麻酔は盲点になりやすい面があるのです。
手術と麻酔はセットのものですが、どうして麻酔が効くのか?この点については、現在もよく分かっていないことが言われています。
麻酔を眠りに近いもの、そう考える向きもありますが、眠りならメスを入れられて、目が覚めないなんてこと絶対にない。
必ず痛みで、飛び起きるはずなのです。でも、麻酔となるとはそうはならない。それは一種の
「昏睡状態」
を作り出す作用がある。それによりキケンな事態を起こしてしまうケースもあるようなのです。
なぜ麻酔が効くのかについては、薬効が脳の神経細胞に作用して、機能を一時的に遮断する。
そのことで、意識や痛み、運動機能を喪失させるのではなかろうか?このように言われていますが、その実態は分かっていません。
250~500例に1件の割合で発生するといわれる
“術中覚醒”
のリスクも指摘されています。術中覚醒とは手術の真っ最中に麻酔から目醒めてしまうといった実にオゾマシイ事態・・・。
文献では5~10人に1人は実際に、“痛みを感じた”報告されている模様です。
痛みはもとより、精神的な後遺症が強く残ってしまう。術後の恐怖に苛まれてしまうそうなのです。
胃カメラを飲む際は、ノドの痛みを麻痺させる目的で、麻酔が使われます。それによりショック状態を引き起こし、最悪の場合は死に至ってしまうこともあるようです。
おおみや診療所・所長の松本光正医師は、
「日本中で年間数十人がなくなっているのではないでしょうか」
と述べているのです。コロナなら1人死亡、3人死亡と連日うるさいくらいに繰り返されているのですが、麻酔によるそれは何ら一切報道されない。
あまりにアンフェアで偏り過ぎていて、それでいて実に分かりやすい。コロナ騒動の本質が何であるかが見えてくるように思います。
また、『知らないと危ない麻酔の話』(講談社α新書)の中でフランク・スウィー二ー医師は、
2004年にアメリカにおいて4000万人が手術を受け、そのうちの2000人以上が麻酔が原因で死亡したと述べています。そしてこの数倍の患者が
「麻酔に伴う合併症で苦しみました」
と指摘しているのです。スウィニー氏は麻酔1つにも大きなリスクがあるので、体調の良い日を選び、医療スタッフとよく相談し、信頼できる
“麻酔医を選ぶ!”
この重要性を著書の中で繰り返し強調しているのです。
とはいえ、日本の医療の現状を思えば、それは理想論に過ぎない面があることも事実。
検査も、手術も、病院側のスケジュールに沿って行われるのが当たり前になっているからです。
患者本位の医療の姿からは、ほど遠いのが現状といえるでしょう。
■生死紙一重!?
胃カメラで、もうひとつのリスクとなるのが
「穿孔(せんこう)」
の問題です。麻酔をかけ、内視鏡を入れていくに当たって、食道を突き破ったり、胃を突き破ってしまったり。
こうした医療事故の発生頻度が高いことが問題視されています。
部分麻酔ではなく、全身麻酔で検査を行う場合、損傷による苦しみを医師側に合図できない。
即刻、中止にするべき事態が起こっているのに、患者も医者も分からぬままに、内視鏡検査を
“継続してしまう”
こうしたケースもあるようです。その結果、呼吸困難を起こしたり、心肺停止となったり、重大事故へと発展してしまう。
たかが検査が思わぬリスクを孕んでしまう。医療機関にかかる際は、命がけ!それは決して大げさな話ではないのです。
また胃の状態を調べるために、用いられるのが「バリウム」になります。
レントゲン検査には欠かせないものといえますが、これにも思わぬリスクが潜んでいることがいわれています。
特に要注意なのが、便秘がちな人。または、腸の調子が悪い人。
こうした人がバリウムを飲んでしまうと、排泄が上手くいかず、腸内でガチガチに固まってしまうリスクがあるというのです。
そうなると、急性の腸閉塞を起こしやすくなり、緊急の開腹手術を受けざるを得なくなる。とんでもない事態へと発展するケースも少なからずあるようです。
また腸のようなヌルヌルの臓器を切除する際には、
“縫合不全”
の危険性が常に伴います。切除個所を糸を使っ縫い合わせるのですが、糸をキツく締め過ぎれば細胞壊死。緩すぎれば、スグに綻んでしまいます。
繋ぐ位置がほんの少しズレただけで、その後に深刻な合併症を起こしやすくなってしまうのです。
どんな名医であっても、縫合不全をゼロにすることは不可能であることがいわれています。
いつでも誰でも正しく糸を結べるようなものでは全くない。極めてハイリスクな措置であることが解説されるのです。
バリウムを飲んだ後には、必ず下剤を渡され、そして水をたくさん飲むように言われます。それが意味しているのは、いつでも誰でもこの
「危険性があること!」
お腹の調子が悪かったり、便秘がちだったりするなら、たかが検査と侮ることなかれ。
医療機関にかかることは、死と紙一重。そのくらいの覚悟を持って、丁度良いのではないかと思うのですが、いかがでしょうか?
■参考文献
■無肥料無農薬米・自然栽培と天然菌の味噌・発酵食品の通販&店舗リスト
■自然食業界キャリア15年のOBが綴る