なぜ添加物は氾濫を続けるのか?自然食と添加物との知られざる関係に迫る! | 医者ギライ・クスリギライのための1日10分!医食同源・自然食実践ブログ

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「高温多湿の国ニッポン」

ジト~として湿気ムンムン。 

平均湿度は、約70%といわれる私たちの国は、水資源がいつでも豊富。

だから水不足に悩むのではなく、過剰な水に悩まされ続けてきた経緯があるのです。

武田信玄の「信玄堤」は有名ですが、昔から河川の氾濫を治めた殿様は

“名君!”

と呼ばれ、長らく称賛され続けているのです。

水が多く、湿気ムンムン。そんな息苦しいまでの高い湿度の中をいかに快適!に過ごしていくか?

日本文化の底流には、

 

 「湿気対策」

コレへの様々な知恵が込められているのです。

湿度が高い中、生命を養う大切な食べものをいかに腐らせないか?

その追求が保存食の伝統です。

天日に干して乾燥させる『乾物文化』は一方の雄となりますが、他方に、

『塩』

を重んじてきた伝統があります。

冷蔵庫がない時代、高温多湿な気候の中で、いかに食材を保存するか?そのカギとなった食材が塩だった!

こういうことになるわけです。

味噌も醤油も漬物も、そもそもは保存食として始まったことがいわれているのです。

塩をたくさん使うことで、食べものを腐らせずに保存する。塩はこの地で生きる私たちにとって欠かすことができない

“大切な食材!”

このようにいえるのです。


今回は、「気候と風土」について考えることで、

医者を遠ざけ、クスリを拒む。

そんな生き方のヒントについて述べてみます。

 



■塩への風当たり
当然ではあります、塩の恩恵は『保存面』だけに留まるものではありません。

人体は60兆の細胞からできているといわれますが、塩には

“新陳代謝”

を助け、促す働きがあるのです。

高温多湿の日本では、ちょっと動いただけで、汗がジンワリにじんでくるもの。

体重60キロの人の体内には、200~250gの塩を抱えているといわれ、体内の塩分濃度は、

「0.9%」

常に一定に保たれていることが説明されるのです。

汗をかく量も機会も、どちらも多い国に生きる私たちは、汗とともに流れ出ていく塩分。これをしっかり補給する必要がある。

その役割を担うのが味噌汁や漬物などの塩蔵食品。それは日本の食文化の中心軸の1つになっているのです。

塩分補給に留まらず、塩による恩恵は味覚面でも大切な役割があります。塩は

“万能調味料!”

といって良いほど、食材の美味しさを引き出す素晴らしい働きがあるからです。

日本料理で「塩降り三年」といわれる理由は、このこと。

素材の味を最高に引き出す調理人になるためには、最低3年もの時間をかけて、試行錯誤を繰り返す必要がある。

実際に塩がバッチリ決まらないと、マズイ料理になってしまうことは誰もが経験済みではないでしょうか。

優れた保存性と健康増進効果、しかも味の管理人とでもいうべき存在の塩。塩は実にマルチな活躍で、私たちに多大なる恩恵を与えてくれているのです。

でも、これほど大切なものであるはずの塩を、日本人はいつからか、

「敵視!」

するようになってしまいました。

そしてそれこそが、食材に合成添加物を乱用するといった悪しき温床になってしまっている。

このようにいわねばならないのです。
 

■奇妙な話に・・・!
食品の塩分濃度は高ければ高いほどに、

「腐敗菌」

の増殖を抑えることが分かっています。

でも、塩は体に悪い!なるべく使うな!

 

こうなってしまえば、食材の保存は難しくなるばかり。どうしたって、別の代用物が必要になる。

そこで登場するのが

“食品添加物”

防腐剤、PH調整剤、ソルビン酸、各種殺菌剤・・・。

さらに最近は、野菜も魚も自分で切ることをしないので、カット野菜なども重宝されている。

そこで使われるようになっているのが、

「次亜塩素酸ナトリウム」

コロナウイルス騒動ですっかりお馴染みとなった薬剤というわけです。

塩はあまりにキケンだけど、合成添加物なら安全なので何でもOK!こんな奇妙キテレツな話にすり替わってしまっている。

塩は本当に怖いモノなのかどうか?塩よりもずっと添加物の方がコワイのではなかろうか?

この点をきちんと再考してみる必要を思うのですが、あなたはいかが思われるでしょうか?

 




■救命措置には?
春が終わり、新緑を迎え、暑い夏が到来すると、決まって騒ぎ出すのが

「熱中症」

これによる救急搬送の出動回数が急増するのが恒例になっています。

2017年度の全国の搬送者数は52,984名。2018年度は95,137名。2019年は少し落ち着いて、71,317名となっています。

そしてその半数は高齢者。このような比率になっているのです。

緊急搬送時に応急処置として使われるのは、

「生理食塩水」

になります。

熱中症は血液の塩分濃度が下がっていることで、引き起こされる症状といえます。

だから応急措置には、塩水が使われる。それは血中の塩分濃度を高めるためのもの。熱中症の主な原因を突き詰めてしまえば、塩不足にこそ問題の根源が潜んでいる。

『生理食塩水』を熱中症の応急処置に使うことからも、このようにいえてしまうのです。

高齢者の多くは病院通いをして、そこで厳しく
 
「減塩!」

を指導がされてしまっている現状があります。

医者の言うことを素直に聞いて、普段から塩の利かないマズイ減塩食を食べ続ける。

その結果、熱中症で倒れてしまい、敵であり、キケンであるはずの生理食塩水を注入されている。

これはあまりに愚かなことではないかと思うのですが、どうでしょう?

過剰な減塩主義が招く深刻な

“塩不足”

私たちは塩を敵視し、添加物を愛するといったような反自然な振る舞いを行い続けてしまっている。

こうした行為は慎まなければならないと切に思うのです。

自然食品店や有機野菜の宅配などでも、減塩効果!を謳った加工食品がたくさん売られています。

そんな商品の裏面を眺めてみれば、ほとんどの場合において、

“酵母エキス”

が使われています。

酵母エキスなんていうと、いかにも自然のものであるかのように思われがちですが、これは正真正銘の化学調味料になります。

化学調味料とは製造方法が違うだけで、濃厚な旨味成分を付け足すために作られたモノ。

化学調味料も酵母エキスもどちらも薬剤であって、役割や毒性においては違いはない。

このように考えておく必要を思うのです。
 

■食品と添加物
酵母エキスは、自然食品店などで売られている

「ソース、菓子類、ラーメン、ダシ類」

などの加工度の高い食材に頻繁に使われる傾向があります。

食の安全を大切に考える私たちはパンを買うなら天然酵母パンを選ぶのではないかと思います。

なぜなら一般のパンに使われるイースト菌は化学的に操作・培養されていることが理由になるのです。

酵母エキスはこのイースト菌によく似ていて、以前はビール製造の際に出る産業廃棄物のビール酵母を使っていました。

でも最近は自然食志向が高まり、需要が大きく膨らんだため、産廃品を使うのを止めたようなのです。

そして酵母エキス製造のための『特許付きの酵母菌』を開発した旨が特許庁のHPに掲載されているのです。

酵母エキスを抽出するための酵母。これを純粋培養する過程においては、殺菌剤や抗生物質などが使われています。

これらの薬剤によって、肝心の酵母菌が死滅しないように、酵母菌の

「遺伝子操作」

が行われていると、『薬の常識はウソだらけ』(廣済堂)の中で、環境臨床医の三好基晴氏は指摘します。

「酵母の遺伝子操作には、エチルメタンスルホン酸、リン酸緩衛剤、N-メチル-Nニトロ-Nニトロソグアニジン、ソルビトール溶液などの化学物質を使っています」

と述べ、培養液には、

「酢酸カリウム、リン酸緩衛剤、プロモピルビン酸、パラフィン、硝酸アンモニウム、リン酸2水素カリウム、硫酸マグネシウム7水和物、硫酸第一鉄7水和物、チアミン、炭酸カルシウムなどを使っています」

と指摘するのです。

このように幾重にもわたる化学処理、薬剤処理の末に、酵母エキスは作られているのです。

遺伝子改造と薬品まみれで作られているのが酵母エキス。でもそれがどういうわけだか、分類上は添加物ではなく

“食品”

に指定されてしまっている。

つまりお米やパン、味噌やアメなどと同じ扱いになってしまっているのが現状。

化学調味料の方は分類上はしっかり『添加物』に指定されているのですが、どういうワケだか酵母エキスの方はそうなっていない。

だから酵母エキスをどんなにたくさん使っても添加物は使用していないことになってしまうというわけです。

こうして有機野菜の宅配業者や自然食品店においては、酵母エキス入りの加工食品などを

「無添加食品!」

として販売し続けている。

反自然であるはずのものを恥も外聞もなく、安全食材の名のもとに扱い続けている。

自然食業界には、このようなマヤカシが横行している面があるのです。

 



■何度もオイシイ!
このように化学処理をされた酵母菌の液胞の中には、

“アミノ酸やタンパク質、ペプチドや核酸、ビタミン”

などが多く含まれています。

これを取り出し、食材に添加すれば、コクと旨味、味の奥行き。これらをカンタンに付け足すことができてしまうのです。

核酸やアミノ酸、ペプチドなどが化学反応を起こし、重層的な深い旨みを付け足すことができてしまう。

旨味成分のみならず、

”ビタミン○○豊富!”

だなんて、パッケージに大きく表示することだってできてしまうのです。

メーカーからしてみれば、酵母エキスは化学調味料よりも割高になるのですが、『自然食品』を名乗って売ることができてしまう。

高い値段で販売できるので、コストは充分に回収できるといった勘定になります。

消費者は粗悪なものを安全食材と偽られ、それに対して高いお金を払い続ける。こんなダマしの手口に遭っているというわけです。

しかも酵母エキスには

「減塩効果」

があり、食材にたった0.1%添加するだけで、30%もの減塩効果を生み出すことができる。

無添加食品で、ビタミン豊富で、しかも抜群の減塩効果。こんな具合に、酵母エキスは売る側にとってのたくさんのメリットがある。

食材購入の際にはしっかりと裏面の表示をみる。

このことが大切であろうと思うのです。


■食材と薬剤
現在日本人1人当たり、1年間で

「約8キロ」

もの、食品添加物を摂取していることがいわれています。

粗悪で味も素っ気もないような食材に対しては、化学調味料や酵母エキスで旨味を付け足す。

塩はキケンなものだからその代用品として、腐敗防止に『防腐剤』が使われている。

古い素材を使うため、色どりなんてあったものではないから、『着色料』で色付けを行わなくてはならない。

香りなんてとっくの昔に吹き飛んでいるものだから、『香料』を添加し、匂いをゴマかす。

このように私たちの命の糧であるはずの食材は、

“薬剤まみれ”

になり果てているのが現状といわねばならないのです。

食べたものが血となり肉となっていくのだから、日々口にする食材はしっかり厳選することが大切。

これから気温が上がっていくと、徐々に熱中症の心配が高まっていきますが、良質な塩を体が欲する分だけ食べること。

根拠の乏しい減塩主義などには決して惑わされてはならない。

このように思うのですが、あなたはいかが思われるでしょうか?

 

 

■参考文献

 

 

無肥料無農薬米・自然栽培と天然菌の味噌・発酵食品の通販&店舗リスト

 

 

自然食業界キャリア15年のOBが綴る

無投薬・無医療の生き方マガジン!

 

 

 

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