イノチ短しカゼひけ乙女・健康と美容のためのナチュラル医療・発熱学【冬編】 | 医者ギライ・クスリギライのための1日10分!医食同源・自然食実践ブログ

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「カゼは万病のもと」

 

 

良いコトなんてひとつもない。百害あって一利なし。

仕事や家事にも支障が出るし、ツライし、キツイし、苦しいし・・・。

 

「カゼなんか引いていられない!」

 

こんな風に思われている頃かもしれません。

 

でも、

 

“人間万事、塞翁が馬”

 

人生にムダなものはない、そんなことだってよく言われている。

カゼにだって、

 

何かプラスの面があるのではないか?

カゼがもたらす良い面だってあるのではないか?

 

そう興味を持って、調べてみると・・・、

 

今回は「カゼ」について考えることで、

医者を遠ざけ、クスリを拒む。

 

そんな生き方のヒントを探っていきたいと思います。



 

■脳と体温の関係は!?
脳の中には体温をコントロールする

「体温中枢」

があるといわれます。

平熱が36.5℃の人は体温中枢も36.5℃に設定されている。
脳の中枢神経が体温を管理しているのです。

でも、

カゼのウイルスやインフルエンザウイルスなどが体内に侵入すると、
それへの対処に取り掛かる。

 

平熱をやめて

 

「設定温度を変更する」

その変更を行った状態が、

「発熱」

このように解説されるのです。

例えば、

“40℃まで上げよう!”

そう体温中枢が決めると、他に異論を差し挟む余地はない。

体温中枢が王様で将軍で法律で、憲法。

 

体は全会一致で、設定した体温目指して、

 

「上昇していく」

 

このように解説されるのです。



■悪寒がするのはなぜ?
36.5℃が平熱の私たちにとって、

 

「38℃」

 

ともなればかなりの高熱です。

普通に考えれば、体がホテッてアツくて

 

”タマラナイ!”

 

そんな状態になりそうなモノですが、

 

そうはならない。

 

この段階では、ゾクゾクブルブル、ずっと


「悪寒」

に悩まされ続けるわけなのです。

熱っぽくてダルイにも関わらず、体は寒さで震え続けてる。

どうしてなのか?

それは体温中枢が体温を

 

40℃に設定したから。

 

まだ設定温度に2℃ほど足りないからこそ、寒さを感じる。
体を震わせ、散々不快になることで、

早く設定温度にまで達しようとする。その体の意志の表れこそが

「悪寒の意味」

と解釈されるのです。




■汗がサイン!
体温中枢の命令通りに、設定温度にすばやく達しようとして

 

私たちの体はさまざまな工夫を始めます。

その1つが、

 

「毛穴をバッチリ閉じること」

 

それにより、熱を外に漏らさない工夫をするのです。

そして悪寒が理由で筋肉がブルブル震える。その震えで生じる、

 

”摩擦熱”

 

を利用して、設定温度までイチ速く到達しようと図るのです。

設定された温度に至るまでは

 

汗ひとつかかない

毛穴を不意に開いてしまえば、熱が発散されてしまい、

設定温度までに時間がかかってしまうから。

 

私は貝になりたい」

そんな感じで、パカッと開けちゃうようなマネは

 

決してしない

 

ものなのです。


こうし手体は挙党一致の体制を組むことで、

ようやく設定温度に達するわけなのです。

 

 

■目標達成後は?

40℃に達すると、そこで初めて

 

スイッチがON」

 

に入る。


”毛穴を開け!”
“汗で熱を発散セヨ!”

“血流をMAXに上げよ!”


こんな感じで、体の治癒力が全開に発揮されていく。

カゼも、インフルエンザも、

汗が出だしたら、

「もう少し!」

そう言われる由縁は、このプロセスに理由がある。

 

熱を発し・熱を籠め・熱を解放する。

これが発熱の科学になるのです。

 

 

■手助け無用!
熱を解放し始めるのと同時に、

さっきまでの悪寒が

 

ピタッと止まってしまう。

 

今度は熱っぽさ全開で、アツくてアツくて

 

”タマラナイ!”

 

そんな局面に突入していきます。

 

真冬から真夏の様相へ。

 

汗で衣服がグッショリと濡れるほどになり、それに合わせるかのように、

 

「体温は低下」

 

していく。

このようなプロセスを辿って、平熱の36.5℃に戻っていくのです。
この発熱から平熱に戻るまでの時間が、

”48時間~54時間”

と、医学では解説されるのです。

人によって若干の違いはあれど、ほぼ3日もかからない程度

元の状態に戻るといわれます。

カゼで熱が上がると、食欲もなくなりますが、その間食べてはなりません。

“精を出さなきゃ!”

とムリに食べさせようとする傾向もありますが、これはイケません。

以前もこのブログで書きましたが、白血球のマクロファージが体の中の異物、

菌やウイルスなどに攻撃を加えている最中なので、

 

お腹が空かないようになっている

 

からです。

マクロファージは菌やウイルスなどに攻撃を加える、

白血球部隊の隊長であるのと同時に、

 

血液中の

 

「余分な栄養分」

 

を処理する担当でもあるから。

 

食べてしまえば、余剰分の栄養処理に力が奪われ、異物への攻撃が疎かになってしまう。
食べると平熱に戻るまでの時間が長くなってしまうので、

 

余計な手出しを一切しない!”

 

体で起こることの処理は体に任せる。

このように説明できるのです。
※参考
 『ガンを治す2人の名医が教えるマル秘健康術・自然医療と自然食から症状を考える!





■敵に塩を送る!?
以上がカゼの自然治癒までのプロセスですが、

 

この流れを無視して、

解熱剤を服用すればどうなるか?

力づくで体温を下げるような行為に出れば、

体温中枢が設定した温度に

 

到達しにくくなってしまう。

解熱剤の薬効が発熱を抑えようとするからです。

薬効が継続している間は、熱は確かに下がります。

でも、薬効が切れれば、

再び体温中枢が設定した温度に向けて

 

上っていこうとする。

これが”カゼがぶり返し”たり、”長引いたりする”プロセスになります。

体の声を聴くことなく、解熱剤を飲んだり、カゼ薬を服用したりと、

余計な手出しをしてしまうと、

 

後々まで尾を引いてしまうケースも少なくない。

やはり
 

体のことは体に任せる」


この姿勢が大切ではないかと思います。


■命はすべて知っている
カゼやインフルエンザは

 

ウイルスが体内に侵入

 

することで発症します。

私たちの体は、

 

ウイルスが熱に弱い

 

ことをよく知っているので、設定値をわざわざ変えてまで事態に対処するわけです。

カゼやインフルなどの症状は私たちもツライのですが、

ウイルスだって温度上げられてしまい

 

”苦しくてツライ!

 

わけなのです。

 

にも関わらず、


解熱剤やカゼ薬で熱を下げてしまえば、喜ぶのは

 

ウイルスばかり」

 

となってしまいます。

ウイルスの増殖に手を貸す結果にも繋がりかねない。

そんなことにもなってしまうのです。


■白血球と体内酵素の関係!
また、

 

カゼやインフルエンザでクスリを飲んでしまうと、

 

さまざまな不利益

 

が私たちに降りかかってしまいます。

その1つが、「白血球の働き」です。

白血球は血液の流れを利用して、全身を隈なくパトロールしてくれる免疫部隊。
先に紹介した

 

マクロファージを筆頭に、顆粒球、リンパ球

 

といったメンバーによって構成されています。

体温を上げると健康になる』の著者の齋藤真嗣医師は、

体温が上がると免疫部隊の活動が活性化すると指摘し、

 

その上で、

「体温が1℃下がると免疫力は30%低下し、逆に1℃上がると免疫力は500~600%もアップします」

と指摘しています。

これは白血球の数が急激に増えたり減ったりするのではなく、

1つの白血球が持つ能力と精度がアップしたり、ダウンしたりするという意味。

そして免疫力が引き上がる仕組みの説明として、

「酵素活性」

の大切さを強調しているのです。

食べものを分解するのも酵素、アルコールを分解するのも酵素、栄養を摂り込むのも酵素の力、

老廃物を排出するのにも


体内酵素が深く関わっている

 

と言うのです。

そしてその体内酵素は

「体温37℃越え、高ければ高いほど活性化」

すると述べているのです。

酵素といえば、”熱に弱い”ことが知られているので、
発熱で温度が上がれば

“酵素も壊れちゃうんじゃないの?”

そんな疑問も浮かびます。

でも齋藤医師は、同著の中で、

酵素が熱に弱いのは食べものに限ったことで、私たちの体の酵素が壊れるのは、

「最低でも48℃。人間の体温がそこまで上がることは絶対にない」

と述べているのです。

発熱は血行を良くし、酵素活性と白血球による免疫力を高め、

ウイルスを撃退しようとする大切な体の治癒反応。

だからカゼを引いたら、

「お風呂にゆっくり浸かり、いつもよりしっかり体を温めること」

と述べ、後は温かくして、

”寝ることが大切”

こう指摘しているのです。

 

 

 

■女性に多い理由は?
私たちの体にとって、

 

農薬や食品添加物、サプリメントの錠剤や顆粒、クスリそのものも、
すべて、

「異物」

です。

異物が侵入すると、白血球部隊も退治に向かってくれますが、他に、

肝臓・腎臓をはじめとした臓器も、

 

”その無害化”

 

に向けて懸命に働いてくれるのです。

体内に侵入した薬剤などの異物は、肝臓に運ばれて処理されます。

水に溶けるタイプの「水溶性」の異物は、腎臓から膀胱に向かい、

そのまま尿から排出されます。

 

でも、人工の化学物質の多くが

「脂溶性」

です。油に馴染みやすく、水に馴染まない。

人工の化学物質が、

 

”入口あって出口なし”

 

といわれる由縁は、体内に入ると脂肪組織に蓄積されやすいこと。

わずかな人工の化学物質を探知しただけでも、

 

頭痛やめまい、失神、発疹、吐き気

 

などを起こしてしまう「化学物質過敏症」の患者さんの多くが

 

「女性」

 

である理由は、男性よりも体内脂肪の割合が高いことに理由がある。

そう指摘する声もあるのです。

 

農薬・添加物をはじめとした人工の化学物質は、実に

 

”厄介な物質”

 

このように言えるのです。


■異物を同化!

それでも私たちの体は、この厄介な異物の無害化に向けて、

懸命に働いてくれています。

 

特に肝臓は

「同化」

 

といわれる作業を行っているのです。

 

同化とは、

 

扱いにくい脂溶性の異物を水溶性に近づけようとする働きのことで、

肝臓から

「チトクロームP450」

といわれる「薬剤分解酵素」を分泌します。

 

異物を酸化させることで、薬効や毒性を低下させる分解酵素です。

 

アルコールやニコチンなどもこの酵素の働きによって、

 

”無害化”

されるわけなのです。


水溶性に近づけることが難しい場合は、便からの排出を試みる。
発熱はこのP450の活性も盛んにするので、熱は決して、

「下げてはならない」

こういうことになるのです。

現代に生きる私たちはどんなに注意を払っても、人体にとって異物、

人工の化学物質の侵入を

 

ゼロにすることは難しい。

でも、

 

たとえ体内に侵入したとしても

 

「排泄のためのシステムが活性化」

 

されていれば、無害化できる部分もあるのです。

本物の塩を摂り、農薬や添加物などの異物を食卓から排除し、

生活空間から可能な限り、人工の化学物質を排除する。

 

そして普段から体温を上げることを意識して、日々の運動を心がける。

日光浴も有効な高体温対策になります。

 

そしてカゼやインフルなどの発熱時には、

“体のお掃除のチャンス到来!”

と考え、体温中枢が設定した温度まで引き上がるよう

 

邪魔をしないこと

 

このことが大切になるのです。


でも、

“子供の発熱は脳炎や脳症などの深刻な病気に発展するケースもあるいうけど・・・”

このような心配を持たれる方も少なくないでしょう。

自然食の裏側』の環境臨床医の三好基晴氏は、

脳炎や脳症とカゼは別の症状で、そもそも脳症にかかっていたものが発熱で、

「表面化するだけ」

と指摘しています。

 

■免疫力活性の切り札は?

これからカゼやインフルエンザの本格的なシーズンを迎えますが、

「体内大掃除」 

のチャンスととらえて喜んで、発熱しようではありませんか!

血行を良くして、白血球も、体内酵素も、常在菌も活性化して、

人生をリフレッシュさせる機会と積極的に考えてみることも

大切ではないか?

と思います。

このブログで以前も述べましたが、

 

カゼに抗生物質は効かないし、咳止めも去痰剤も解熱剤も本来、

 

一切不要なもの

 

です。


インフルエンザには一応“効く!”といわれる治療薬はありますが、

 

建物から飛び降りたり、凶暴になったり


何かと副作用が話題になる問題のクスリです。

※参考

 『医者と患者の不足と過剰・カリスマに学ぶ!自然治癒力発動のヒケツとは?

そんなものを飲むくらいなら、血行を促し、暖かくして、

熱が設定温度まで上がるのを待ち、安静にしておいた方がずっと良い。

体内お掃除完了後のインナービューテイー獲得を楽しみして、

フィーバー期間を静かに過ごす方法だってあるのです。

 

人体が備えている精緻極まる・高い能力に比べれば、

科学も医学も所詮は、

“人の浅知恵”

に過ぎないわけです。

 

新潟大学名誉教授・故安保徹氏は、『病気にならない免疫生活のすすめ』の中で、


「体を鍛えるのは体操。免疫を鍛えるにはカゼを引きなさい」

と述べています。

鍛えない脳も筋肉も衰える、鍛えない免疫力も衰える。

カゼもインフルも免疫鍛錬の格好の機会なので、ぜひ参考にしてみて!

 

 

■“食の安全”・百冊読むよりこの9章!

後悔しない有機野菜の宅配選び講座


■参考文献

 ・『体温を上げると健康になる』 齋藤真嗣 著 サンマーク出版刊

 ・『病気にならない免疫生活のすすめ (中経の文庫)』 安保徹 著

 ・『自然食の裏側』  かんき出版 刊 

 ・『9割の病気は自分で治せる』 岡本裕 著 中経文庫 刊

 ・『クスリの分解と排泄』 :http://www.minamitohoku.or.jp/up/news/druginfomation/druginformation90.htm

 ・『チトクロムP-450 を介した薬物代謝

 ・『発熱で頭がわるくならないか

 

 

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