なぜ農薬や添加物はなくならないのか?啄木に学ぶ時代の必要研究学! | 医者ギライ・クスリギライのための1日10分!医食同源・自然食実践ブログ

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稼ぐために働く。
儲けのために仕事をする。



私たちはそれを当たり前にしています。


儲けなければ潰れてしまう。
儲けを最大化することこそが企業の使命。



“売上-コスト”が利益だから、

売上を最大限拡大し、コストを徹底してカットする。



こうすることで儲けをドンドン大きくすることができるのです。


コストの多くは、

 

 

「原材料費と人件費」



どちらもできるだけ安く抑える必要がある。抑えれば抑えるほどに、儲けは大きく膨らんでいくからです。

 



加工食品でいえば、

質の高い食材を使えば当然コスト高になってしまう。材料費を抑えるためには粗悪な食材を使わざるを得ない。

そのままではとても販売できないような質の悪い肉や野菜を安く大量に仕入れることになるのです。


当然、味は悪く色も香りもないわけだから、何とかしなくては売れない。そこで使われるのが、

 

 

「食品添加物」

 

 

これを駆使することで儲けを大きくすることができるのです。



旨味の補填には化学調味料を用いれば良い、それで終わりです。

 

でも、

化学調味料は食品添加物の代表選手だから風当たりが強い。そこで用いられるのが

 

 

「酵母エキス」


酵母エキスは添加物ではなく、「食品」に分類されているのでとても使い勝手が良い。中身は化学調味料とほとんど同じであるにも関わらず、表示のマジックで、


「無添加食品!」


と名乗って良いことになっている。添加物ではなく“食品だから!”

 

そんな具合に幅広く使われているのです。

 

実際に自然食品店や自然食の宅配などでも、「酵母エキス」がバッチリ入った食材が無添加食品としてたくさん売られている。

 

味も素っ気もないような食材も、化学調味料や酵母エキスを使えば、舌先だけの美味しさを補うことができるのです。

 

ハッキリ言って“ダマし”の手口。買う際には要注意!後ろの表示をしっかり確認することが大切になるのです。

 



劣悪な食材を使うので、色も香りもあったものではありません

鮮やかで鮮度を良く見せるために使われるのが「着色料」
香りがなくても「香料」を振り撒けば問題なし。

このようにして安い素材であってもそこそこのモノへとで変身させることができるのです。

手の込んだ装飾なのですが、いくら装飾してみてもスグに腐ってしまうようでは話になりません。

1秒でも長く商品として販売するためには日持ちの問題を解決する必要がある。そこで仕上げとして使われるのが、

 

 

「保存料」



こうして添加物まみれの食材が作られ、巷に氾濫し続けているわけです。

 

 

以上は加工食品の手法ですが、お米や野菜の生産でも似たような手口が使われています。

暮らし手の食の安全、環境意識が高まる中、これまでのようにたくさんの農薬を使うことはイメージが悪い。



トマトなら50回、キュウリやナスには60回、キャベツには20回。


栽培期間中に概ねこのくらいの回数の殺虫剤・殺菌剤が使われるのですが、この回数を減らす必要がある。

そこで細胞浸透系農薬(ネオニコチノイド)を用いて、農薬散布回数をあたかも少なく抑えたかのように見せかける。

 

 

”何とかガンバって農薬を減らしました!”

 

 

このような印象を買い手に与えることで、通常よりも高い値段で売ることができるのです。


細胞浸透系農薬は、いわば1回撒けば通常農薬の何回分もの効果のあるニュータイプの農薬。

通常50回農薬を撒くところを半分以下に抑えることができる。半分以下に抑えれば、店で販売する際に、



「減農薬!」、「低農薬!」、「体に安心!」、「環境に優しい!」



こういったイメージの良い表示ができ、いかにも健康で安全なイメージを買う側に印象づけられる。

 

当然の如く、高い値段で販売できるのです。


細胞浸透系農薬を散布すれば野菜の細胞内部にまで成分が染み込んでいく。雨露で成分が流れないので、何度も散布する必要がない。

農家にとっては1回で何度もオイシイものだけど、食べる私たちの側には結構最悪・・・。


農薬成分がバッチリ野菜の中に潜伏しているので、

 

残留農薬の心配が高まってしまう

 

のです。

 

 

昔の農薬ならばよく洗ったり、皮をむいてしまえばある程度のキケン性を軽減できた。

でも今の農薬は細胞内に成分が入り込んでいるので、

 

 

洗っても皮をむいてもダメ



残留農薬もろとも、私たちは食べてしまうことになるのです。



細胞浸透系農薬は神経系統にダメージを与えることが指摘されています。

特に子供の脳へのダメージが懸念され、昨今の「発達障害」の増加の原因になっているのではないか。

そう懸念されているのです。


原材料費のコストカットは添加物を使って何とかなる。一方の人件費の方は


「サービス残業・サービス出勤」


といった世界標準とはホド遠く、極めて非常識なやり方で削減し続けられている。


“エコノミックアニマル!”


そう世界が揶揄する声を遮断しながら、雨にも風にも負けずに働き続ける。


“〇〇3000個分のビタミンが!”
“1粒飲むだけで疲労の回復が!”


こうした不自然で不要なもの、害悪のあるものまでをも儲けのために無理やり売り続けなければならない。
 

かつて不用品は“押し売り”で売られていたものですが、そんな手口は時代遅れで通用しない。

そこでマーケティング戦略を駆使して、本来不要なものに金銀装飾を施し仕立て上げ、どうにか売りつけようとする。当然、

 

仕事への情熱ややりがいなんて微塵も感じられない。



“こんなの売って何になるのか?”
“本当に誰かの役に立っているのか・・・”



そう自問自答を続けながら毎日仕事に身もココロも捧げ続けなくてはならない。

そんな私たちを子供たちは冷ややかに見つめ続けているのです・・・。

 


モノがなく、モノが欲しかった時代。



その時代には、一億火の玉になって働く必要もあったのでしょう。

需要に生産が追い付いていないから、ガンバって働き脇目も降らずモノを作れば大量に売れていく。

「冷蔵庫・カラーテレビ・洗濯機」

は庶民の願いの三種の神器。

「クーラー・マイカー・カラーテレビ」

は新三種の神器として憧れの対象だったわけなのです。


大量生産・大量消費・大量廃棄型の経済成長至上主義。昔は確かに必要だったのでしょう。

でもモノに溢れた現代には、今は全く適さないものになっています。


その矛盾と歪みは、

「地球環境問題」、「人体汚染の問題」

となってもはや隠し切れないものとなっているのです。



農薬まみれの野菜はいらない。
添加物だらけの食材もいらない。



「我々は今、最も厳密に大胆に自由に今日を研究して、そこに我々自身にとっての明日の必要を発見しなければならぬ」。



石川啄木の言葉です。

私たちは今、この時代の必要を真剣に問わなくてはならない時を迎えているように感じています。

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