また間があいてしまいましたが3か月前のフランス旅行記の続きです。
7月17日(金) この日は私の希望でモンサンミッシェル観光です。
パリからモン・サン・ミッシェルまではかなりの距離があるので、オプショナルツアーにしました。
7:45に集合なので、朝食は前日に購入しておいたパンをホテルで食べ(ホテルの朝食は7:30スタートなので間に合わない)、セーヌ河岸を散歩しながらマイバス社に向かいました。
↓ポンヌフ
パリに現存するもっとも古い橋(1607年完成) ポンヌフは「新橋」という意味なんですけどね。
重厚な作りで美しい橋です。
↓ポンテザール(芸術橋)
パリで最初の鉄製の橋。金網には愛を誓う南京錠がギッシリですが、鍵が重すぎて橋の一部が壊れたために、2015年6月に橋の南京錠を撤去。現在は金網部分はアクリル板になり、南京錠は橋の近くの金網のみでした。 橋が壊れてはもとこもないのですが、カラフルな南京錠は見ているだけでもウキウキしました
ここから橋を渡り、右岸へ。
↓朝日の中のルーブル美術館とピラミッド
パリは薄曇りでも絵になりますね~。
30分ほど歩いて、マイバス社に到着~。 「今日のガイドさんはどんな人かな?」と思っていたら、なんと、昨日のヴェルサイユ宮殿観光のガイドさんと一緒だった!!
昨日のガイドさんの話は分かりやすかったし、楽しい方なのでこれは嬉しい。
8:00 バス出発~!
ちょっと奮発して、デラックスバスにしたので、シートがゆったりしていて、フットレストもあったんだけど、微妙に位置が遠い・・・。
足が短いのか? 短いのか?????
そんなことを思いつつ、ノルマンディー地方の気候や歴史の話を聞き、お昼前にようやくモン・サン・ミッシェルが見えてきました!
バスで行った私達でもその姿が見えただけでワクワクするんだから、昔の巡礼者はさぞかし感動したのでしょうね。
モン・サン・ミッシェルへは大型バスは入れないので、対岸で降りてシャトルバスに乗ります。
が、その前にランチ。
モン・サン・ミッシェルでは「ラ・メール・プラール」のオムレツが有名ですが、今回は対岸にあるレストランで名物のオムレツを食べました。
でも、ガイドさんいわく、「名物ですが、美味しくはありません」とのこと・・・。
え???
う~ん・・・。本当だ(笑)
卵白を泡立ててふんわりとさせたオムレツなんだけど、半分くらいが泡。
泡はいらないような・・・?(笑)
でも、オムレツがメインではなく、お魚料理がメインでした。
これは、ソースも付け合せも美味しかった!
ノルマンディー地方名産のリンゴを使ったアップルパイとリンゴシュースも美味しかったです。
写真右下の牛はお店の看板娘??
そんなオムレツ(失礼)や牛よりも、一番感動したのが、コチラ!!
イケメンな店員さんたち(笑)
いやほんと、素敵でした!!!
名物のオムレツを取り分けているところを、ガイドさんが「写真に撮るといいですよ~」と言うので、撮影させていただきました。
ん?オムレツが見えない?
いいの、メインはイケメンだから!(笑)
ちょっといたずらっぽく笑った顔もすっごく素敵だった!
お兄さん、おばちゃんにも優しくしてくれてありがとうね!
モン・サン・ミッシェルは「西洋の驚異」とも称されていますが、私にとってはこの2人も「西洋の驚異」ですよ!!
そんなこんなで、モン・サン・ミッシェルが見えた時の感動がふっとびそうでしたが、シャトルバスを降りて目の前に見えてくるとやっぱり感動~!!
ちなみに、サン・ミッシェルは大天使ミカエルのフランス語読み。
干潮時なので、砂浜を歩いている人もいました。
ここは干潮であっても、あっという間に潮が押し寄せてくるので、昔の巡礼者は命を落とす人も多かったようです。巡礼地って、どこも楽には行けないのね。
だんだん近づいてきました。自然と急ぎ足になります^^
遠くからは見えなかったむき出しの岩肌を見ると、もとはただの岩山だった所に、よくぞこんな建築物を建てたな~と思いました。
また、現在は修道院ですが、百年戦争の時には要塞の役目を果たし、ナポレオンの時代には牢獄としても使われていたので、見た目はかなりガッチリと堅固な感じです。
【王の塔】
銃口の為の穴が見えます。
【ロア門(王の門)】
映画に出てくるような扉を鎖で吊った橋スタイルでした。
島を入るとすぐに「大通り」(実際は狭い)の両脇に、お土産屋さんがたくさん並んでいます。
ここのお菓子は日本でも販売されていますね。大好きです★
通りを抜けて、上へ上っていきます。階段がかなり続きます。
でも、島の真ん中に向かっているのではなく、島の周囲をグルグルとまわりながら登っているようです。
【哨兵の門】 修道院の入口です。
ここから急な階段が続きます。
階段の先には、門番の部屋があります。
大階段は、修道院聖堂に続く唯一の階段らしいです。
要塞としては、ここを守れば敵を食い止められるってことかな~。
とりあえず、一番上の層まで階段で上ります。
教会の西側、教会の正面にある西テラスに着きました。
球体は当時のものではなく、最近作られたものらしい。
球体を撮影すると、教会をバックに自撮りが出来るので人気がありました。
中央のグレーのワンピース&ベージュのバッグがワテクシです。
テラスからの眺め。
ときおりカモメが飛んで、美しい光景でした。
いよいよ教会に入ります。
島の頂上にある修道院は8世紀に建設され、その後何度も増改築を重ねて今の姿になったそうで、そのために建物は、ロマネスク様式の部分と、ゴシック様式の部分、さらにノルマン様式の部分もあるそうです。
また、島の頂上なので、横に長くではなく、縦に何層にもなっていて、迷路のようです。
教会内部に入ります。
増築や修復を繰り返しているモン・サンミッシェルは場所によって建築様式が異なりますが、
11世紀に完成したこの教会も入口部分と奥では様式が違います。
まずは入口部分(画面では手前の左右部分)はロマネスク様式です。
ロマネスク様式とはローマ風という意味。
厚い壁、小さな窓、重量を少なくするために天井は木で出来ています。
ちょっと見ると畳みたいに見えます。
重厚な雰囲気ですが、奥の華奢な作りと見比べると、古めかしい感じがします。
続いて奥のゴシック様式部分。
モン・サン・ミッシェルの最初の写真では頂上近くの右側の尖塔が何本もそびえたっているところ。
スラリとした大きく明るい窓、幾重にも重なっているように見える柱、外側は天に伸びる尖塔。
力学の進歩ですね。
力を分散する技術と、見た目の繊細さ、荘厳な雰囲気が漂っています。
建設した時期の違いによって、入口から奥を見ると、天から光が降り注いでいるように見えました!!
う~ん、素晴らしい★
肝心のミカエル像の写真はなぜか撮っていなかった・・・。
建築を見ただけで満足していたのかな?
ステンドグラス
派手さはないステンドグラス。これはこれで良いな~。
【回廊】
2本の柱をずらして立てることによって、回廊が永遠に続くように見えるとか。
柱上部の彫刻も美しいです~。
ここで修道僧が瞑想していたそうです。
その回廊の中央にあるのが庭園。
さしずめ空中庭園ってところでしょうか。癒される~。
回廊から教会中央の尖塔を見るとこんな感じ。尖塔に立つ大天使ミカエル像が見えます。
回廊を抜けると【食堂】があります。
この日は曇っていたのですが、とても明るい部屋です。
明るさの秘密は窓!!
ぶ厚い壁を垂直にカットするのではなく、斜めにすることで、侵入してきた光が拡散され、明るい空間を作り出しているそうです。
また、斜めにカットして、尖った部分のみを柱に見えるようにすることで、見た目には細い柱に支えられているようにも見えるようになっているそうです。
さらに!入口からはこの窓は見えません!俗世界とを結ぶ窓の存在を見えないようにしたのですかね~。いろいろ細かい。
音響もとてもよく、修道士は交代で朗読をしていたそうです。
お食事はもちろん沈黙だそうです。
こちらも天井は木製。
昔の建築は重さと耐性との戦いですね。
ここから階段を下りて、中層へ。
階段の途中に大天使ミカエルがオベール司教に聖堂を立てるように命じた場面のレリーフがありました。
オベール司教の顔が見事に半分に分かれていて、オペラ座の怪人みたいになっていますが・・^^
大天使ミカエルの顔も半分は破壊されています。
食堂の下が迎賓の間、そこから【地下礼拝堂】へ行きます。
上の階を支える必要があるので、ぶ厚い壁、太い柱、小さな窓です。
ガイドさんに呼ばれて上を見ると、地上の光が見えました。
地下に一筋の光、なんとも荘厳な感じです。
それにしても厚みがすごい。
地下礼拝堂には円周5mもの太い柱が10本あり、重厚な感じでした。
【聖マルタン礼拝堂】
厚い壁をくりぬいた窓のある祭室は、11世紀に建てられてもので、改装をすることもなく当時のままだそうです。
次の聖エティエンヌ大聖堂へ行く通路には、大車輪のレプリカがありました。
当時は、6人の囚人がこの中に入って車輪を回し、荷車を上下させていたそうです。
【聖エティエンヌ大聖堂】
19世紀までは、死者の安置所だったそうです。
祭壇の左には、キリストの亡骸を抱く聖母マリア像「ピエタ」がありました。
続いて修道僧の遊歩道を抜けると、最後の部屋です。
【騎士の間】
人が多かったので天井だけの写真ですが…^^
修道士の仕事部屋として使われていた部屋。窓からの光で作業をしていたそうです。
また、写本などで文字を書くことが多かったので、インクを早く乾かすために、暖房(暖炉)も作られていたそうです。
ちなみに、騎士の為の部屋ではありませんでした!
(聖ミカエル騎士団にちなんでいるらしい)
何となく、レゴラスとかアラゴルン(映画:ロードオブザリング)がいそうな雰囲気ですけどね(笑)
これで修道院部分の見学は終了~。
迷路みたいだった!
でも、「西洋の驚異」と称されるのも納得~!島そのものの地形を利用しつつ、複雑な建築、そして場所ごとに違う様式・・・いやぁすごいわぁ!
特に、北側の回廊・食堂・騎士の間のゴシック様式の建築はその美しさから「ラ・メルヴェイユ」(驚嘆)と呼ばれているそうですが、本当に華美さのない荘厳な美しさがありました!!
修道院から外へ~。
雨が降ったので地面が濡れています。
干潟も心なしか水かさが増しているようないないような・・・?
もう一度振り返って尖塔を見上げる。
この部分だけでも複雑~!!
そして、ガイドさんとっておきの抜け道を使って一気にお土産屋さんのあるグランド・リュへ。
道というより、建物の隙間じゃん!!
人ひとり通るのがやっとなので、すれ違うことはできません^^
でも、本当にあっというまに下に着きました。
グランド・リュで、お馴染みのクッキーを買ったり、ノルマンディーでは塩やオリーブオイルの生産も有名とのことなので買ったり~。
帰りのバスの時間が迫っていたのでカフェに入れなかったのは残念でした。
帰りのシャトルバスを降りるころには雨は土砂降り!!
この地方は雨が多いそうですが、普段は霧雨程度だそうです。
なのに、この日は大雨になってしまいました。
昼食を食べたレストランでシャトルバスを下車。
30mくらい離れたところに、ツアーのバスがあるのに雨が酷くて行けない・・・。
でも、お店の中を覗いたけれど、ランチの時のイケメンなお兄さんもいない…。
最後は意を決して走りました!
・・・結構濡れてしまいました。とほほ
バスの窓からみたモン・サン・ミッシェル
今度来る時は、夜景も見てみたいな~。
帰りのバスでは濡れたせいもあり、寒かったのでドライブインでは温かい飲み物を飲みました。
自動販売機が何台もあるので便利~。
ドライブインを出た後は爆睡~。
21時過ぎにパリ市内のマイバス社に到着~。
ここからホテルのある左岸へバスで移動。
ホテルについたのは22時近くになっていましたが、さぁ!ここから夕飯を食べに行くよ~!!
でも、今回はここまで。
次回は初めてのクレープリーでのあんなことこんなこと、憧れのカフェでのあんなことこんなことなどの予定です(笑)
沢山の写真と長い文章にお付き合いいただき、ありがとうございました!