昨日にも少し書きましたが、昨日はG研婦人科の講演会と懇親会に出席してきました。
講演会について、以下に書きますが、専門家ではない上に、きちんとメモを取った訳ではないので内容については多少聞き違い、勘違いがあるかと思いますし、専門用語に間違いがあるかもしれませんがご了承下さい。
(もちろん、極力正しくお伝えしようと努力はしております)
また、内容に関するお問い合わせはお受けできません。
G研婦人科または各種専門機関にお問い合わせ下さい(出た!丸なげ!)
当日の受付は14:15からだったのですが、私は14:00には病院に着いたので、まずは入院中に毎日通ったコンビニにお茶を買いに行ったのですが、なんと!そこでT先生にお会いしました
講演会に出席するので当然お会いするのに、こうして偶然お会いすると、何だかすごく嬉しいです
講演会には入院中にお友達になったIさん(T先生の患者さん)と、そのお友達(眼鏡なK先生の患者さん・・・Kがイニシャルの先生多いなぁ)と一緒に、会場に行き、一番前の席をゲットォ~!(笑)
最初に、部長先生(通称○ッキー)のご挨拶。部長先生は神の指をお持ちです!そして、いつも穏やかでにこにこされています。
内容は今回の婦人科の会開催にあたるご挨拶と経緯について等。
そして、講演会スタート。
まずはS先生による「婦人科がん診察における細胞診の有用性」です。
最初に一般的な癌のお話(男女別の癌の多発部位の違いや罹患率、死亡数など)から入り、子宮頸がん、体がんの検査方法の説明がありました。
興味深かったのは、女性の年齢による癌の部位の違い。80歳未満で比べると、乳がんや子宮がんは目立って多くはないのですが、30歳代まで(30歳未満か30代までかちょっと怪しいです。ごめんなさい)見ると、圧倒的に乳癌・子宮癌が多かったです。とは言え、死亡数の割合を見ると、それほど大きくはありません。つまり、乳癌や子宮癌は近年、検診を受ける方が多く、初期で発見される事が多いからのようです。
やっぱり検診って大事~!
ところが、子宮癌検診の主なものは頸がんの検診で、体がんまでやらない事も多いようです。私はどちらも受けたことがないので(ぉぃ)よく分らないのですが、体がんの検査は患者が希望するとやるという場合が多く、さらに体がんの細胞診は痛いので嫌がる人も多いようです。
そこで婦人科の先生方は、いかにこの痛みを和らげ、患者の恐怖心を取り除くか・・・という事にも力を入れてくださっているようです。具体的には細胞を採る際に使う器具の改良。より痛みの少なくてすむ器具(ブラシのようなもの)を研究されています。また、どうしても痛みが辛い人には、座薬を使用する事も出来るそうです。一度検診を受けて、痛みがあったために2度と受けたくない!と思っている方は、検診の際に申し出てみてはいかがでしょうか。
で、何故細胞診が必要なのか、というお話もありました。子宮体がんのごく初期の場合には、MRIやCTには写り難いそうです。しかし、細胞診をすることで、異形成の細胞を見つける事が可能になり、初期の発見につながるそうです。
それと、細胞診でのクラスを、ステージと勘違いされる方が多いそうです。
細胞診クラスがⅢと診断されても、慌てないで下さいね。決してステージがⅢな訳ではありません。
(ちなみに私は自分の細胞診のクラスを知りません^^;)
と、こんな感じです。
皆さん、嫌がらずに検診を受けましょうね!
でないと、私のようになっちゃいますよ~!(リアルだな/笑)
そして、次はT先生(←笑)による「子宮頸がんの手術後治療G研方式」です。
・・・イニシャルの意味、なさげ。。。
T先生が登場するなり、大きな拍手と小さな笑い声・・・(笑)
スライドに今回のテーマとT先生の名前が映し出されたのですが、何故か画面の隅に「だるま」を発見して大笑い。
(このあと、何度も先生の小技に爆笑させられました)
今回のテーマは私には正にスタライクゾーンなお話です。
まずは子宮頸がんのお勉強。
子宮頸がんのきっかけとなるのがHPV(ヒトパピローマウィルス)の感染なのですが、感染してもほぼ90%の人は、一過性で時間が経つと消滅するそうです。残りの10%が持続性の感染者となります。しかし、それでもまだ癌にはなりません。その10%の中の10~25%程度が異形成細胞を作ってしまいます。しかし!それでもまだ癌になりません。そのうちの10%~25%程度の人の異形成細胞が癌となるそうです。
えっと・・・1×10%×10%×10%=0.1%(どれも10%と過程)?
私、どんだけエリートなんだ!?(笑)
しかも、HPVに感染しただけでは癌化する事はなく、何らかの要素が加わっているそうです^^;
また、HPVウィルスにもいろいろ種類があって、発病に至る危険性のあるものをハイリスクHPVと分類するそうです。
このHPVが原因であるのが分っているので、最近ではワクチンの接種(20~25歳対象)が可能になったようです。将来的にはこの対象年齢を下げる方向になり、いつの日か子宮頸がんはワクチンによって予防が出来て、患者がいなくなるかもしれないですね!(だからと言って、若い年齢の子が安心して無防備になるようでは困りますが^^)
で、講演開始から15分程度過ぎた時にスライドが・・・
バリの土産物店の画像に変わりました!
T先生:「これは、バリです。」
会場、一瞬意味不明な空気・・・・。
T先生:「15分以上の講演になるとこういうのが必要でして・・・ごにょごにょ」
会場爆笑!
つまり、私達を飽きさせないためのサプライズ画像だったのです!
T先生、最高です
そして、何事もなくもとの話に戻ります。
続いては運悪く子宮頸がんになってしまった患者への治療法のお話。
子宮頸がんは初期の場合は円錐切除やレーザーを使うので、子宮を全摘する必要はありません。
そして、ややステージが進んでいても、開腹手術で子宮摘出を行ったり、一緒に卵巣やリンパの廓清を行うだけで終了します。
それ以上の場合(リンパに転移、がんの大きさが大きい、もう1つのケースは忘れ^^)は術後にも治療を行います。
私はこれに当てはまります。
G研では以前は、術後に放射線を用いていましたが、今は殆どが抗癌剤を使用しています(放射線の場合もあり)。
これは、手術でがんを取り除いた後に放射線を広い範囲で照射する事のリスクと、抗癌剤を使用した時のリスクの比較によって、抗癌剤を選んだそうです。
この時に、G研で子宮頸がん患者に使われる一般的な抗癌剤として表示されたのが、脱ヅラオフで「二重殺細胞薬」といわれた「呪いのシスプラチン(ブリプラチン)」と「死の塩酸イリノカテン(カンプト)」である事は言うまでもありません(爆)
余談ですが抗癌剤の説明のスライドの中で、患者の横に座って微笑む若手の先生が写っていました。
T先生:「彼は、○○(下の名前のみ)って言います」とだけ言いました(爆)
で、この方式を用いてから、ステージⅡAまでの方の無病生存率(再発せずに生存)が非常に高くなったそうです。
・・・ⅡAまで?
T先生:「ⅡB以降の患者さんに対しては、引き続き研究を重ねる必要があります」
あの!私、ⅡBなんですけど!(笑)
先生!頑張って~!!(←ここでハートかぃ!>自分)
そんなこんなで講演会も終盤に入った時、再びスライドにバリの風景の写真登場(笑)
T先生:「え~、これもバリです」
爆笑なんですけど!
更に「この後にもっとすごい写真が出るので楽しみにしていて下さい」
というので、ワクワクしながら見ていたら、何と!G研の先生たちの写真(G研HPに掲載されているもの)が映し出されました(笑)
会場は爆笑とともに拍手が沸き起こり、講演会は終了となりました。
すごく勉強になったし、(T先生が)とても楽しかったです。
(T先生、TVとか出ちゃえばいいのに!とか思ったんですが、ものすごい患者さんを抱えていらっしゃるから無理かな?)
次回も是非、参加したいです。
尚、冒頭にも書きましたが、この記事は私の記憶を元に(メモしたのはたったの2行!)書いたものなので、間違っていたらごめんなさい。
気が付いた方がいらっしゃったら、「ここ、違うよ~!」と優しく教えて下さい(笑)
Ka先生、Ku先生、ご覧になっていて間違っていたらご連絡下さい。
間違っていなくても、ご連絡は大歓迎ですが(笑)
長くなったので、懇親会のレポは次の記事にします。
どすこぃ!