超久しぶりの更新です。
今年も震災特番の編集作業を仰せつかりました。
取材テープの数はなんと、100本近く!
諸事情から、作業開始が1週間近く遅くなり
一時はどうなるかと思いましたが、なんとか無事に完成。
3/17に無事放送できました。
震災から7年が経過しましたが、被災した方々の状況は
あまり好転していないというのが、正直な感想です。
仕事の編集では、久しぶりにAppleの名ソフト「Final Cut Pro7.0.3」を使用しました。
(プライベートでは「ミゼット」の編集もこのソフトを使いました。)
ちょっと専門的な話になりますが、
取材カメラもテープからディスクになり、パソコンに取り込む時間が
かなり短縮されました。
テープ時代だと30分の素材は、取り込む時に30分再生しなければなりません。
ディスクだと約1/3で終了。
しかしFinalCutProで編集するには
Windowsで取り込んだ素材をMac用へと変換しなければならないのです。
「MXF」という動画方式にすればとりあえずどちらでも編集可能になります。
しかし、これがかなりのクセモノ…。
10年前のノートパソコンであれ、最近のパソコンであれ、
どちらで編集していても突然、編集ソフトが強制終了するのです。
再び立ち上がるまでおよそ7~8分かかります。
一つ一つの作業に対して、いちいち保存しないとならないし
調子に乗って作業がはかどった時に限って保存をし忘れ、
10分前の作業しか保存されないなど、100回近く泣きたくなる心境に見舞われました。
隣のディレクターもかなり耐えてくれました。せっかくのアイデアに
何度も水を差してしまい、申し訳ない気持ちになりました。
ある程度分業で粗編も進められたので
その点は良かったのですが…。
途中でAppleの最新ソフト「Final Cut Pro X」(Xでテンと呼びます)にすれば
このやっかいなMXFもサクサク扱えるとのことで
早速インストールしましたが、使用感が全く別なものに生まれ変わっていました。
すぐに対応できないので、結局最後まで強制終了と闘いながら
日程内で無事に終了させました。
進化して便利な部分とそうではない部分に翻弄されて、
少しだけ部分白髪が増えてしまいました。