「博士…俺が何のためにこの悪の組織を、ブラックドラゴンを結成したのは知ってますよね?」
「そう。世界征服です」
「世界征服ができるなら、どんな障害でも越えてみせる。その覚悟で今日まで活動してきました」
「そしてそのために博士、あなたに究極の超人薬、通称「X1」の完成を求めた」
「X1を使えば、弾丸すら跳ね返す鋼の肉体に加え、あらゆるものを切り裂く鋭い牙と爪を持ち、そしてその頭脳はIQ200を超えるという、まさに究極の超人薬」
「X1を手に入れたものが世界を制する、博士そう言いましたよね?」
「だから、昨日、X1が完成したって連絡貰った時は俺すごく嬉しかったんですよ」
「ついに!ついに世界が俺の物になる時が来たんだ!!って」
「だから今すごくビックリしてるんですよ」
「X1…座薬なんですか?」
「座薬て」
「こういうのって普通注射とか錠剤じゃないんですか」
「百歩譲って粉薬」
「いや、確かにどんな障害でも越えてみせるとは言いましたけど」
「あの俺もちろん座薬であることにもびっくりしたんだけどさ」
「それ以上にビックリしたことがあってさ」
「X1…まさかの四角形なんだ?!」
「座薬で作るならせめて円形じゃない?」
「完全に円形で想定してました」
「見たことあります?角がある薬」
「血まみれになりますよ?!」
「しかもまぁまぁデケェし」
「お尻キャパシティの超えてるしね」
「いや、覚悟はしてきましたよ」
「覚悟してきたけど、俺がしてきた覚悟って、丸くて小さい飲み薬が前提なんで」
「博士が用意したX1デカくて四角い座薬じゃないすか!」
「こんなの入れたら大惨事になりますよ!」
「え?実験した?映像がある?」
「あ~なるほどね。これでX1がどんなもんか」
「あ、ここに映像流れる?」
「この人はその辺でさらってきた人?」
「その辺歩いてた一般の人なんだ」
「悪の組織に捕まった人史上初じゃない?!」
「ケツ丸出しなの」
「ほら!これから何されるか分からない恐怖とケツ丸出しの恥ずかしさで複雑な表情してる!」
「え?もうさっそく入れるんだ座薬」
「あ〜あ、あ、あらま〜無理無理無理、あらま、そんな拡げたらお尻が、おおぉ!」
「博士無理するな。そんなパワープレーじゃ無理だ!」
「入らない入らない!入ったよ!?」
「あ、変身始まった…」
「え?…座薬ってこんな即効性あんの?」
「あ終わった。」
「すごい見た目は完ぺきな超人なのにお尻が血まみれだ」
「人間のお尻ってあんなポテンシャル秘めてるんだね」
「いや…でもすごかった。まぁ後半ほとんど博士のパワープレイだったけど」
「あぁ、効果ね…効果は本物のようだ」
「分かったよ。…ただ、ローションだけ用意してくんない?」
完
まぁまぁウケました。
でもいつかは作り直さないとです。
アイデア下さい。
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