面接官「では、次の方どうぞ」
?「はい!!失礼します!」
面接官「それでは、自己紹介の方からお願いします」
軍曹「はい!元アメリカ海軍特殊部隊出身ジョン・マッケンジー軍曹であります!」
面接官「なるほど。一応確認なんですが、ここに来たのは何かの間違いではない?」
軍曹「はい!祖国の誇りを胸に自らの意思で志願してまいりました!」
面接官「なるほど。分かりました。ではまず、志望動機から聞かせてもらいますか?どうして、この地下アイドルグループ、キラキラショコラティエ7期生オーディションを受けようと思ったのですか?…気は確かですか?」
軍曹「はい!実は自分は、かつて戦場で友人を失いました。その友人とは小さいころから常に一緒で、これからもずっと二人の友情は続くのだと思っていました。ところがある日戦場で、彼は私を庇って撃たれました。彼は最後の力を振り絞って私にこう言ったのです。
俺の代わりにキラキラショコラティエ7期生オーディションを受けてくれ。と。」
面接官「…なんで?急展開すぎて、ちょっと意味は分からなかったんですけど、…まぁでも、…熱意は伝わってきましたよ。まずは、そうね、歌とかってどうなんですか?」
軍曹「はい!歌は得意であります!戦場に向かう前には戦意高揚のためよく同僚と唄っていたであります!」
面接官「そういんじゃなくて、…それ軍歌ですよね。もっとこう…じゃあダンスは?踊れます?」
軍曹「はい!軍に居たころは、我々一般兵は上層部の手のひらの上で踊らされていました!」
面接官「そういんでもなくて。歌もダンスもダメか。じゃあ…今うちのグループに足りないのって、前出てくれる子がいないんですよね。ライブとかでもお客さんを煽ってくれたりとか」
軍曹「前に出るのも煽るのも得意であります。軍に居た頃は、最前線に送り込まれて敵兵に向かってよく、「どうした?!このチキン野郎!!来いよ!テメェの眉間に一発ぶち込んでやんよ!!」とこんな感じで煽っていました!どうでしょうか?」
面接官「うん。いいわけないよね。それで「いいね!」とか言うわけないよね。じゃあ、…キャッチコピーってあったりする?例えば今うちにいるメンバーのだと…わたしがあなたを落してあげる。なんてのがあるね。ちょっと自分風にアレンジしてみてよ」
軍曹「自分風に…私が貴様を墜としてやろう」
面接官「なんか意味が違って聞こえるのよ。じゃあ…一応聞いとくけど、なんか特技とかってなんかあったりする?」
軍曹「特技…ものまねですかね…」
面接官「おっ!ものまね!?いいね!例えば何があるの?」
軍曹「そうですね。では、まず、M700に撃たれたときの兵士のマネをします」
面接官「はい、結構です。…以上で面接を終わります。まぁ結果は不合格です。一応最後に何か言い残したことはありますか?」
軍曹「…それは自分のセリフですね」
面接官「…え?」
軍曹「自分不合格なんですよね?…最期に何か言い残したことはありますか?」
完
イメージの軍人は「シティハンター」の海坊主です。
ちなみに僕が一番好きなキャラはミックです。
https://twitter.com/ashigaru_yamato