「一応確認するけど…これをやるの?俺が?」
「いや確かに、俺は芸歴10年目のピン芸人なのに、自分でネタ全然作れないから、、放送作家である吉田君にこうしてネタを作ってもらってるよ。」
「それは本当に感謝してるよ」
「休みもなく働いてもらって、申し訳ないなともありがたいなとも思ってるよ」
「ただ、これ本当に吉田君が作った?」
「実際にやってみようか?」
「実際に誰かがやってるの見たら吉田君もこのコントのおかしな点に気づくかもしれないしね」
(主人公:「(パソコンの前で)ああ、これはすごいですね。こんなことができるなんて、ネットってすばらしいですね」
(しばらくして、主人公がパソコンから離れる)
主人公:「あ、ちょっとトイレに行ってきます」
(トイレに行って戻ってくると、主人公のスマホが鳴り始める)
主人公:「おや、スマホが鳴っている、どなたでしょう?(スマホを取る)ああ、このサイトが更新されたっていう通知ですね。これは見なくてはいけません」 (主人公がスマホでサイトを見ていると、ドアのチャイムが鳴る)
主人公:「おや、インターホンだ。どなたでしょう?(スマホを置いて、ドアを開ける)おや、お隣さん。どうかしましたか?」
「ちょっとごめん!一回止めるね」
「…お前これ…AIにネタ作らせたろ?」
「溢れ出てんのよ。AI特有の不安定な日本語と人間の感情を理解しきれてないそこはかとない闇がさぁ!」
「…自分で作った?」
「いやいや、その嘘に何の得があんの?!言っとくけどその嘘を貫き通してお前が得るものは何もないぞ!」
「一応、続きやるよ?」
主人公:「なるほど、パソコンの調子が悪いのですね。分かりました。中に入ってください。」
(お隣さんが入ってくると、主人公がパソコンを直す)
主人公:「これで直りましたよ。いや、いいんですよ。ネットができるって、本当に素晴らしいことだと思いますから。」 (お隣さんが去っていく)
主人公:「(再びパソコンの前に座って)ああ、もう最高です。ネット依存になっても、これだけの価値があるんだから。」)
「で終わり」
「…え?怒ってんの?」
「休みくれないならこんなんしか作んねぇよ!みたいな。ストライキじゃなくて?」
「だいたいさ、百歩譲って吉田君が自分で作ったなら聞きたいんだけど、なんで全部丁寧語なの?!」
「この不自然な丁寧語は何なの?!」
「中学生が翻訳した英語みたいになってるのよ!」
「そんで、これどこで笑うのよ?!」
「お前コレ、主人公がパソコンがいじってたら、お隣の人が壊れたパソコン持ち込んできて、それ直して終わり…」
「サザエさんだってもうちょっと事件起きるよ?!」
「サザエさん以上に波がないのよ!!」
「そんで、ネタの下にある、この解説って何なの?」
【解説】 このコントは、ネットに依存してしまった男が、自分が何をしていてもネットに戻ってしまう様子を描いたものです。主人公がネットをしている間に、お隣さんからの頼み事に応えたりするなど、周囲への配慮も描かれています。しかし、最後は主人公が自分のネット依存を肯定してしまうオチが付けられています。
「…お前もう休め」
「俺は悲しいよ!!」
「いらないんだよ!コントに周囲への配慮とか!」
「そんでこの解説もAIだろ」
「ここでも顔出してんだよ!AI特有の不安定な日本語が!」
「…え?俺に自分でネタを作らせるため?」
「ストライキじゃなくて俺への愛?AIだけに?」
「…ちょっとうまいじゃねぇか」
完
今何かと話題のAI。
作中に出てくるのは実際にAIに「コントを作って」と話しかけたら作ってくれたものです。
AIってすごい。
https://twitter.com/ashigaru_yamato