うそ、オレオレ詐欺、NHK大河ドラマ、光る君へ、紫式部、源氏物語、さだまさし、吉田拓郎、中島みゆき、嘘、ウソ、鷽替え、福岡県 太宰府市、太宰府天満宮、大分県、京都、真如堂、演歌、歌謡曲。

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歴音19.信じて…ウソでしょソング!(偽りの紫なすび)

 


今回は、「歴音fun」と「笑音fun」の合作でお届けします。

まずは、「笑音fun」の、江戸の のんき長屋物語!
「のんき長屋」の大家のご隠居と、家賃未払い居候の「チャ太郎」の"落語風"会話(江戸弁)。


(ご隠居)
おい、チャ太郎!
どうしたんだ!その顔と腕の青アザは…。


(チャ太郎)
へえ、さっき、そこの寺の裏で、悪い奴らに、金をまきあげられ、殴られたんで!


(ご隠居)
ほお…。


(チャ太郎)
痛たたたたた…。
ご隠居、医者のところに行きたいんでが、まきあげられて、すっからかんです。
「こづかい」を、少しばかり いただけませんか…。


(ご隠居)
チャ太郎…。
お前、昨夜、のんき長屋の畑で育てている「茄子(なす)」を、こっそり もいでいただろ!
わしゃ、ちゃんと見とったぞ!

お前が、まきあげられるような金を持っている わけがない!
医者のところに行くだと… 診療所の前すら避けて通るお前が!

茄子(なす)の汁を、顔と腕に塗っとるだろ!


(チャ太郎)
も・も・申し訳ありません!
ちょっとした出来心で…。
このあたりで、ごめんナスって!


(ご隠居)
この、ボケ茄子!
偽りを成す!

偽りの紫茄子(むらさき なすび)!


◇光る君へ


今ちょうど、NHKでは大河ドラマ「光る君へ」を放送していますね。

2月25日の第8回と、3月3日の第9回では、藤原道長(演:柄本佑)の父の藤原兼家(演:段田安則)が病(半分は仮病)に倒れ、病床に伏していましたね。

歴史上の陰謀上手で有名な人物にはよくありますが、病床と称して、その間に陰謀暗躍をめぐらすという、あの作戦です。
歴史の中では、自分の病床に、相手を見舞いに来させて暗殺した例は、山ほどあります。

今、大河ドラマ「光る君へ」では、安倍晴明(演:スースケ・サンタマリア)、藤原兼家、道長の兄の藤原道兼(演:玉置玲央)による壮大な陰謀計画が進行中!

妙な青アザをつけた、道長の兄の藤原道兼が、実動部隊として暗躍開始!

* * *

まひろ(紫式部・演:吉高由里子)の父の藤原為時(演:岸谷五郎)は、誠実な善人ではありますが、相変わらずの「バカ正直」ぶり… 猜疑心(さいぎしん)というものを持っていません。

陰謀を企てる者たちは、為時の「善良な心」を上手に利用し、花山天皇(演:本郷奏多)を罠にはめようとします。
ドラマの中では、藤原為時は花山天皇に非常に信頼されており、そこを利用されます。

まひろ の「もう巻き込まれたくないの(振り回されたくないの)」という主旨の言葉とは裏腹に、こともあろうに、父の為時は、本人も気がつかないうちに、大陰謀の実動要員となってしまいました。

まひろが、あの時に、「わが家の仇(かたき)はお前だ!」と、藤原道兼に叫んでいれば、こんな陰謀に加担させられることはなかったのですが…。

ドラマの中では、「まひろ」の父の為時も、花山天皇も、まんまと、あの青臭いアザに、だまされてしまいます。
大陰謀の渦が、猛スピードで回転し始めました。

* * *

第9回の放送内容では、藤原兼家(演:段田安則)が、藤原道長(演:柄本佑)らの身内に、あっさりと陰謀計画を語ってしまいました。

実際の戦国時代の武将でしたら、こんなことは、あり得ません。
歴史上の有名武将の場合では、たいていはトップ武将と参謀だけの永遠の秘密です。
信長、秀吉、家康…、みなそのようなタイプでしたね。

実は、身内からの秘密漏洩がもっとも多いケースです。
ドラマではありますが、道長の姉の藤原詮子(あきこ・演:吉田羊)は、結構 あぶない!

* * *

「大化の改新」の藤原鎌足(ふじわらのかまたり) 以降、昭和の始め頃まで、大きな歴史的転換点には、ほとんどの場合に、藤原一族の誰かが陰謀に絡んでいることが多いのですが、実際には、藤原一族は ほぼ足跡を残さず、自分たちは実害を受けないかたちで、歴史上の首謀者とされないケースがたいはんです。
藤原一族特有の陰謀力は、奈良時代を経て、まさに平安時代に培われていったのかもしれませんね。


◇詮子さま!

さて、テレビ視聴者に向けても、この陰謀や「青アザ」の「種明かし」が、あまりにも簡単に、藤原兼家(演:段田安則)らによって語られてしまいましたね。
もう少し、怪しさを楽しみたかったのですが…。

ドラマ内では、兼家(演:段田安則)の子供たちの中で、道兼を除いて、誰もこの陰謀に気がついていませんでした。

その放送回では、藤原道長(演:柄本佑)と、姉の藤原詮子(あきこ・演:吉田羊)が、自身の軽率な言動により、大きなしっぺ返しを食らいます。
特に、道長は、自身の浅はかな策動により、たくさんの人物を死なせてしまいます。
道長は、まだまだ今の段階では、人間という生きものの本質を見抜くチカラを持っていません。

藤原兼家・藤原道兼・安倍晴明による大陰謀に比べると、道長と詮子の二人の浅はかな策動は、思いつきのような、まるで薄っぺらな陰謀でした。

ただ、ドラマ内での この二人は、相当に学習することになるのだろうと想像します。

* * *

ドラマの中で、藤原詮子(あきこ・演:吉田羊)は、何かと「私には源氏がついている」という主旨のことを言い、それを聞いた、平氏とつながりの深い父親の兼家(演:段田安則)は、「源氏など、どれほどの…」と言っていますね。

詮子の言う「源氏」とは、源 倫子(ともこ・演:黒木 華)の父の源 雅信(演:益岡 徹)のことです。

この源 雅信こそ、宇多天皇の孫で、「源」姓を授かった「(後の)宇多源氏」の始祖といわれる人物です。
いずれ、源氏の超名門となる氏族「宇多源氏」の最初の人物です。
戦国時代の佐々木、六角、京極などの近江国や出雲国などの名門武家は子孫であり、明治時代の乃木希典(のぎ まれすけ)の遠い先祖にあたります。

源氏や平氏などの、皇室警護の武闘派がいずれ時代の覇者になっていきますが、源 倫子が藤原道長に嫁ぎ、藤原詮子が権力を増す中で、宇多源氏の勢力は 大きな存在感を示すようになります。
まさに、藤原詮子が、未来の宇多源氏の道を拓いたといっていいのかもしれません。

最終的な勝者は誰になるのか…?
道長・詮子・まひろ・源氏が、手を組めれば… 最終勝者に!?

いずれ 道長をも使いこなし、弟とともに、二人で平安時代の藤原絶頂期を作り出す 藤原詮子(あきこ・演:吉田羊)…筋金入りの、さすがの 藤原の女性!

* * *

京都の真正極楽寺(通称:真如堂)は、特に女性の信仰の多いお寺ですが、藤原詮子に関わるお寺で、彼女が生きている間に造られました。
「真如堂(しんにょどう)」とは、本堂の呼称で、「真如」とは「真実・真理・ありのまま」という意味です。
今のお堂は、焼失後の移転再建。

当時の彼女の権力の大きさを感じますね。
なにしろ、天皇の生母(国母)です!

下記動画には、阿弥陀如来さまが、「白毫(びゃくごう)」入れを断り、それなら「女性たちをお救いください」という願いに、三度うなずいたという「うなずきの弥陀」の解説があります。
やはり、ここは女性である詮子さまのお寺!

 

「お願いです。私を、どうか詮子さまのような強い女性にして…」
「詮子に まかせなさい…うん!うん!うん!」

 

 


◇男と女の物語

怖くて行動力のある姉と、柔軟で頭のいい弟… 歴史の中で、この組み合わせは、意外と成果を残すのかも…。
日本史の中には、古くから、最高権力者になった姉と、政務の実権を握った弟が、結構 いましたね。

ただ言えるのは、この姉の詮子と、弟の道長の二人の時代だったからこそ、その時代に、紫式部などの女流文学者が多数 輩出され、女性作家同士のいいライバル関係が作られ、男性では作ることのできない、平安時代ならではの日本独特の女流文学が誕生したのかもしれません。

* * *

紫式部の「源氏物語」の主人公の「光源氏」は、実在した特定の人物の名前を記した物語ではありませんが、まさに、ひとりの源氏のスター人物が、時代の寵児となっていく生涯を描いています。
台頭してきた新興勢力である源氏一族に生まれた「男性スター」が成長していく、まさにそんなお話しです。
そして、お話しの中で、次々に たくさんの女性が登場!

物語は、決して、ある男性スターの英雄伝説ではありません。
男と女の物語!

ウッソー!また別の女性…。

 

平安時代の道長の時代は、とにかく女性の存在感が、それまでの時代よりも相当に増大したのかもしれません。
「源氏物語」は、そんな時代の象徴であるのかもしれませんね。

大河ドラマの中で何度も登場する、まひろの台詞「私が男であったなら…」は、まさに当時の女性の思い!

今現在の、日本の社会にも通じるのかも…。


◇だまされる君へ

さて、ドラマの中では、「まひろ」の父の藤原為時(演:岸谷五郎)も、花山天皇(演:本郷奏多)も、まんまと、藤原兼家・藤原道兼・安倍晴明らに、だまされてしまいました。

それにしても、人の「良心」や「善意」「温情」、そして「憎しみ」までも、陰謀に利用しようとするとは、何たる 鬼畜の所業(きちくのしょぎょう)!

大河ドラマでは、まひろや父の「善良な心」「誠実な心」「正直な心」は、どのようになってしまうのでしょう…。

鬼畜たちに上手に利用されてしまうのか…、早く気がついて 上手く途中で切り抜けることができるのか…、道長が助けてくれるのか…。

ドラマの中の藤原道長は、「善」も「悪」も、両方とも見抜ける…、理解できる…、使いこなせる…、そんな人物に成長しながら、「時代の寵児(ちょうじ)」になっていくのかも…。

* * *

今現代の日本でも、陰謀を想像させるような、妙な事件が そこらじゅうで起きていますね。

いったい誰が被害者で、誰が加害者なのか…、本当の首謀者は誰なのか…、だまされているのは本当は誰なのか…。
「素因」が あまりにも深く、周囲の「見て見ぬふり」が あまりにも長い…。
被害者が、自身が被害者だと気がついていない事件も結構多いですね。

不可思議な事件が多すぎて… 参ったナス!


◇だまされないぞ!

さてさて、今も、高齢者を狙った さまざまな詐欺事件は後をたちませんね。

NHKの関東地域の夕方のテレビ番組では、「今日は、このような言葉を使った詐欺の電話が、どこどこの地域にかかってきています」という情報を、毎日 伝えています。
各県でも、同じような放送はされているのでしょうか…。

東京に暮らす私の町内でも、毎日のように、区の広報車が巡回しながら、詐欺に注意する内容を大音声で伝えています。
ある意味、犯罪者たちの行動の抑制にもつながっているのかもしれません。

私の自宅にも、明らかに詐欺だとわかる、電話や訪問が、しばしば あります。
詐欺と思われるメールは、毎日、パソコンに届きます。
本ものの金融機関から、直接、メールが来るはずが ありません!
そんなに簡単に儲かるはずが ありません!
会員情報など、漏洩するものだと思ったほうがいいのかも…。

ネット上の広告や、動画広告の中にも、明らかに怪しいものが たくさんありますね。
「よくこんな内容を放送や掲載しているものだ」と感じるものも多数あります。
ほぼ野放し!

わが家には、能登半島地震の直後に、「東京都の指導で地震対策用機器を取り付けて回っています」と語る人が来ました。

他にも、警察官ですと名乗って、「この近くで事件がありましたので、お宅の防犯カメラ映像を見せていただけませか」というのがありました。
もちろん、インターホン映像越しでのやり取りですが、何やら簡素な警察手帳や身分証…?
「ははん、防犯カメラ映像のチェックか…」。

他にも、「あぶねえ…、お宅の家の屋根から瓦が落ちましたよ。ちょっと外に出てきて」というのも あるらしいですね。
もちろん彼らは、持参した 壊れた瓦を足元に置いて…。

私の知人は、道路上で、目の前の知らない人が小銭を大量に落とし、善意で拾ってあげているあいだに、財布をすられました。

とにかく、犯罪者たちは、私たちの「善良な心」や「隙(すき)」を突いて、手を変え 品を変え、猜疑心(さいぎしん)を私たちから奪おうとしていますよ!

* * *

私は、「書く」仕事をしていることもあり、妙なビジネス文章を書いてほしいという依頼も、かつては結構ありました。
すべて断りましたが、世の中には氾濫しています。
AIは、しっかり断ってくれるでしょうか…。

特に近年は、あまりの誇大広告、いい部分の内容しか伝えない、リスクを伝えない、悪影響を考えない、あまりにも怪しい商品説明…などの文章説明も増えていますね。

怪しい商品レビュー、不可思議なランキング、さもヒットしているような広告… 詐欺まがいのような内容が多過ぎ!

最近は、テレビニュース番組の中に、ちゃっかり、広告や番組宣伝まで入れています。

違法には ならなくとも、人を惑わす内容には、特有の言葉や言い回し、文章表現があったりしますので、何かおかしいと思ったら、距離を置きましょうね。
言葉や表現は、時に、武器です。

困った世の中になったものです!

自宅の郵便受けに、妙なマークを付けられていませんか。
家族全員の名を書いた表札を玄関に付けてはいませんか。
ひとり暮らしの女性の方… 物干しざおに、男性用の衣類を、しっかり干していますか。
歩くと音がする、砂利を裏庭にまいてありますか。
猛犬の鳴き声の音源を、玄関で すぐに再生できるようにしてありますか。
強盗撃退用スプレーを用意してありますか。いざとなったら消火器を!


◇善意は、悪意に屈しない!

特に高齢者の方々へ…

赤の他人が、自身の弱みをことさら強調し、それにより、あなたに、何らかの同情心を抱かせ、あなたの猜疑心(疑う気持ち)を失わせ、あなたが何かの「やさしさ」を見せる… その瞬間を、犯罪者たちは待っていますよ。

犯罪者たちは、あなたに、急激な「心配」をさせることで、心のあせりを生み出させます。
思考能力を限定させます。

あなたの「善良な心」こそが、狙われています。
詐欺師が、泣いて謝ってきても、それも詐欺です。

善意が、悪意に屈してはいけません!

悪い者たちは、とにかく、あなたを急がし、あわてさせてきます。
急ぐ必要はありません!
しっかり、段階を踏みながら、善悪を確認してくださいね。
自分が罠にかかるのを防ぐことはできますよ!
まずは、知っている第三者や、家族に、「これは何かの詐欺かなあ?」と尋ねてみてください。
自分だけで判断しては いけません!

「俺(私)が詐欺に合うわけがない」と思っている方こそが、一番 あぶない!

「俺(私)が詐欺の犠牲者にならないわけがない」と思っている方には、意外と詐欺師は近寄ってきませんよ!


◇「だまされないでね、気をつけてね」ソング!

日本各地の警察は、市民が詐欺被害に合わないように、あの手この手で 替え歌をつくって、被害を減らそうと がんばっていますね。
日本の警察は、ホントに、きめ細やか!
「歌にしたから、とにかく話を聞いてよ… 明日はあなたが被害者です!」

人に言葉で言われると、何か反発してしまう方もいますが、歌だと、結構受け入れやすく、何度も聞き耳を立ててくれますね。

信用力は警察官!
説得力は歌!

もはや、新しい音楽ジャンルか…?
ウソみたいな、でもホントの歌詞のオンパレード!

まさに、詐欺除け替え歌ブームは この「詐欺の流行歌」から始まったのかも…!
原曲は「愛の水中花」

 

原曲は「浪花節だよ人生は」

 

「ひったくり」に注意!
ネットが かけられていら、カラスも狙わない!
面倒くさいネットかけ…歌いながらなら できるかも?
♪ネット、ネット、かけてネット♪
原曲は「タッチ」

 

* * *

「演歌ポリス」の、オンステージです! ど~ぞ!

以下の歌詞フレーズ…ぜひ覚えて、常日頃 歌いましょう!
そこの、おじいちゃん… 歌うだけじゃ ダメダメ!

ワシは、次から、横断歩道のある場所で、道路を横断するぞ!これを歌いながら!
♪あ~あ~あ~あ~あ~ 交通安全で♪
原曲は「高校三年生」

 

自転車は、自動車の仲間じゃ!歩行者じゃない!
♪リン、リン、チャリンコ♪
原曲は「ズンドコ節」

 

そろそろ、免許証を返納しようかな… ワシはヒゲダン!ケツダン!団塊の世代!
♪ああ、決断の春♪
原曲は「北国の春」

 

* * *

ついに、県警によっては、オリジナル曲まで作っています。
ウソではありません。ホントです!

詐欺の被害に合いやすい高齢者を心配する、家族のほうからの目線の楽曲です。
警察からだけでなく、心配する家族からのメッセージも、ちゃんと聞いてあげて!

この歌詞バージョンだけでは、少し もったいない、いい曲…
大分県警の啓発ソング

 


◇「ウソでしょ」ソング!

ここからは、ちょっとだけ「嘘(うそ)」の曲!

私は、まさかの深夜に、酔った家族から、この中条さんのレコードを、当時存在した「レコード自動販売機」で買ってきてくれと言われて、寒空の深夜に買いに行かされた記憶があります。
「こんな深夜に 買ってこいかよ!ウソだろ!」

その嘘は、タバコの吸い殻で見抜かれる…
中条きよし
♪うそ(1974・昭和49)

 

そんなに怒るなよ!嘘じゃないって!
鈴木雅之
♪違う、そうじゃない(1994・平成6)

(2022年のライブ)

 

あの野郎… よく言うわ!
とうとう 開き直りやがった!
誰が、大目に見るかよ!
ヒロシ&キーボー
♪三年目の浮気(1982・昭和57)

 

君の中の誰が、嘘をついてるの?
オフコース
♪君が嘘をついた(1984・昭和59)

 

嘘つきの指に、光るダイヤモンド… その輝きは偽り?
井上陽水
♪嘘つきダイヤモンド(1995・平成7)

 

あなた…永遠の嘘をついていてね。
種明かしをしちゃ、だめよ!
作詞作曲:中島みゆき
吉田拓郎
(映像は、中島みゆきさんとの共演)
♪永遠の嘘をついてくれ(1995・平成7)

 

たまにイエス! たまにノー! どっちが嘘?
Superfly(スーパーフライ)
♪嘘とロマンス(2008・平成20)

 

MISIA(ミーシャ)
やさしい嘘なんて、いらないわよ…。
♪エブリシング(2000・平成12)

 


◇嘘つき お姫様!

さて、人間がクチで吹き鳴らす「口笛(くちぶえ)」のことを、古語では「ウソ」「オソ」と言いました。
「うそぶく」という言葉表現は、「口笛(ウソ)を吹く」に由来します。

* * *

この口笛の「ヒューヒュー」と同じ鳴き声の鳥がいますよ。
その名は、「ウソ」!
ホントに鳥の名です。

ウソの鳴き声

 

江戸時代の呼び名は、「弾琴鳥(ことひきどり)」や「鷽姫(うそひめ)」。

口笛を吹く、ずんぐり体型の、ちょっとカッコいいカラフルな色の衣装!
嘘つき お姫様!

日本各地の神社での「鷽替え(うそかえ)神事」の木彫りの鳥は、この鳥のウソ …同じ配色!

神事の内容は各地で異なりますが、福岡県太宰府市の太宰府天満宮での「鷽替え神事」です。
替えましょ!替えましょ!

 

森に暮らす鳥のウソは、冬になると、里や街にも 下りてくるそうです。
赤色のマフラーをしているのがオスで、茶色の高級コートを着ているほうがメス。

4月頃には、ウソのカップルは、ひと知れず、どこかに去っていく…。
あの二人が… まさか、ウソやろ!

 


◇ウソかえ(鷽替え)… 神事を信じて!

さだまさしさんが、神社の「鷽替え神事」のことを絡めて、歌っています。
ホントですよ!
どうか、まさしさんを 信じて!
神事を信じて!

2022年(令和4)の さだまさしさんのライブ映像です。
下記映像の1分52秒から、さだまさしさんの楽曲「鷽替え(うそかえ)」です。

 

(歌詞の一部)
私の言葉で傷つけたこと
すべてを懺悔(ざんげ)いたします。
知らずについた嘘でさえ
まことに替わりますように
さみしい悲しい毎日が
さいわいに替わりますように
木彫りの鷽(うそ)の鳥
神さま 取り替えて
世界中の鷽の鳥
神さま 取り替えて
替えましょ、替えましょ、替えましょ

* * *

どうか、世の中のすべての「嘘」が… 入れ替わりますように!

「本当」や「真実」は、「誠実」からしか生まれない!
「嘘」や「偽」は、どこからでも生まれてくる!

そう… 信じていいのは、「誠実」のほう!

* * *

コラム「歴音11」で、紫式部(まひろ)が書いた「雛遊び(ひいなあそび)」の文章のことを書きました。
まひろのその文章は、きっと「嘘」の言葉ではなく、心からの「誠実」な言葉なのだろうと思います。

 

2024.3.5 天乃みそ汁・雨乃みず玉琳
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