ダンス業界。社交ダンス。密着。お隣にある未知の業界。超越したところにある真髄。

 

 

密の出番 / がんばれ 社交ダンサー!



◇未知の「密」…社交ダンス界

先日、アフリカのウガンダ共和国、マサカの子供たちのダンス動画をご紹介しました。

 

マサカの子供たちのダンス

 

そうしたこともあり、今のコロナ禍で、ダンス業界の方々も、さぞ困っているのだろうと思い、ダンス業界の方々のアメブロを少しのぞいてみました。

実は、私はこれまで何十年生きてきて、社交ダンスをする方々と、一度も話しをした経験がありません。
仕事柄、バレエや、いわゆるストリート系、ヒップホップ系、ディスコ系、ロック ポップ ジャズ系、フラダンス系、フラメンコ系、日本舞踊系の方々にはお会いしたことはありましたが、不思議と社交ダンス系の方とはご縁がありませんでした。

一度くらいは、「実は社交ダンスを習っています…」という中年男性と話しをしかけたことはありましたが、何しろ、私に見識がないものですから、しっかりと話しを聞くこともできませんでした。

映画やドラマ、バラエティ番組で、表面的にしか、社交ダンスを見たことがないのです。
ですから、その世界がまったくイメージできないのです。
コロナ禍の中、どんな困りごとがありそうなのかも、まったく想像できないのです。

多少は知識のある、ほかのダンス系の情報から、社交ダンス界を想像するしかなかったのです。


◇遮光の先にあったもの…

社交ダンス好きの方々のアメブロのブログを、少しだけですが、のぞいてみましたら、まさに目からウロコ…。

それぞれの業界には、それぞれの専門性があり、特徴があり、集まる方々の共通意識のようなものが存在していますが、まったくの門外漢の者として、少しだけ扉をのぞいてみましたら、そこには、想像もできない、濃密な別世界がありました。

まず驚いたのが、ほかのダンス系と大きく違う、その年齢層の幅広さです。
若い世代がいるのは驚きませんが、傘寿を越えるような方々がたくさん現役でダンスをされているのには驚きました。
それも、みんなカッコよく、キレイ…、こんな「後期高齢者」たちはそうそういません。
彼らの辞書に、「老い」の文字はないようです。
50歳、60歳なんて、まだまだのように感じてしまいます。

それなりの年齢のご夫婦のはずなのに、その姿勢のいいこと…、背中に長い棒でも入っているような姿勢で、観光地で記念写真を撮っているのです。
まさに、モデルのポージング!
これには、参りました。

* * *

それぞれの個人のブログでは、ドレスや衣装、ファッション、爪の話題が多いこと、多いこと…。
「ドレスは消耗品」という言葉には、ひっくりかえりました。

それに、女性は「花柄のマスク」が多いこと…。
ブログにも、花の写真や話題がやたらに多いのです。
本ブログのような基本 歴史コラムは、たいてい石垣、土塁、強者どもが夢の跡…正反対の色合いです。

ダンサーたちは花好き…?
やっぱり、ステージや会場の花をめざす…?

社交ダンス界の口癖なのかどうか知りませんが、「フィーリング」というキーワードも多く目にしました。

そして、多い話題が食べ物です。
身体にいい食べ物、美しい身体にするための食べ物や飲み物の話題がたくさんあります。
面白かった言葉が、「筋肉痛がうれしい」、「ダンス教室の後は鍼灸に…」などの、ちょっと超越した言葉の数々…。

歴史業界の歴史ファンが大好物の、人間どうしのぐちゃぐちゃの姻戚関係や、ニセ文書、真偽の迷走などに、似たものでしょうか…?

何事も、超越したところにこそ、その世界の真髄がある…?

私には、「骨の積み木」、「身体が縦にバラバラになる」の意味が、まったく理解できていません。
ひょっとしたら歴史ファンが言う「石垣の傾斜角度、四隅や凹凸の重要性」、「お堀の縦と横の違い」に似ているのでしょうか…?

* * *

社交ダンスは、今や、医学やスポーツとも深く結びついているようで、「車いすダンス」というのも初めて知りました。

でも、なんといっても多いのはドレスの話題…。
社交ダンスをしない者たちから見たら、まるでハロウィンの時にしか見ないようなドレスのオンパレード…。
結婚式のお色直しでも、ここまでのセクシー路線はそうはないです。
(相当に、ほめているつもり…)

どうも、流行が毎年あるようです。
これは、お金がかかりそうです。
年末セールの記事も見ました。
記事の中にありましたが、社交ダンスをされる方々は、やはり富裕層が多いようです。

「オペラ座の怪人」のようなマスクは、私には一生 無理かも…。

女性用ドレスは薄着のためなのか、ダンスが終了すると、電気ストーブの前に集結するという記事も読みました。
なるほど…、「女性の美」は我慢と忍耐です。

「日本人はパートナーが夫であることが多い」という記事も見ました。
たしかに、米国あたりで、プールサイドや大きな庭で行われているパーティの横を通りかかると、いきなり呼び止められ、見ず知らずの人と急に踊り始めるということがありました。そして、もう、そこそこの密着…。
日本ではありえない、他人との密着度です。

* * *

それから、社交ダンスを個人で教える「個人レッスン」を行う職業の方々が結構いるということも知りました。
米国のメジャーリーグには、チームを渡り歩く「優勝請負選手」がおり、彼らを「ジャーニーマン」と呼びますが、そのような存在なのでしょうか…?
欧州でも「専門職人」の意味がありますね。

そしてそこには、姿やダンスを美しく見せる、独特のフィンガーテクニック、フェイステクニックがあるようです。

われわれの映像業界や執筆業界にも、それに似たものがありますが、社交ダンスには欠かせない武器のようです。
このブログは、基本的に歴史探求コラムシリーズですが、歴史好きの世界にも、歴史や史跡の探求の際の、独特のテクニックや見方があります。

それぞれの業界のノウハウやテクニックは、みなそうそう簡単に身につけられるようなものでもありませんが、お隣の業界のテクニックも参考になることは多くありますね。
社交ダンス業界…相当に深くて、面白そうです。


◇「密オーケー」のその日まで…

とはいえ、コロナ禍の中、社交ダンス業界も、やはりたいへんな状況のようです。

毎年、年末頃は、多くの大規模競技会が行われているようです。
大会参加者は、長距離移動もたいへんなようです。

ふと思ったのですが、この競技会参加移動というのは、皆さん、プライベート旅行扱いなのでしょうか…。
これはダンス界だけのことではありませんが、競技会や大会への参加は、お仕事なのでしょうか…。
こういったものに参加したことのない私は、まったく知りません。

今年は、やはり大規模な社交ダンスイベントは中止になっているようです。
でも、アメブロを見ましたら、少人数のミニダンス会を、仲間たちと各地でされているようです。
その身体の密着度は、私は知りません。

* * *

今は、とにかく「離れろ、離れろ」のオンパレードです。

いつかくる、「密禁止」解放の瞬間…、この反動はものすごいことになるのかも…。

あなたがたカップルの密事情のことは、私は知るよしもありません…。

密に、密で、お腹と背中がくっつくぞ…。
その時がきたら、これでもかと、密着してやる!

社交ダンス業界は、きっとその時に、「背筋ピン」と「密着」で、日本をリードしてくれるものと思います。
上手なリードをよろしく…!

がんばれ!
社交ダンサー!

「密ダンサー」の出番は、すぎ近くまで来ている!

* * *

そういえば、我が家の「遮光(しゃこう)カーテン」が、除菌スプレーしすぎてギトギトだ。
年末も来るし、一度、洗濯するか…。

 

* * *

 

2020.12.15 天乃みそ汁

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