大晦日ということで、新会派「啓誠会」の結成(ウラ話つき)&108回挙げます! | 西宮の筋肉議員、川村よしとの活動日記。

西宮の筋肉議員、川村よしとの活動日記。

西宮市議会議員の川村よしとです。
仕事やプライベート、トレーニングのことなどを気軽に書いていこうと思います。
こっそり、筋肉議員枠での認知度向上も狙っています(笑)

さて、大晦日です。
今年最後のBlogですが、適度なところで改行する感じでBlogを書いてきたものの、スマホで読んでくださっている方が多いということで、改行は句点のみで書くことにしてみます!
 
我が家のホームジムのパワーラックはトレーニーなら泣いて喜ぶタフスタッフ製、前回報告の通りスミスマシンも導入して、大晦日もギンギンにいきます。

 

 

 

ご覧の通り、インクラインベンチプレスも安定軌道でキッチリ追い込めます。

 

本日は大晦日ですから除夜の鐘と同じ108回、ベンチプレスとスクワット、デッドリフトを挙げて年越しです!

 
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さて、報告が遅れまくっておりましたが、12月定例会直前に「啓誠会」という新会派を結成しました!
 
西宮市長・西宮市役所とギンギンに対峙すること、本質や真実を探究して議会改革を進めることはもちろん、国家観等の価値観も統一して行動できる保守系会派の必要性を感じて「啓誠会」という新会派を旗揚げしました!
特にこれまで、国旗・国歌等に関して明確な意思表示、情報発信している保守系会派は昔の政新会以外なかった(あったらごめんなさい)と思います。
 
メンバーは、議長経験もある田中正剛議員と坂上明議員のベテラン2名、坂本龍佑議員と松本貴行議員という期待の最年少2トップ、そして副議長経験のある中途半端な4期目議員の僕、合計5名となります!
幹事長は坂本議員にお願いしました。
こういう役割は、能力の伴った若い人であればどんどん経験すべきだと思います。
初仕事として、議員報酬削減に関する質疑・討論は見事に会派の意見を取りまとめてバッチリこなしており、僕がやるより遥かに良い内容だったと思います(笑)
 
啓誠会のこれからの精力的な活動にご期待ください!
 
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さて、ここからは会派結成の背景になりますが、かなりマニア向けの内容かもしれません…。
特に隠すことではないかと思いますので包み隠さず書いてしまいますがいつも通り素直に書きますので、会派メンバーに消せと言われたらその時考えます(笑)
 
まず、結成から23年続き、かつては僕も所属していた政新会は解散しました。
政新会の解散については、僕が新会派結成の条件として要望しました。
その理由を説明するのであれば、時間は遡りますが4月の統一地方選挙の振り返りからしなくてはなりません。
 
古巣、政新会は自民党+無所属の会派でしたが、後輩の吉井くんが引退表明をした時点で自民党のみの会派となることは確定でした。
そしてその自民党は、今回の選挙で完膚なきまでに叩き潰されました。
公認・推薦で合計12名の立候補者を立てて9名が落選、つまり当選したのはたったの3人、現職は5人が落選ですからね。
言い訳のしようがないくらいの敗北でしょう。
 
ただ、この結果については自滅っぷりが顕著でして、4年前の選挙と今回の選挙で自民党公認・推薦候補者の総獲得票数は概ね20000票と、変化がないわけです。
要は新人候補者を多く出し過ぎたから票が分散して当選できるはずの現職までとばっちりを喰らったのです。
 
では、なぜそうなったのか。
答えはシンプルで「西宮市民のことを見て政治をしていなかったから」だと僕は思います。
 
前回の西宮市長選挙では、政新会(自民党)は政策どころか国家観すら異なる元民主党の現職に支持を表明しました。
その行動に賛同できなかった川村(政党無所属)・吉井(自民党公認予定)・田中(自民党公認)・上谷(自民党公認)で政蘭会を結成したわけですが、そこからの政新会の政治は明らかに西宮市民ではなく政蘭会を敵視して動いているように見えました。
 
特に、政蘭会から議員定数削減案を提出しようとした際に、次の選挙での自民党公認を駆け引きの材料にしてきた(提出するなら公認を出さないという主旨の揺さぶりでした)ことで、僕の中で政新会への11年間の感謝と敬意は音を立てて崩れ去りました。
僕は無所属なので関係ありませんが、他の3人にとっては重大な出来事で、それをもって定数削減を阻止しようとする姿は老害でしかありませんでした。
こうなると、会派としての役割を終えたと言わざるを得ませんので、政蘭会は解散する流れとなりました。
 
この動きも「川村をひとりぼっちにしてやろう」という意図があったと複数の方から耳にしました。
僕はノーダメージだったのですが、11年一緒に過ごしたのに僕のことを全然理解していないんだなと悲しい気持ちを通り越して呆れました。
このあたりの経緯については、当時もう少しオブラートに包んでBlogに書いていましたね。
 
その後の動きも酷いものでした。
維新が候補者を現職+新人で10名擁立するとのことで、最大会派であり続けるためにこれに対抗して12名の候補者を擁立。
この過程で、もともと立候補を予定していた現職2名が引退を表明したことで混乱していましたが、これもまた身から出た錆だなと感じました。
新人の立候補者についても、僕が地域活動をしているエリアから擁立して崩しに来ていたので、その意図は見え見えでした。
 
そして結果は、会派と政党の崩壊。
選挙前に最大会派だった政新会は、選挙後にたった3名の最弱会派になってしまったのです。
結局のところ、政蘭会憎し、川村憎し、維新憎しで選挙を戦った結果、すべてを失ったわけですから愚かとしか言いようがありません。
 
余談ですが、現職市議会議員を多数落選させるのは手足をもがれるのと同義ですから、次の国政選挙は兵庫7区の自民党にとって厳しい戦いが予想されるでしょう。
 
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そして実は、僕の選挙後の狙いは、可能であれば僕と松本議員の2名で会派を組まずとも多数決のキャスティングボードを握るというものでした。
(松本議員の意思確認はもちろん必要ですが、政策的な考え方は似ているので意見が割れることの方が少ないと予想されましたので…)
完全なる皮算用になりますが、僕の改選後の議席予想は下記通りでした。
 
議員定数:41名(過半数を取るには21名必要)
維新の会:8名(10名全員は厳しいだろうと予想)
公明党:8名(現職・新人が全員当選と予想)
ぜんしん:6名(現職が全員当選と予想)
市民クラブ:6名(現職が全員当選と予想)
政新会:5名(田中議員・坂上議員・坂本議員・篠原さん・植田さんが当選と予想)
共産党:3名(誰か落選するが会派を維持できる3名は当選と予想)
会派無所属:5名(川村・松本議員・よつや議員+一色議員+1名)
 
市民クラブ、共産党と協力して過半数を取る動きをすることは滅多にないので、予想される動きは下記のようになります。
 
維新なしのフォーメーションなら、
公明党+ぜんしん+政新会:19名となりますから、僕と松本議員を加えれば過半数を取れます。
公明党がなしのフォーメーションでも、
維新+ぜんしん+政新会:19名となりますから、僕 or 松本議員を加えれば過半数を取れます。
ぜんしんがなしのフォーメーションは、
維新+公明党+政新会:21名となり、僕たちの動きは何も影響力がありません。
政新会外しのフォーメーションはどうかと言うと、
維新+公明+ぜんしん:22名となり、僕たちの動きは何も影響力がありません。
 
要は、維新や公明党と意見が異なるパターンで政新会が多数決で過半数を取ろうとした場合、僕と松本議員の賛成が必要であり、そのケースは過去を振り返れば割と高い確率で起こり得るなと考えていたのです。
 
ところが蓋を開けてみると、
議員定数:41名(過半数を取るには21名必要)
維新の会:9名(予想+1名)
公明党:7名(予想-1名)
ぜんしん:6名(予想的中)
市民クラブ:6名(予想的中)
政新会:3名(予想-2名)
共産党:3名(予想的中)
会派無所属:7名(川村・松本・よつや議員・一色議員・村上議員・牧議員@参政党・佐野議員@れいわ)
 
こんな構成でした。
無所属の方が想定よりも多く当選したものの、会派結成は難しそうな感じです。
 
この場合、維新なしのフォーメーションなら、
公明党+ぜんしん+政新会:16名となり、僕と松本議員を加えても18名で過半数になりません。
公明党なしのフォーメーションでも、
維新+ぜんしん+政新会:18名となり、僕と松本議員を加えても20名で過半数にはなりません。
ぜんしんなしのフォーメーションは、
維新+公明党+政新会:19名となり、僕と松本議員を加えれば過半数を取れます。
政新会外しのフォーメーションはどうかと言うと、
維新+公明+ぜんしん:22名となり、僕たちの動きは特に影響しません。
 
これだと、当初の想定よりもかなりバリューは低めです…。
 
議長をどの会派が取るのかによっても動きは変わります(議長は可否同数の場合のみ採決に参加)が、政新会が思ったより議席を取れなかったことに加えて、公明党が1名落としてしまったこと(これについてもある程度分析はできていますがここでは言及しません)、維新が想定を上回ったことで、残念ながら僕の目論見は崩れ去りました(笑)
 
何が言いたいのかというと、松本議員とのダブル当選以外はすべて思い通りにいかなかったので、焦って会派に加入しても意味がない状況だったということですw
 
マニアックな長い説明を読んでくださった方、ありがとうございます!
 
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今任期が始まった時に政新会からはお誘いをいただいたと言うか、田中議員から前フリみたいなものがありました。
その時点で、僕は明確にお断りしています。
 
理由は先述の通りですが、もはや僕の中で政新会というのはポリシーのない集団の代名詞となっており、わざわざ僕がそこに再度加入する意味を感じませんでした。
それに、そうしたところで西宮市議会内でインパクトのある動きができるとも思えませんでした。
あとは、完全無所属でもフツーに仕事をするには問題ないことは分かっていたので、自由でラッキーとすら思っていました(笑)
 
ただ、これらの理由は僕が4期目だから言えることで、新人の松本議員にとっては、会派を組んだ方がメリットは大きかったかもしれません。
また、メンバーを見渡せば田中議員は元々政蘭会、坂本議員は政嵐会→政蘭会騒動には関与せず、坂上議員も現職支持を主導したメンバーではなかったのも事実。
松本議員に出馬要請をした時には、政蘭会加入を前提としてのお誘いだったので、坂上議員・坂本議員には申し訳ないのですが、統一地方選挙で言えば政蘭会の勝利だったのですから、会派を組む理由がないわけではない…。
 
結論としては、新しい市議会の動向も読めないので一旦は様子を見ることにしました。
 
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時は流れて11月1日、建設常任委員会視察@苫小牧市の晩、委員会メンバーで会食の予定だったのですが、何となく時間が中途半端で坂本議員、坂上議員と3人で軽く一杯飲む流れに。
 
坂上議員:もう、無所属やめてウチに来たらどうや?
僕:あ~、政新会に入るのはないっすね!政新会を解散した後に新会派結成なら今すぐでもOKです!
松本議員:同じく!
坂上議員:そしたら、会派で相談して連絡するからよろしく。
 
この時の僕は、さすがに20年以上続いた会派を解散するのは、会派としても自民党としてもナシなんじゃないかと思っていました。
ところが、視察から戻って数日後に坂上議員からLINEが届きました。



勝手にスクショを載せてしまいましたが、ミナミの帝王スタンプが似合ってますねw


理念や政策のすり合わせ、結成時期など話し合うことがまぁまぁあるような状況で、ここからの経緯については、最も重要ではあるもののBlogに書けない内容も多いので省略します(笑)
 
着地点として、12月定例会に間に合う形で結成するのが得策ということで最短距離で啓誠会の結成となりました。
会派の名前については、いろいろと議論があった結果最終的にはLINEの投票で決めましたw
 
僕としては、物理的にも気持ちの上でも政新会と決別することが重要だったので、それを受け入れてくれた坂上議員、田中議員、坂本議員にはとても感謝しています。
 
以上が、長くなりましたが啓誠会結成までのできごとです。
 
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4度目の統一地方選挙、母の看取り、啓誠会の結成。
たった3つですが、個人としても議員としても本当に大きな出来事だらけでした。
そして、なんとなく僕の中では整理できていない気持ちもありまして、年をまたぐからと言って簡単に割り切れるものでもなかったりします。
 
リアルなお友達の皆さん、志政報告やBlogやSNSでお会いしている皆さん、1年間ありがとうございました。
僕が議員として皆さんに誠意をお示しするのであれば、今回のように批判や攻撃を恐れずに何かに忖度することなく、僕の目から見える真実(≒事実)を伝え続けるのが、そのひとつの形なのかなと考えています。
 
議員は4期13年目、来年はいよいよ40歳ですが、まだまだ至らぬ点ばかりです。
1年間ありがとうございました。
良いお年をお迎えください。
 
 
 
川村よしと