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小説の書き方教えます

現役プロの小説家「子竜 螢」が、文学賞受賞へと導きます  KEI SHIRYU 

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アマチュア小説家に多くみられる傾向として、原稿

を一度仕上げたら、それ以上に向上させる考えの

希薄さがあります。


もっと改善できる部分が多々あるのに、完成させた

満足感からか、大幅に書き換えることに抵抗を覚え

るのかもしれません。


または、文学賞応募締め切りの日が迫っていて、き

ちんと推敲する日数が不足しているからかもしれま

せんね。


ともあれ、誤字脱字の修正だけで満足してはいけま

せん。



ひとまず完成させたなら、次の段階としては、もっと

感動的にできないものか、もっと面白くさせられない

ものか、と貪欲な考えに立ってほしいのです。


大幅に書き換えることを疎んじてはなりません。


そのためには、執筆のスケジュールからして見直し

が必要なのかもしれませんが、少なくとも、完成から

一週間後くらいに読み直してみて、客観的に作品を

見詰めなおしてみましょう。



原稿の質には貪欲であれ。


とくにプロ小説家を目指している人は、一度書いたら

終わり、などというやっつけ仕事みたいなことをして

いけませんよ。


作品の向上にはキリがないのですが、ウンザリする

くらいまで書き上げた原稿と向き合ってみましょう。


 

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小説をなぜ小説というのか?


それを理解していないことには、一時選考など

絶対に通過できません。


文学賞の一時選考では、小説でないものが落

とされるからです。



じつは、大説というものも存在します。


「大」とか「小」とかいうものとはいったい何なの

かといえば、大は天下国家、世界などの広義な

存在を意味します。


小はそれらにくらべると小さな存在のことです。


そう、人間のことなのです。


つまり、小説とは人間の生き様を説いた文章の

集合体という意味です。



かつてナポレオンがエジプトへ遠征したとき、象

形文字で書かれた石版を発見しました。ロゼッタ

ストーンと呼ばれ、その後、解読されぬままルー

ヴル美術館にて保管されました。


ようやく解読されたのはほんの30年ほど前のこと

でして、石版に描かれていたのは時代を超越した

人間の生き様そのものでした。


「近頃の若い者は、、、」



おそらく、ピラミッド建設に携わった人が、若者た

ちの無節操な行動を歎いて書いたのでしょう。


今も3000年前も人間の本質は変わっていないの

ですね。



人間が抱えているいろんな面のうち、何をピック

アップしてテーマに掲げるのか。


それが小説です。


時代がどうあれ、今後いかにネット社会が進もう

と医学が発達しようとも、変わらぬ人間の生き様。


愛憎と確執、忠誠と裏切り、欲望と理性などなど。


老いる苦しみ、死別の悲しみなども含めて、人間

が時代の変化や進化とは関係なく、常に抱えてい

る問題です。



ですので、「小」が抱える問題点をテーマとして掲

げていない作品は小説とは呼べません。


ストーリーのみを描いたものは論外だってことです。


面白いストーリーを思いついたから小説作品にして

みようだなんていうのは、根本的に間違っているの

です。



ストーリーが面白いのはまことに結構なのですが、

ストーリーを描くために登場させた人物たちの生き

様を深い部分まで描いてほしい。


悩んでいることや叶えたいと思っている希望。愛を

感じる異性の存在など、人物たちの心の奥底から

ほとばしる叫びを描いてほしい。


泣いたり笑ったり怒ったり。


あなたの作品の中で、主人公たちは本当に生きて

いるといえるでしょうか。




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もしも文章表現力に限界を感じているなら、名

詞と動詞との奇異な組み合わせを考えてみま

しょう。


奇異な組み合わせとは、普通ではあり得ない

組み合わせのことです。



たとえば、


お日様に抱かれる。


お日様は普通抱きませんよね。


でも、こうした表現によって、早春の温かな日

差しが目に浮かぶほどでしょう。


抱かれることで、全身がポカポカしている様子

をうまく表現できます。



山が歩く、海が笑う、畑が眠りに就く


普通には絶対に使わない組み合わせですが、

なんとなく情景をイメージできませんか。



もちろん使えない組み合わせのほうが圧倒的

に多いのですが、まさにピッタリの組み合わせ

を発見したなら、小躍りしたくなるほどです。


いろいろ試してみてください。