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アマチュア小説家に多くみられる傾向として、原稿
を一度仕上げたら、それ以上に向上させる考えの
希薄さがあります。
もっと改善できる部分が多々あるのに、完成させた
満足感からか、大幅に書き換えることに抵抗を覚え
るのかもしれません。
または、文学賞応募締め切りの日が迫っていて、き
ちんと推敲する日数が不足しているからかもしれま
せんね。
ともあれ、誤字脱字の修正だけで満足してはいけま
せん。
ひとまず完成させたなら、次の段階としては、もっと
感動的にできないものか、もっと面白くさせられない
ものか、と貪欲な考えに立ってほしいのです。
大幅に書き換えることを疎んじてはなりません。
そのためには、執筆のスケジュールからして見直し
が必要なのかもしれませんが、少なくとも、完成から
一週間後くらいに読み直してみて、客観的に作品を
見詰めなおしてみましょう。
原稿の質には貪欲であれ。
とくにプロ小説家を目指している人は、一度書いたら
終わり、などというやっつけ仕事みたいなことをしては
いけませんよ。
作品の向上にはキリがないのですが、ウンザリする
くらいまで書き上げた原稿と向き合ってみましょう。